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いろんな雑念を忘れられる40代のための本案内2

みなさん、こんにちは!

この秋、大学の同窓会が10年ぶりくらいであるんです。STORY世代ともなると、女性陣は見れば誰だかわかるけれど、男性陣は相当様変わりしていて、思い出せない、なんてこともありますよね(笑)。それでも、不思議と会えば一瞬で、10代のころにタイムスリップして、ブランクが嘘のように、大笑いできるのが同窓会のよさですよね。

今回ご紹介するのは、『ルパンの消息』。『臨場』や『64』など、次々とベストセラーを輩出している横山秀夫氏。舞台は東京下町のとある高校です。

15年前の女性教師の飛び降り自殺。実はそれは殺人事件だったという謎の情報が時効までは24時間というタイミングで警察に寄せられます。時効に追い詰められながらも、捜査を一歩一歩進めていく刑事たちは、事件の日、期末テストの問題を盗むために学校に忍び込んだ3人の不良高校生グループがいたという事実を掴みます。今は全く異なる人生を歩む3人は警察に呼ばれ、それぞれが知る真実を少しずつ語り始めます。刑事たちの緊張感に満ちた駆け引き、3人それぞれの心にしまいこまれた青春時代の秘密、次々と解明されていく事実のパズル。そして、意外な犯人。

ストーリーがどんどんと思わぬ方向に展開し、スピード感もあって、ハラハラどきどき。さらに、青春時代の切ない思い出など様々な要素がてんこ盛りで、一瞬たりとも気がぬけません。そうして、読んだあとは、仕掛けられていた様々な伏線に納得するとともに、なんとなくじんわり心が温かく切なくなるような感じするんです。

この本の世界に夢中になりすぎて、何度、電車を乗り過ごしたことか……。

今を時めく横山氏ですが、『ルパンの消息』は’91年にサントリーミステリー大賞の佳作を受賞しましたが、書籍化されたのは15年後。それゆえ、『幻の処女作』とも呼ばれています。巨匠の、ちょっと青臭い作品、という意味でも、読む価値がありますよ。

ぜひぜひ、手にとって読んでみてください。あなたの青春の思い出も蘇ってくるかも?

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