ゲラン株式会社
- 100周年記念スペシャルボトルが11月15日(金)に登場 -
ゲラン株式会社は2019年、ブランドを代表するフレグランス“ミツコ”が100周年を迎えることを祝し、8月1日(木)に開催したプレス発表会で「金箔」と「書」を施したスペシャルボトル“ミツコ 100周年 アニバーサリー エディション”をお披露目いたしました。
ゲランの名香であるミツコは、第一次世界大戦直後の1919年、フランスで“ジャポニズム”が大流行していた時代に生まれました。当時、3代目調香師ジャック・ゲランが小説の“ラ バタイユ”の主人公である日本人女性“ミツコ”の慎ましやかでありながら、強い意思を秘めた女性像にインスピレーションを受けて創作した香りです。
今回の発表会では、5代目調香師であるティエリー・ワッサーが来日し、長きに渡り愛され続けるミツコの香りの魅力、そして創業190年以上の歴史を継承しながら新たな香りを生み出すための調香師としてのミッションなどをお話させていただきました。
「長い年月の間、同じ香りの質を維持することは大変な労力を伴います。私は、調香師の仕事のうち30%の時間を世界中を旅し、上質な香料を探し求めています。ゲランは今までに1100種以上の香りを生み出し、独自のレシピを守り続けています。」
また、ゲラン フランスのフレグランス マーケティング・ディレクターのアン-キャロリン・プラザンからは、フレグランスはブランドの大きな軸の一つであること、そして今回のミツコのボトル製作の背景などをご紹介させていただきました。
「ゲランの歴史は香りと共にあります。<香りは、記憶の中でも最も印象に残るものです>というゲランの格言の元、日々香りを生み出しています。今回は、100周年を記念し日本の伝統的なクラフトマンシップと芸術にハイライトして、金箔と書のコラボレーションを行いました。」
<ティエリー・ワッサー>
<アン-キャロリン・プラザン>
100TH ANNIVERSARY EDITION (ミツコ100周年アニバーサリーエディション)
ミツコ オーデパルファン 75mL
11月15日(金)数量限定全国発売 (一部店舗を除く)
92,500円(税抜)
香りの誕生から100年を経て、芸術とデザインを通じてエキゾチックなジャポニズムのルーツに回帰するミツコ。それを記念し、スペシャルボトルには日本を代表する伝統工芸の「金箔」と繊細かつ緻密な「書」が美しくあしらわれています。
ボトル全体に施された金箔の装飾を手がけたのは、金沢の老舗ブランド“箔一”。代々受け継がれてきた工法で完璧なまでの箔の薄さを表現しています。今回のスペシャルボトルには「散らし」という技法を用い、繊細な手作業によって一つ一つのボトルに金箔が美しく施されました。
また、書を手がけたのは、伝統的技法と現代的スタイルを併せ持ち、純粋かつ抽象的な表現を手掛ける著名な書家、“中塚翠涛”さんによるもの。デザインのモチーフは、紅白の花を咲かす満開の梅。情熱と静寂、すなわち西洋と東洋の行き方の両面を併せもつミツコの人物像を表現しています。
<ミツコの香りについて>
「バランスの傑作」と称されるミツコは、調香師の学校でも、課題として取り上げられる香りです。
神秘的でありながらも情熱的なカリスマ性のある香りで、シプレーノートの代表といわれています。ピーチのフルーティノート、そしてベースに魅惑的なウッディノートを用いることで、シプレーの香りに新たな魅力を加えたフレグランスです。
ジャスミンとメイローズにピーチを合わせたハートに続き、スパイスの香りがほのかに立ち上る、アンダーグロースとベチバーが溶け込んだミステリアスなベースへ。
ミツコの凛とした強さをフルーティ シプレーの香調で描きます。
5代目調香師ティエリー・ワッサー
ゲランのフレグランスにおける最大の特徴は、ブランド専属の調香師が在籍していることです。
190年以上もの間、5世代にわたり、ゲランの調香師たちは香りの歴史を体現し、その心身を捧げてきました。
2008年にティエリー・ワッサーはゲラン家以外の人間として初めて調香師として就任しました。新たな香りを創造することはもちろん、先人たちが紡いできた伝統や技術を
継承することも重要な役割のひとつです。
ティエリー・ワッサーは、前任者たちから受け継がれた香りの遺産に忠実でありながらも、ゲランのフレグランスを昇華させる極上の素材を求めて世界中を駆け巡っています。ゲランの香りという「芸術」を支えるのは、傑出した感覚と能力を持つ調香師、そして彼らの香料へのこだわりなのです。