ファッション界の巨匠たち曰く、〝好きを追い続けたから今がある〟。大草直子さんの最高の一着を伺いました。
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10周年を迎えたマディソンブルー・ディレクター中山さんの最高の一着とは?
スタイリスト 大草直子さん
セリーヌのジャケット
女性をこんなにきれいに、そして格上げしてくれるジャケットってない
『ブランドのデザイナーが変わった時、その世界観を初めて体験するアイテムは〝ジャケット〟と決めています。3年前、仕事の合間にフラッと覗いたCELINEで出合ってしまったのがこのネイビーのダブルジャケット。肩の入り方、ウエストの締まり方……。すべて想像を超えていてここまで大人の体をきれいに見せてくれるジャケットがあるんだって、心が震えました。店員さんに聞いたモノづくりのバックストーリーにグッときたこともあり、まさかの即決。完全に運命の出合いでした。』
ジャケットは大人にとってマストアイテム
『小学生の頃からネイビーブレザーを着て登校、留学時代はアメカジ全盛……と生粋のトラッド育ち。お仕事の有無に関係なく、ジャケットは大人にとってマストアイテムです。肉質がやわらかくなったり丸くなったりと体に甘い要素が増えるからこそ、ジャケットの直線ラインが味方になってくれる。ジャケットさえあればあとはスウェットやデニム……と崩していくだけだからむしろ簡単。スカートはドリス ヴァン ノッテン。バッグはヴァレクストラ。』
3カ月悩んで購入したのは
ボッテガ・ヴェネタのサーディン
『お買物は自然な出合いが好き。直観で選ぶ派です。そんな中、私にしては珍しく悩みに悩んで購入を決意したボッテガ・ヴェネタのサーディン。シルバーの華やかさ、モード見えする鰯型のハンドル、仕事でもディナーでも使えて、大正解。お買物の出合いって恋と同じ。「絶対にこの人と一緒にいたい」「忘れようとしても忘れられない」。そこまで心が動くってそうないからこそ、そのインスピレーションは信じていいと思います。』
バッグは各ブランドがそのシーズンを象徴、最も力を入れるアイテムです。もし予算がある状態なら、思い切ってそこから投資するのもあり。バッグが指針となり、新しい季節のオシャレ計画を引っ張ってくれる存在に。
撮影/鏑木 穣(SIGNO)ヘア・メーク/陶山恵実(ROI)取材/石川 恵 ※情報は2024年6月号掲載時のものです。