株式会社ワコール
“10歳女子が描く、結婚観・仕事観と、それに及ぼす父親の影響”について、意識調査を実施。
【10歳キラキラ白書2019年版】
URL:https://www.wacoal.jp/girlsbody/oyanavi/10yearold_whitepaper/
株式会社ワコールは、2015年から身体面、環境面ともに大きな変化が生まれる“10歳”の女の子と、その親に向けて大切なことを伝える「10歳の未来プロジェクト」を行っています。
“10歳”は、女の子にとって、からだが変化し始めるだけでなく、「環境面」や「心理面」でも大きな変化を迎える時期。さまざまな情報が取り巻く中で、親との意識のギャップなども生じはじめる状況をふまえ、子どもたちと、その親世代に対しても、正しい情報を届けていくことが重要と考えています。学校では学年が上がるにつれ、今まで形成されてきた自分と親との関係から、徐々に友達とのコミュニティが広がっていきます。とくにこの“10歳”という時期は、身体的変化だけではなく、親から徐々に心理的に自立していこうとする変化がみられるようになる時期です。
本白書では、これまで「母娘におけるコミュニケーションの在り方」について提案を行ってきましたが、今回発表する「10歳キラキラ白書2019年版」では、女性の社会進出に伴い、共働き家庭が増加していることに着目し、目白大学の小野寺教授監修・分析のもと、“10歳女子が描く、結婚観・仕事観と、それに及ぼす父親の影響”について、10歳を中心とした成長期の女の子の意識調査を実施。
その結果、父親の家事への参加と母親が働いていることが、子どもの“非伝統的性役割観”(*)の形成に影響を与えている事がわかりました。これからの時代に大切な性別役割意識を形成していくには、社会の中で男女が共に協働している姿を示していくことが、大切になってくるのではないでしょうか。本白書を通じて、10歳を中心とした成長期の女の子の“イマ”を伝えていきます。
【主な調査結果(一部抜粋)】
■母親が働いている女の子の多くは、自分も一生働き続けたいと思っている。
・10歳女子の6割は結婚・出産を機に仕事を辞める必要はないと感じている。
・イマドキの女の子は、働き続けたい願望が高い結果に。
母親の働く姿は、子どもの“非伝統的性役割観“の形成に影響を与えている。
■「父親の家事への参加」と「母親が働いていること」が娘の“非伝統的性役割観“の形成に影響。
■10歳女子の「ジェンダー意識」を紐解くと、10歳女子は「女の子らしさ」の意識が高い傾向に。
(*)“非伝統的性役割観“…「性役割」とは、その性別に社会的に期待されている役割のことを指します。“伝統的性役割観“は、「性役割」の考え方のひとつで、例えば「女性は結婚したら仕事をやめるもの」、「家事・育児は女性がやるもの」といったものになります。一方、“非伝統的性役割“はその逆で、例えば「女性は結婚しても働き続けるもの」という考え方になります。
〈調査概要〉
□調査期間:2018年8月~12月
□対象:ワコールが運営する小学生・中学生の女の子向け下着の悩みを解決するサイト
「ガールズばでなび(https://www.wacoal.jp/girlsbody)」訪問者5歳~18歳の女子3,963名(10歳=386名)
□方法:インターネット調査