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子どもの習い事で休日返上…トータルテンボス藤田さんが考える「親の役目はどこまで必要か」

もともとは親たちの〝粋な計らい〟だったのが
どんどんエスカレートして保護者間のヒエラルキーにもつながってしまった

トータルテンボス 藤田憲右さん 1975年生まれ。トータルテンボスのツッコミ担当。小学生から野球を始め、高校野球ではエースとしても活躍。SNSで少年野球の監督や母親たちから相談も受ける、野球のオンラインサロンも好評。「トータル藤田の野球教」https://mosh.jp/totalfujikyou

少年野球はお手伝いが少ないよ~(笑)。と言いたいところですが、今のほうが確実に親の負担は増えています。僕の時代、親は全く手伝っていなかった。昔は「練習中に水を飲むな!」の昭和時代。今はしっかりした指導者も多く給水タイムを必ず取る。そのぶん水や氷もたくさんの用意が必要で、親の役割は当然増えます。

ですが、「監督にお茶やお弁当を出す」「祝勝会で監督にお酒を飲ます」といった〝接待当番〟は全く必要ありません。なんでこんなことになったのか、調べてみたところ、元は保護者の方々が〝粋な計らい〟として監督にボランティアでやっていたんです

「飲み物を持ってきました」「ありがとうございます!」――その関係が次第にエスカレートして、保護者会で「こうやったら監督がもっと喜ぶよ」という話になり、監督も「やめてください」と言わず、天狗になり、そのうち当番を守らない親の子は試合に出られなくなってきて……親の間でも上下関係のヒエラルキーができてきた。

親の当番制は全くいらない、とは思っていません。子どもに何かあった時のための「見守り当番」は、どのスポーツにも必要。ただ、子どもを試合に出すための接待当番は親のエゴ。全く必要ありません。

  • 「妻がママ友に『息子が野球を始める』と言ったら『なんでサッカーじゃなくて野球なの?』と言われた......」。
  • 息子のチームでコーチを務める藤田さん。「最初のチームが合わなかったら、移籍すればいい。現在、息子も3チームめです」

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撮影/吉澤健太 取材/東 理恵 ※情報は2021年11月号掲載時のものです。

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