Ryoko Shinohara
女優、歌手。群馬県出身。1990年東京パフォーマンスドールに加入。女優として、「ハケンの品格」「アンフェア」シリーズなど様々な作品で主演を務める。新作映画では等身大のウェディングプランナー役を熱演。
他人の服を見て
可愛いと思ったら真似をする
そんな素直な気持ちは
忘れないようにしたい
可愛いと思ったら真似をする
そんな素直な気持ちは
忘れないようにしたい
30代の頃は……高いヒールをよく履いてました。その時代のファッションの流れでパンツ丈が長めだったからかもしれませんが、ぴったりめのスーツにハイヒールなど女性らしいファッションを好んでいたように思います。
今はお仕事以外では高めヒールを履くことは滅多にないかもしれません。最近は特にスニーカーが好きで、きっちりスーツにスニーカー合わせも素敵だなーと思えるようになりました。年齢とともに健康を考えるようになったのも一因かもしれません。
よく歩いているのでリラックスできる服、Tシャツにレギンス合わせなど、スポーティな服やスニーカースタイルがプライベートでは主流になってきました。好きな色はモノトーン系、スキニーピンクやベビーピンク。これは昔から変わっていません。でも今回着ているビビッドな赤は、自分ではチョイスしませんが、仕事だから挑戦できる、特別な色だったりします。こういう特別感が雑誌の素敵なところだと個人的には思っていて。着てみたいと思う憧れの綺麗な色を着るのに躊躇してしまう気持ち、雑誌のページを見ることで払拭して背中を押してもらうことがあるように思います。
私は……というと、海外のファッションページでフランスの高齢の女性がカッコよくショートパンツを穿いている姿を見て、〝なんて素敵だろう。真似したい!〞と勇気をもらったことが印象深いです。実は、そのショートパンツきっかけで、脚を綺麗にしたいと美容にも目覚めるようになりました。今も膝のたるみ改善の脚上げトレーニングを頑張っています。改めて、ファッションは意識と体を変えるきっかけにもなるんだなと。
先ほどのフランス女性のように〝年齢に縛られず自分の着たい服を着る〞自分でありたい。いくつになってもこの気持ちは忘れたくないですし、40代になったからといって、もう若くない……と自分で自分の首を締めてほしくないと思います。一生に一度の人生ですし、年齢にとらわれず自分らしい服をずっと身にまとってほしいと思うんです。
とはいえ、リアルな自分の年齢に目を背けすぎるのはナンセンス。今の自分を見つめたうえで、どう見せたいか? 品がないのは避けたい、と思っています。でも、それはあくまで自分の意思で。誰かの目を気にして、着たい服を我慢するのはもったいない。自分が幸せと思えることを大切にしています。
今回の映画にも通ずるところですが、私の演じた中越は、大切なことを胸に仕事に全力投球で臨みます。この自分の核みたいなものは幾つになっても変わらないものなのかな? 仕事でもファッションでも、何が大切で心地よいものか、年齢を経たことで確固たるものになったと思います。
映画内の等身大の篠原さんに注目!
※ニットトップスとパンツはともにルシェルブルーのもの(ルシェルブルー総合カスタマーサービス)
撮影/鏑木 穣[SIGNO]モデル/篠原涼子 ヘア・メーク/岡野瑞恵[storm]スタイリスト/宮澤敬子[WHITNEY]取材/竹永久美子 ※情報は2022年4月号掲載時のものです。
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