今見ても、エレガントで魅了される雅子さまのご結婚前のコーディネート。皇太子さま(当時)と“小和田雅子さん”のご婚約内定が報道された1993年1月6日以降、特に注目が集まったのが、寒空の下、颯爽と着こなされる雅子さまのコート姿でした。当時のクラシカルな着こなしをご紹介します。
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雅子さま 防寒と気品を兼ね備える「白コート」コーデ5選
★ ヘルノの白コートで帝国ホテルへ
★ Aラインのコートは小物とヘアで甘めに
★ 金ボタンに合わせたアクセ使い
★ お妃教育初日は好印象ネイビーで
★ ブラウンコーデにも華やぎを
ご結婚前のコートはブランドや鮮やかな色使いも話題に
外務省の職員として活躍された後(雅子さまが外交官試験に合格された年は、合格者28名中女性は3名だったそう。)、当時皇太子だった天皇陛下とご結婚された雅子さま。ご婚約中の29歳の雅子さま(1993年)の知的でエレガントな雰囲気に日本中が夢中になり、当時は様々なメディアで着こなしが特集されていました。1993年はバブルが崩壊した直後の不況が深刻化していた時代。バブル期のブランドブームがやや残った、大胆な色使いが印象的なNYキャリアルックやフレンチカジュアルが流行。女性が社会で働くことが当たり前ではなかった時代ですが、キャリアに邁進する女性たちが輝きだした時代でもあり雅子さまは正にその1人。ご成婚が決まりお妃教育を受けていた雅子さまのコートスタイルは、トレンドを取り入れた、ゆったりとしたサイジングのラグジュアリーブランドのものや、鮮やかなものが多く、華やかで自立した大人の女性らしい着こなしが新鮮で印象的でした。
ヘルノの白コートで帝国ホテルへ
滑らかで上質な素材感が見るだけわかる白いコートはヘルノのもの。流れるようなショール風デザインは、上質な素材感があってこそデザインが引き立ちます。この日は皇室会議に提出するための写真撮影があり、中には君島一郎氏デザインの千鳥格子の可憐なセットアップをお召しに。大人っぽく肩パッドが効いたコートに、パールのジュエリー、クラッチバッグを合わされ、柔らかさと凛とした強さが両立した雰囲気が印象的です。
Aラインのコートは小物とヘアで甘めに
ジュンアシダのショール風コートに、故エリザベス女王も愛用した英国ブランド、ロウナー ロンドンのバッグを合わされた着こなし。Aラインのコート、ハートのようなカッティングが素敵な黒いパンプス、リボンのバレッタと、いつもよりも甘さが引き立つ装いです。ヘアスタイルをワンレンにおろされて同じコートをお召しになっている日はマニッシュな印象で、ヘアメークや小物で印象をがらりと変える雅子さまの着こなしのテクニックが光ります。
金ボタンに合わせたアクセ使い
1993年.ゆったりとしたサイズの赤いコートに、アクセントとなるスカーフ、コーチのバッグを合わせた着こなし。赤いコートは、お気に入りのアイテムだったようで様々な着回しスタイルが当時話題に。この日は、コートの金ボタンに合わせて、イヤリングやバッグの金具もゴールドで統一、赤以外は黒やネイビーで配色しハンサムな印象です。
お妃教育初日は好印象ネイビーで
A3の資料が入るバイ・パロマ・ピカソのバッグを持ち、颯爽と歩く姿に外交官として活躍された片鱗を感じさせる着こなし。赤いコート同様、度々お召しになられていた美しいシルエットのロングコートを主役に、小物は黒いパンプス、バッグとシンプルに。ネイビーと黒というシックな配色ですが、カチューシャをつけられていることで初々しさを感じられます。
ブラウンコーデにも華やぎを
ドイツのブランド・ヨビスのキャメルコートに、グッチのピグスキンの大きめショルダーを合わせて。スカートとカチューシャの色をリンクさせたり、ブラウンのグラデーションで地味になりがちな配色にゴールドのイヤリングで華を添えられたりと、品よく落ち着いているけれど地味ではないさじ加減が素敵です。
取材/味澤彩子 写真/女性自身編集部