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Fashion大草直子さんの「今、ひとつだけ何かを買いたいなら“コレ”になさい」

大草直子さんが”今年イチ”オススメ!「マッキントッシュのコート」

今月の『スタイリスト・大草直子さんの一押しアイテム』をご紹介します!

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目次 ★ MACKINTOSHのコート

MACKINTOSHのコート

今回のお題、「大草of the year」。スタイリストとして、着手(きて)として、この1年を通じて見てきた服や靴の中の№1を挙げよ――。む、難しいオーダーが来ました(笑)。

さんざん悩んで決めたのが、マッキントッシュのゴム引きコート。カラーブロックのベルテッドコートは、アーカイブの乗馬用コートを現代風にアレンジした一着で、派手ではないのに間違いなく目を引きます。

簡単な服ではないのに派手にならないのは、用の美を備え、トラディショナルなモノづくりをしているから。マッキントッシュクロスとも呼ばれる防水布は、布と布の間に天然ゴムを塗り、圧着して火にかけて作られます。

完全防水で、雨がしみこむのを防ぐため、すべての縫い目の裏側に職人が手作業で止水テープを貼って仕上げるそう。さすがに日本だと、ロンドンの街を歩く人たちのように、コートの前をしっかり留めて、新聞紙で雨をよけて小走りで――は無理だとしても、「雨の日だってスーパーおしゃれ」は手に入りそうです。

オリーブグリーン、ターメリックイエロー、3種類のベージュの配色は、着るだけでインパクト大。どんなコーディネートにも合わせられるわけではないのも、余計に一年の中での「ただ一枚」にリコメンドした理由。時に、合わせやすい、着回しできる、誰にでも似合う……わけではない、強さのある服と対峙することも必要だな、と思うのです。

着る毎に柔らかく。育てる楽しみもぜひ バリッとした硬さも、このコートの特徴。ただし、着る毎にその人になじみ、柔らかくしなやかになってきます。新品が一番きれい、ではなく10年後はもっときれい、を叶える一着です。コート¥242,000(マッキントッシュ/マッキントッシュ青山店)
大草直子・スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。年末のプランは立てましたか? 私は、家族と西海岸かメキシコで集合かな、と思っています。ロンドンから長女も、夫、長男、次女が住むサンディエゴにやってきます。楽しみ♡

撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2022年12月号掲載時のものです。

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