憧れ時計ブランドのリーダーたちの多くはSTORY世代の女性です。そんな彼女たちが、自分のために選んだ時計とは? キャリアもプライベートも全力疾走する日々を共にしてきた、時計にまつわるエピソードを伺ってみました。
★ <坂井さんのパワーウォッチ①>ビッグ・バン ウニコ ミレニアルピンク
★ <坂井さんのパワーウォッチ②>ビッグ・バン ワンクリック キングゴールド ホワイト パヴェ
★ <坂井さんのパワーウォッチ③>ビッグ・バン ワンクリック モノクローム スチール ダイヤモンド
THIS MONTH’S LEADERS FILE:坂井実和さん
若い頃腕時計は何かの節目に誰もが知るような人気ブランドのものを、その時々の予算と相談しつつ強い思い入れもなく選んでいました。ところが30代でウブロに入社した時に初めて「魂を奪われるような、惚れ込む時計」に出会ってしまったんです。一目見た瞬間から気持ちを鷲摑みにされた、とでもいうのでしょうか。とにかくそれまでの概念を打ち破る時計の素材合わせや色が衝撃でした。
以来、私にとって時計は「出会った瞬間にその存在に惚れ込んで手に入れるもの」に変わりました。惚れ込んで手に入れた時計ですから、それは分身となって自分を表現するツールでもあり、その存在から日々パワーをもらっています。
<坂井さんのパワーウォッチ①>ビッグ・バン ウニコ ミレニアルピンク
本社CEOに直談判して手に入れた、スペシャルモデル
ガレージ・イタリアのラポ・エルカンとのコラボで生まれた限定モデル。ジェンダーニュートラルを象徴するカラーとして生み出されたピンクが特徴。同モデルは現在販売終了、時計は坂井さん私物です。
『ミレニアルピンクも忘れられない出合いを経て手に入れた1本です。本来社員は限定品を購入することはできません。でもどうしても諦めきれず、スイス本社のCEOとのミーティングに全身時計と同じトーンのピンクのコーディネートで臨みました。そして、その場で手首を指しながら「私に足りないのは何かわかる?」とアピールして。これにはさすがに相手もびっくりされたようですが、それくらい惚れ込んでいました。キュートでキャッチーな時計なので、身につけていると様々なシーンで沢山の方が時計に興味を持って見てくださるんですよ。時計が新たなコミュニケーションを生み出してくれています』(坂井さん)
<坂井さんのパワーウォッチ②>ビッグ・バン ワンクリック キングゴールド ホワイト パヴェ
仕事のキャリアで悩んだ時に後押ししてくれた1本
<坂井さんのパワーウォッチ③>ビッグ・バン ワンクリック モノクローム スチール ダイヤモンド
STORY読者にオススメは新作モノトーン
当初はモナコブティックのオファーから生まれた限定モデル。日本人女性の手首に合う33㎜サイズが日本限定の新作として登場。
『ウブロのコンセプトのひとつに「先駆者、リーダー、成功者の時計」があるのですが、私自身もその言葉を体現できたらと思っています。今春、アーティストの村上隆さんとコラボーレションしたNFTデジタルアート作品を発表した際は、未知の領域で大変でしたが、村上さんのチームから色々教えていただきつつ形にすることができ、良い評価もいただけました。こんなエキサイティングなチャレンジをあと10年は続けていきたい。そしてその先いつになるかわかりませんが、次世代の輝いている女性にバトンタッチができたらと願っています』(坂井さん)
「ビッグ・バン ワンクリック モノクローム スチール ダイヤモンド」〈SS×Dia、33㎜、自動巻き、アリゲーター×ラバーストラップ〉¥1,606,000(ウブロ/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ)
撮影/須藤敬一 ヘア・メーク/森 ユキオ(ROI) 取材/安西繁美 ※情報は2022年8月号掲載時のものです。