「実は、これまでデニムでお出かけしたことがなくて……」。40歳の今もデビューした頃と変わらぬヘルシーさの広末さんだけに、意外! 「デニムは〝ママ〟というイメージが強い気がして……」という広末さんですが、実は40代にとってデニムは、流行や非日常の冒険服に挑戦するためのレスキューアイテム。そこで、デニムと共にトライした、広末さんの〝5つのママOFF冒険スタイル〟をご紹介します!

20代、30代の毎日では、膝をついたり、汚れてもいいデニムは、私にとって〝子育て〟の代名詞でした。そのせいか、人前でデニム姿を見せるのを避けて、いつの間にか仕事やお出かけにデニムを穿くことがなくなっていました。私自身、早くに結婚し、子どもを授かったこともあって、〝ママ〟というイメージが付いてしまうのがイヤだったのです。

でも最近、デニムは、ママじゃない日の自由なオシャレを後押ししてくれるアイテムなんだと発見しました。20代、30代のデニムと、子育てが一段落した40代でのデニムでは、気持ちも着こなしも異なってくるのでしょう。家事に不向きな甘盛りトップスやクリスマスの時にしか着ないようなパンチのある赤ニット、子どもの前では着られない女性らしい透けシャツ、ちょっと気取ったキャッツアイのサングラスや、心ときめくボリュームカラースカートにキラキラ靴も、母という枠の中で冒険できずにいたアイテムばかり。40代は、デニムの力を借りて、新しいオシャレ、新しい自分を見つけていけたらと思っています。

これまで、仕事以外の時間は、子どもや家事にと費やしてきて、ママにオフがあるなんて、考えたこともありませんでした。性格的にもボーッとするのが苦手なので手帳は常に真っ黒。留学する長男に会いに行った際、「下の子を見ているから買物行ってくれば」と言ってくれて、久々に一人でショッピングをしたのですが、それがとても新鮮で。誰かのためでも何のためでもない、自分の時間を持つことなんて、これまでなかったから。

先日は、フェイシャルエステに行ったのですが、施術していただいたエステティシャンの方に、「神経が張っていますよ」と指摘されました。自分では気が付かないけど、毎日詰め込みすぎているのでしょう。これからは、手帳には書くことのできない、空白の時間を作ってみようと思っています。オープンカフェで空を見上げたり、本屋さんで新しい本との出合いを楽しんだり、目的もなくブラリ街歩きを楽しんだり……。そんな時間から今、走り続けてきたこれまでとは違う、新しい景色が見えてくる気がしています。

モデル/広末涼子 撮影/倉本ゴリ(Pygmy Company) ヘア・メーク/山下景子(KOHL) スタイリスト/竹村はま子 取材/小仲志帆　※情報は2022年3月号掲載時のものです。

広末涼子さんと尾木ママが対談！「思春期の子を持つ親の乗り越え方とは」
広末涼子さんインタビュー「40代になり母として女優として、もう一歩新しいステージへ」
広末涼子さんが40歳になって見つけた「挑戦するオシャレ」＜キラキラ＆ドット編＞