親子の15分性教育ワーク。今回のお題は「生理で困っている子を見かけたら、どうしたらいい?」
今回は子どもと一緒にマンガを見ながらやるワークです。
女の子も、男の子も、「自分は何ができるかな?」と親子で考えてみましょう!
②「よくあることなんだよ」と伝える
③騒がれてしまった子の気持ちを考える
④友達の服の経血のシミに気づいたら、どうしたら良いのか考える
【おまけ】生理痛は我慢しないで!
①まずは下のマンガをお子さんと一緒に見てみてください。
こちらは、アクロストン著『10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック 変わるカラダのいろいろ編』(ほるぷ出版)に掲載されている「生理でこまっている子を見かけたら?」というマンガの一部抜粋です。
②「よくあることなんだよ」伝える
本人に起きてしまったときにショックを受けないためにも、また他のひとがそうなっていたときに騒がないためにも、「よくあること」と子どもに伝えておくのは大切です。
この時に「高校生のときに制服にシミが出来たことがあるんだよね」など、親自身の体験を話すことはおすすめです。より身近に感じることができます。
③「騒がれてしまった子は、どんな気持ちかな」と一緒に考えてみてください。
「いやな気持」「ふざけんなって思う」など、批判の声があがることが多いです。「別になんとも思わない」といった答えの場合は、「ママならいやな気持ちになるよ」など、親が自分ならどういう気持ちになるかを考えて伝えてみてください。
④友達の服の経血のシミに気づいたら、どうしたら良いのか考える
周りにいる人は何が出来るのか、子どもと一緒に考えてみましょう。
「生理は自然なことだよ」「生理のときは仕方ないよ」と騒ぐ子を注意する、「あっちで遊ぼうよ」と騒いでいる子の気をそらすなど、とりあえず騒ぎをおさめる意見が出るかもしれません。
自分だったら周りの人にどうしてほしいかという視点も大事です。周りの人に気づかれないように、そっと教えてほしい人もいることも伝えましょう。
バックを後ろにあてたり、腰の周りに上着を巻いたりするサポートをする、一緒に保健室へ移動するなどのアイディアも子どもと出し合っておくと、いざというときに役立ちます。
【おまけ】生理痛は我慢しないで!
生理痛は我慢するものではないし、個人差が大きいです。「自分は辛くなかったから、子どもも同じだろう」と考える方もいますが、生理痛がひどいかどうかは遺伝するものではないです。
生理痛には鎮痛薬が有効です。用法用量を守れば、クセになることや、体に悪影響が出ることはありません。子どもが使える鎮痛薬もあるのでドラッグストアや薬局で聞いてみてください。
- ポイントは、痛みはじめの早い時期に内服すること。痛みのピークに内服しても効き目は弱いので、「痛くなりそうだな」というぐらいで飲んでください。
- 鎮痛薬があまり効かない、たくさん飲んでいる、という場合は低用量ピルが役に立つかもしれません。初潮を迎えてから1年たっていれば子どもでも使用できます。婦人科で処方を受けられます。ネットで低用量ピルの処方を行っている婦人科を探し、是非受診してみてください。
〈次回へつづく〉
イラスト/ばばめぐみ ※イラストは12月28日発売の書籍「10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック 変わるカラダのいろいろ編」(ほるぷ出版)から抜粋
公立小の保健の授業や楽しく性について学べるワークショップを日本各地で開催。
家庭ではじめられる性教育のヒントや性に関する社会問題についてなどを発信している。
著書:「10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック 変わるカラダのいろいろ編」 (ほるぷ出版)、「3~9歳ではじめるアクロストン式 『赤ちゃんってどうやってできるの?』」、「いま、子どもに伝えたい性のQ&A 、思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!」(ともに主婦の友社)
監修:シールでぺたぺた「おうちせいきょういくえほん」(主婦の友社)
インスタグラム
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ホームページ
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