チームラボ
チームラボは、世界遺産(ユネスコ世界文化遺産)古都京都の文化財「下鴨神社(賀茂御祖神社)」にて「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab – TOKIO インカラミ」を、今年も開催します。本展は、アート集団チームラボが取り組んでいる「Digitized Nature」(自然が自然のままアートになる)をコンセプトにしており、今回で3回目の実施になります。今年は昨年よりも規模を拡大して、糺の森と下鴨神社の楼門内が、人々の存在によって変化する光のアート空間に変わります。会期は、令和元年8月17日(土)から9月2日(月)まで。
チームラボは、「Digitized Nature」というアートプロジェクトを行っています。非物質的であるデジタルテクノロジーによって「自然が自然のままアートになる」というプロジェクトです。
周辺を知覚することやネットワークといったデジタルテクノロジーも、光や音なども、非物質なマテリアルです。そのような非物質なマテリアル、つまりデジタルテクノロジーは、自然を破壊することなく、生きたまま自然をアートにすることができる、とチームラボは考えています。
自分という存在は、何十億年という圧倒的な時間の長さの、永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にあります。ですが、日常では、なかなかそれを知覚することが難しいです。チームラボは、自然が長い時間をかけて作ったその造形そのものを使うことで、人間が普段知覚できない、長い長い時間を感じることができるのではないかと考えています。
昨年同様、糺の森の参道および下鴨神社の楼門内に加え、今年は、糺の森の中を流れる長い泉川沿いに、匿名で多様な肖像群が歩き続ける《Walk, Walk, Walk – 下鴨神社 糺の森》を展示するなど、糺の森と下鴨神社が、永遠に変化し続ける光のアート空間になります。
チケットは、6月29日(土)10:00より、ローソン、ミニストップ各店舗、およびローチケにて、販売を開始します。
尚、同神社の境内は国指定史跡でもあり、チームラボは本展を介して、文化庁「記念物100年」事業に賛同しています。
【文化庁「記念物100年」事業への賛同について】
2019年は、「記念物」(史跡名勝天然記念物)の保護制度が始まって100年目となります。記念物の保護とは、文化財である記念物のうち重要なものを「史跡名勝天然記念物」に、そのうち特に重要なものを「特別史跡名勝天然記念物」に指定し、適切に保存し、親しめるものとして整備・活用することです。
下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内は国の史跡に指定されており、また、同神社は世界文化遺産「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」の構成資産の1つでもあります。チームラボは、このような日本全国の国宝・重要文化財や史跡等でのアート展を通して、文化庁「記念物100年」事業が目指す記念物の保護の取組に関わっていきたいと考えています。
「記念物100年」事業: http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/1417023.html
【下鴨神社】
下鴨神社ー正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。鴨川と高野川に挟まれた地にあり、京都で最も古い神社の一つとして、古来より人々の信仰を集めてきました。古代の姿を今に伝える「糺の森」に囲まれた境内は、12万4千平方メートルにもおよび、平成6年(1994年)に境内全域が世界文化遺産としてユネスコに登録されました。
展覧会詳細: http://shimogamo.teamlab.art
Digitized Nature: https://www.teamlab.art/jp/concept/digitizednature/
【展示作品】
Walk, Walk, Walk – 下鴨神社 糺の森 / Walk, Walk, Walk – Tadasu Forest at Shimogamo Shrine
teamLab, 2019, Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi, Voices: Yutaka Fukuoka, Yumiko Tanaka作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/walk_shimogamo
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/walk_shimogamo
糺の森の中を流れる泉川沿いを、匿名で多様な肖像群が歩き続ける。
人々は、何かを選び、そして何かを捨て、彼らを追いかけていきながら鑑賞する。
禅の言葉に「歩歩是道場(ほほこれどうじょう)」という言葉がある。作品の登場人物は、いろいろな出来事に対峙しながら、終わりなく歩き続ける。人々もまた、作品世界の登場人物たちを追いかけ歩くことによって共に対峙していくだろう。もしくは、次々に歩いて来る各々の登場人物と対峙していくことになるだろう。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、永遠に変化し続ける。今この瞬間は2度と見ることができない。
浮遊する、呼応する球体 – 下鴨神社 / Floating, Resonating Spheres – Shimogamo Shrine
teamLab, 2016, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/resonatingspheres-shimogamo/
下鴨神社の楼門の中の空間にただよう光の球体は、自律し、強く輝いたり消えたりし、まるでゆっくりと呼吸しているかのようにふるまう。
光の球体は、人が叩いたり何かにぶつかったりして衝撃を受けると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、そのまわりの球体も呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせていく。そして次々にまわりの球体も連続的に呼応していく。
球体の近くの木の光も、同じように呼応する。木の光は、楼門を超え、参道の木々の光も呼応し、光の色を変え、音色を響かせる。また、参道の木々の光も、楼門を超え、楼門の中の木の光に伝播し、同じように、近くの球体は呼応する。
球体の光も、参道の木々の光も、楼門を超えて、互いに呼応し連続する。
人々は、楼門を超えて、同じ空間にいる他の人々や動物達の存在を普段より意識するだろう。
呼応する森と自立しつつも呼応する生命 – 下鴨神社 糺の森 /
Resonating Forest and Autonomous Resonating Life – Tadasu Forest at Shimogamo Shrine
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/resonatingforest_shimogamo/
世界遺産である下鴨神社の糺の森の中の参道沿いに置かれた光のovoid(卵形体)と、参道の木々が光り輝く。
光のovoidと木々の光は、それぞれ自立しており、ゆっくりと呼吸しているかのように明滅している。
光のovoidは人に押され倒れかけると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、その光は、放射状に近隣のovoidと木々に伝播していく。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、ovoidと木々に連続して広がっていく。そしてその先にある下鴨神社の楼門の中の空間にただよう光の球体にも呼応していく。球体の光も、楼門を超えて、ovoidと木々に伝播し、連続する。
長い参道の向こうの方から光が押し寄せてくれば、向こうに、人や森に住む動物がいることを意味する。人々は同じ空間にいる他の者の存在を普段より意識するだろう。
水面にたちつづける呼応する生命 – 下鴨神社 御手洗池 /
Autonomous Resonating Life on the Water – Mitarashi Pond at Shimogamo Shrine
teamLab, 2019, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/autonomous-resonating-life-shimogamo
御手洗池の水面に立つ、光の物体は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。
立ち続ける物体は人に押され倒れかけたり、風に吹かれて倒れかけると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、その光は、放射状に近隣の光の物体に伝播していく。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、光の物体に連続して広がっていく。
自立しつつも呼応する生命の森 / Forest of Autonomous Resonating Life
teamLab, 2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/autonomous_shimogamo
空間は、光のovoid(卵形体)によって埋め尽くされている。人々は光のovoidをかき分け、空間の中に入っていく。
光のovoidは、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりのovoidは、近くのovoidから連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。
向こうの方から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識する。
【開催概要】
下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab – TOKIO インカラミ
http://shimogamo.teamlab.art
#糺の森の光の祭 #teamLab
会期: 令和元年8月17日(土)~9月2日(月)
会場: 下鴨神社(賀茂御祖神社)京都府京都市 左京区下鴨泉川町59
※糺の森、南側、河合神社からご入場ください。
時間: 18:30~22:00(最終入場21:30)
※会場の混雑状況により変更することがあります。
入場料: 平日1,300円 土日1,500円
※小学生以下無料、20歳以上の保護者同伴が必要。
※販売場所: ローソン・ミニストップ各店舗、6月29日10:00からチケット販売開始。
※Loppi【Ⅼコード: 56835】 ローチケ: https://l-tike.com/tl-shimogamo/
※開催中は、会場でもチケット販売いたします。
アクセス:
■京阪: 出町柳駅より 徒歩12分
■阪急:河原町駅より 徒歩5分→京阪祇園四条駅~出町柳駅→徒歩12分
■JR: 京都駅より 地下鉄(烏丸線)鞍馬口駅から徒歩、又は北大路駅→バスにて
■バス: 京都駅、河原町駅、北大路駅より市バス運行あり。
最寄りバス停…下鴨神社前、糺の森、新葵橋、御影橋
ご来場の注意:
※駐車場はございません。下鴨神社内の駐車場もご利用いただけません。
※ご来場の際は、公共交通機関をご利用の上、お越しください。
※混雑時、入場規制させて頂く場合がございます。
※会場内は全面禁煙となっております。
※本展覧会は、糺の森全体が有料エリアとなっており、チケットをお持ちでない方は、ご観覧いただけません。
※内容は急遽変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
主催: 下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab 実行委員会
協賛: TOKIO インカラミ
特別協力: 下鴨神社(賀茂御祖神社)
協力: 奥田直幸
後援: 京都府、京都市、京都市教育委員会、京都市観光協会、京都商工会議所
お問合せ: キョードーインフォメーション TEL: 0570 200 888 (10:00 – 18:00)
【チームラボ/teamLab】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている。デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に、そして、自分と世界との間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
47万人が訪れた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」(2014年)、「ミラノ万博2015」日本館をはじめ、シリコンバレー、台北、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シンガポールなど国内外で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」を常設。2020年秋まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」、2019年8月24日までTANK Shanghai(上海)にて「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」を開催中。2019年7月12日から九州・武雄温泉の御船山楽園にて「チームラボ かみさまがすまう森 – earth music&ecology」開催。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オーストラリア・シドニー)、南オーストラリア州立美術館(オーストラリア・アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(アメリカ・サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(アメリカ・ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(トルコ・イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(オーストラリア・メルボルン)、アモス・レックス(フィンランド・ヘルシンキ)に永久収蔵されている。
teamLab is represented by Pace Gallery.
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