グリッターにリボン……。ときめく春靴がママ業を休む時間、ママOFFタイムをシンデレラ気分に。50歳を前にコンサバな殻を破る小倉弘子さん。友人であるジェーン・スーさんの文と共にお届けします。
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パンプス¥170,500(ジャンヴィト ロッシ/ジャンヴィト ロッシ ジャパン)ジャケット¥59,400ベスト¥44,000(ともにエストネーション/エストネーショングランフロント大阪店)スカート¥30,800(プルミエ アロンディスモン)ピアス¥2,980(ヘンカ/ロードス)リング[右手]¥27,500(ウノシエル/フォーティーン ショールーム)
どれにしようかな。。。
この春はグリッター、ビジューにリボンと華やか靴が充実
右からパンプス¥31,900(ツル バイ マリコ オイカワ)サンダル¥57,200(ネブローニ)パンプス¥79,200(ペリーコ/アマン)パンプス¥39,600(PIPPICHIC/ベイジュ)
大人の女と 「靴」のイイ関係
いびられまくりの不遇な毎日を送っていたシンデレラは、魔法のおかげで舞踏会に忍び込めた。お城では素敵な王子様に出会ったものの、時間切れで慌てて帰る羽目に。そして、片方だけ靴を忘れていった。
さあ、あとは王子様の根気と運任せ。強引な誰かがガラスの靴に無理やり足を入れて、割れてしまったら一巻の終わりだったともいえる。彼女に選択肢はなかった。
一方、現代の大人シンデレラは好きなときに自分で靴を選べる。舞踏会がなくたって、日常生活で好きなときに変身できる。自分で自分に魔法を掛けられるのだ。
大人シンデレラの運命は、人任せではない。主導権は常に自分の手にあるところが素敵。あとは、その力を使うか否かだけ。
普段は絶対に履かない、履けない靴というものが存在する。私には似合わないとか、仕事の場面にはふさわしくないとか、これじゃあ走れないとか。でもね、トライしない理由なら、いくらでも挙げられるのが世の常。いつも通りにしていたら、いつの間にか自然に変わるなんてことはない。
じゃあ、どうすれば? 大人なら、その靴にふさわしい場面を自分で作ってしまえばいいのだ。クラシックのコンサートへ足を運んだり、夫とふたりだけで特別なディナーを楽しんだり。
いまの生活にフィットする靴も大切な存在だけれど、代わり映えのしない日常から飛び出したくなったら、いつもと違う靴を買ってしまおう。どこへ行くか、なにを着るかは後から考えればいいこと。
大人のうまみって、自分でスイッチを切り替えられること。新しい靴と自分が起こす化学反応を味わうのに、春はピッタリな季節だろう。
–by ジェーン・スー
撮影/三瓶康友 モデル/小倉弘子 ヘア/中村さやか(I/N) メーク/森ユキオ(ROI)スタイリスト/井関かおり 取材/北野法子、坂本結香 ※情報は2024年5月号掲載時のものです。