株式会社アデランス
10月5日から埼玉石心会病院でスタート ~がん患者様のQOL向上のために~「ヘア」+「メイク」でトータルケア
毛髪・美容・健康のウェルネス産業の株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)と株式会社ファンケル(本社:神奈川県横浜市中区、代表取締役社長執行役員 CEO 島田 和幸)は、がん患者様のQOL向上をめざして、アピアランスケア(外見支援)に関するコラボレーションセミナー「A×F Beautiful Smile」を開催いたします。10月5日にアピアランスケアに力を入れている埼玉石心会病院様の医療相談会を皮切りに、アデランスとファンケルでは、患者様のがんの治療や社会復帰への前向きな取り組みをサポートできるようなコラボレーション活動を推進してまいります。
【アピアランスケアの重要性】
抗がん剤の治療において、頭髪や体毛の抜け落ちや、お顔のむくみやお肌のくすみ、爪の黒ずみなど、アピアランス(外見)の変化を気にされている方は多くいらっしゃいます。また、外見の変化により、自分らしさや自信の喪失、病気のことを知られるかもしれないという不安や心配から、社会とのつながりや人とのコミュニケーションを取ることに消極的になられる方もいらっしゃいます。近年は、より多くの患者様が治療前と変わらない生活を維持できる、アピアランスケアが注目されております。中でも「頭髪」と「お顔」に関する重要性が高まりを見せています。
【コラボレーションセミナー開催の経緯】
昨年、アピアランスケアに関するイベントに両社が参加したことがきっかけで、頭髪ケア、お肌ケアのノウハウをお互いに持っていることを知りました。また、アピアランスケアによってQOLが向上し、がん治療に前向きに向き合える環境づくりをサポートしたいとの同じ志に共鳴し、この度のコラボレーションが実現しました。
【アピアランスケアの取り組み】
■アデランスのアピアランスケア
アデランスでは、2015年4月に制定された医療用ウィッグのJIS規格(規格番号:JIS S 9623)に適合した新商品「アデランス ウェルネスウィッグ」や、“どんなときも輝く女性を応援します”のコンセプトで生まれた「TEAM Rafra」など、バリエーション豊かなウィッグをご用意しております。医療接遇講習を受講したスタッフが、各疾病や脱毛の原因などの正しい知識のもと、デリケートな悩みを抱える患者様に寄り添うサポートをしております。患者様のご負担を少しでも軽減し、笑顔でお過ごし頂くためのお手伝いをさせて頂きます。
■ファンケルのアピアランスケア
ファンケルでは、「無添加(1)FDR(2) 乾燥敏感肌ケア」を使ったスキンケアと「無添加メイク」でお一人おひとりのご希望に合わせたメイクセミナーやメイクサービスを行います。治療で敏感になってしまった患者様のお肌への不安を解消しながら、メイクをしていただくことで明るく前向きな気持ちを持った笑顔になれるお手伝いをいたします。
(1) ファンケルの「無添加」は、防腐剤・香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤を一切使用していません。
(2) 「FDR」とは、バリア機能の低下による深い肌悩みのために皮膚科専門医と共同開発した「ファンケルドクターシリーズ」のことです。
■埼玉石心会病院のアピアランスケア
埼玉石心会病院では、2019年6月よりアピアランスケア教室を始めました。アピアランスケアとは、「外見を気にかけて手入れする」という意味になります。
抗がん剤をはじめとする薬物療法の副作用による外見の変化(脱毛、皮膚、爪の変化など)、外科治療による創の変化などがもたらす患者さんのストレスを軽減するためのケアです。外見の変化により、より多くの患者さんが治療前と変わらない生活を維持できるよう、現代のがん治療にはアピアランスケアは欠かせない物です。
外見の変化のケアにより、患者さんが治療に前向きに取り組むことができ、患者さんがその人らしく日常生活を送ることができるようお手伝いさせていただきます。
毎月第一土曜日、10:30~外来化学療法室で開催しています。是非、お越しください。
〒350-1305埼玉県狭山市入間川2丁目37番20号
https://saitama-sekishinkai.jp/
【参考】
<アデランスのCSR活動の一例>
■医療用ウィッグブランド「ラフラ(R)」の発売 および全商品JIS規格適合
「ラフラ(R)」は、2005年に誕生した、病気や治療によるデリケートな髪の悩みを抱える方のための医療用ウィッグです。快適に使える機能性はもちろんのこと、「やさしい商品」「やさしい接客」そして「やさしい環境」の3つの「やさしさ」を守りながら、回復までをしっかりサポートしていきます。また、当社の医療用ウィッグはすべてJIS規格(JIS S 9623)に適合した商品を提供しています。
https://www.aderans.co.jp/medicare/
■病院内ヘアサロンの展開
病院で療養中の患者様には抗がん剤の影響などによる脱毛に悩む人が多くいらっしゃいます。アデランスグループでは2002年より、病院内に理美容室(病院内ヘアサロン)を開設し、2019年9月現在、国内32店舗、海外8店舗を展開しています。脱毛に関するご相談対応をはじめウィッグの提供からアフターケア、理美容技術サービス、メイク・ネイルの施術など、患者様の生活を支援するアピアランスケアをワンストップで提供しています。また、療養中の患者様だけでなく、そのご家族、病院職員などの皆様にご利用いただいております。
■外部講師による接客スタッフの医療接遇講習受講の義務化
「ラフラ(R)」の販売開始後、患者様が安心して医療用ウィッグをご利用できる体制を整えるために、接客にあたるスタッフ全員に対し、外部講師による医療接遇講習の受講を義務付けています。2019年6月には、累計受講者数は2,173名となり、各疾病や脱毛の原因などの正しい知識のもと、デリケートな悩みを抱える患者様のサポートを行っています。
<ファンケルのCSR活動の一例>
ファンケルでは社会貢献活動の一環として、1988年から「60歳以上のシニア」や「特別支援学校」、「視覚障がい等のハンディキャップをお持ちの方」を対象に、明るく前向きな日々をお過ごしいただくため、「メイク」や「身だしなみ」のセミナーを無料で実施しています。講師は、ファンケルグループの従業員が担当し、3種類のセミナーを行っています。
「障がい者向け メイクセミナー」、「シニア向け いきいきメイクセミナー」(*)は、女性の方を対象に、視覚に障がいをお待ちの方や60歳以上の方が、ご自身でメイクを楽しんでいただくためのセミナーです。
「身だしなみセミナー」は、特別支援学校を卒業してフレッシャーズとして活躍される方に向けたセミナーです。自信を持って社会人としての一歩を踏み出せるようお手伝いをします。
(*)「シニア向け いきいきメイクセミナー」は神奈川県の「健康支援プログラム」に登録されています。