Lifestyleピープル

大草直子さんインタビュー「迷える私たちが変わるために、必要なこと」

輝く笑顔が素敵な大草直子さん。現在はスタイリストだけでなくスタイリングディレクターとして商品開発やブランドコンサルタントなど多岐にわたってご活躍されています。昨年はフリーランスで仕事を始めて20年という節目の年。11月には『飽きる勇気』を出版されました。

――大草さん自身はこの本を書く前と後で何か変化がありましたか?

自分のキャリアや生き方が正しいことだとは思っていませんが、今までの人生を客観的に見ることができましたね。そして、3人の子どもたちのこれまでの子育てを振り返ることもできた。10年前はやりたいことや夢に向かってただただ突っ走っていましたが、次は何をしたらいいかということも明確になりましたね。日本人女性はとってもまじめで誠実で一生懸命。もっと自由に楽に自分本位で生きていけるような手助けができたらいいなと考えるようになって。まだどういう形かはわからないけど、私ができることを模索中です。そして、ちょうどこの本の校了の日にもしかして一番変われてなでいのは「私」?と思い10年ぶりに髪を切りにいきました(笑)。(詳細は3月1日発売・STORY4月号をご覧ください!)

 

――好きなものが似合わなくなったり、何を着ても野暮ったく見えるなど、今の自分に迷っている人たちが一歩踏み出すためにはどうしたらいいでしょうか?

よくこういう相談をいただくのですが、手っ取り早いのは運動することと髪を切ること。肩や二の腕にお肉がついたり、背中に厚みがでたり、お尻がたれたり、この世代は体の変化が訪れはじめる。今まで似合っていたものが似合わなくなるは当たり前です。運動はダイエットということではなく、体を動かして体のフレームを変えること。そうすると自然と似合うものが変わってきます。また、「運動」って「運を動かすこと」。自分という車をエンストばかりさせていないできちんと動かしていくことが大切。エンジンをかけていると心も体も燃えてきて、しっかり動けて行きたい方へ進めます。わざわざスポーツクラブに通わなくてもウオーキングなど手軽なもので充分。きちんと体を動かさないと自分の中のエネルギーは燃えないと思うんです。
また、年齢とともにシワが増えたり法令線が濃くなったり。顔の変化があるのにそのまわりにある髪型も同じままでは違和感があるのは当たり前。中身が変化してきたのなら額縁である髪を切れば、間違いなく顔の印象が変わります。するとメークもその髪型にあったものに変えたくなるでしょ。自分としっかり向き合う時間が増えるから、ラインを強くしてみようとかチークの色をオレンジにしてみようといろいろと手をかけたくなってきます。外側のフォルムを変えることで自分は変われます。

 

――STORY読者の中で好きなスタイリストとして必ず名前が上がる大草さん。大草さんから見て素敵な人ってどんな人ですか?

スタイルのある人です。痩せている太っているというのは関係なく、体に合ったサイズのものをきちんと選んで着こなしている人。ご自分の体にちゃんと興味があって変化に敏感。似合うものがわかっていて、ご主人に言われたから、みんなが着ているから、トレンドだからと流されて服を選ばない。あくまでも服を着るのは自分。服に振り回されず自分で服を引き寄せたほうがいい。
私も流行には振り回されず、自分に似合う好きな物を着ます。ただ、デニムだけは常にアップデート。10年選手のニットに最新のデニムを合わせればオシャレに仕上がるでしょ。でも高い物は買いません。シーズンごとに新調するので。Gapやユニクロももちろん持ってます。

 

――ネットやSNSで、コロナ自粛期間などにこんなお菓子を作ったとか、部屋の模様替えをしたなど完璧な主婦の方たちの様子を見ると落ち込んでしまいます。また、仕事で遅く帰宅してごはんが遅くなったり、疲れたり体調が悪くて家事がおろそかになってしまうと、家族に罪悪感を感じてしまったり。大草さんはそんなときはありますか? どう乗り越えていますか?

自分ができること、できないことは明確。私も以前はこうでなくてはならないという枠に自分を押し込めていました。自分で自分のハードルを上げていたんですよね。でも、ひとつひとつ下げていけばいい。いろんなしがらみや枠を置いていき、自分を主体にしてみませんか。気になるならSNSは見ない、お菓子なんて作りたくなければ作らなくていい! 私、実はケーキ作ったことないんです(笑)。そうしたら娘が作るようになって。そんなものです。私は体調が悪いときはきちんと伝えて寝かせてもらいます。仕事で遅くなったりしたら迷わずテイクアウト。無理をしないようになりました。そして必ず「ありがとう」で感謝の気持ちを伝えます。「でも」と「ごめんね」は意識して使いません。めったなことで落ち込むことはないのですが、溜め込まず夫になんでも聞いてもらうかな。無理は禁物。おかあさんが笑顔でいるのが家族の幸せに繋がるんですから。

大草直子さん 1972年生まれ。スタイリングディレクター。2019年よりセルフメディア「アマーク」をスタート。スタイリングだけでなく、商品開発、ブランドコンサルティング、講演などでも活躍中。ベネズエラ出身の夫と3人の子どもと暮らす。
「飽きる勇気」大草直子 講談社刊 1,300円(税抜き)

ライターはこう読みました!

「飽きる」という言葉はマイナスなイメージもありますが、大草さんは前向きな表現として使っています。現状や今いる場所に勇気を持って「飽きる」こと。それが自分自身を進化させたり、新しい自分を発見することになる。大草さんは現状に「飽きて」恐れずに「変わること」ことを実行してきました。その考え方や具体的な方法をこの本で紹介してくださっています。風の時代がやってきて、生き方や働き方はもっとフレキシブルになっていくと言われています。自分自身が「好き」「楽しい」と感じられることをしていけばいいと背中を押してもらい、読み終わった後、自然と勇気とやる気が湧いてきました。

撮影/須藤敬一 ヘア・メーク/森野友香子(Perle Management) 取材/見学裕己子

チームSTORY
FROMチームSTORY 雑誌「STORY(ストーリィ)」の製作に携わる編集部員たち。日夜雑誌作りに勤しむなかで得た知見、タメになる情報、愉快な話などなどファッションからライフスタイルまで、STORYらしさ溢れるトピックを、webでも存分に披露していきます。
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