兄弟姉妹は同じように扱わなければいけないと頭では分かっていても、下の子が可愛くて仕方ない自分に罪悪感を感じてしまうママたち。一人で悩まなくても大丈夫! 一緒に本音を吐き出してみませんか?
そう感じるのは普通のことです。私だってそうでした。悪いことではないんです。
子育てアドバイザー!
松村亜里さん
ニューヨークライフバランス研究所代表。医学博士・臨床心理士・認定ポジティブプラクティショナー。「幸せになるにはどうすればよいか」を科学的に探究する〝ポジティブ心理学〟を子育てスキルに応用した講座が好評。自身の実践経験と世界の研究結果を結びつけた内容に多くの親が感銘を受け書籍化されている。
○ 私たち今「上の子可愛くない症候群」なんです……
<Cさん 39歳 11歳男児・8歳女児の母>
私は元々女の子が欲しいと思っていて、男の子で残念だったという気持ちが正直ありました。そのせいか父親と息子は密な関係が続き、一方で娘が生まれてからは、私は娘とべったり。家族みんなで旅行するのに憧れ、仲良くしたい気持ちがあるのですが、家族の賛同が得られず寂しい思いも。息子は中学受験を控えているのに、私の言うことを聞かずゲームばかり。父親も息子に甘いのでストレスを感じます。息子との関係が悩みです。
○ 悩みを持つママたちが子育てマスターのセッションを受けました
一方で私は娘が可愛い。本当は4人一緒に仲良く過ごしたいのですが……〟
松村さんの 回答
共感すること、選択権を与えること。ママと息子さんとの関係の構築が鍵
家族みんなで仲良くしたほうがいいというお話で気になったことは、自分自身が本当にそう思っているか?ということ。もしかして社会的に…と思っていませんか?家族の心地よいあり
方はそれぞれ、他人の目は気にしないで大丈夫ですよ!
さて、息子さんにとってはパパが安全基地になっているんですね。その関係性は素敵ですが、ママの言うことも聞いてほしいですよね。子どもは関係を築けていない相手の言うことは聞かないものです。息子さんとの関係構築、最大のお悩みであるゲーム問題で考えてみましょう。子どもとの関係をよくするのは共感です。否定から入らず、ゲームが好きなことや、やり続けてしまう理由を聞き、気持ちを汲み取ること、そして、やめてほしい合理的な理由を「わたし」主語で伝え、どうするか本人に意思決定させること。一方的な制限とは異なり、自分で決めたことなので意外と子どもは守ります。ただしハードルの高いルールは、ルールとして成立していない可能性もあるので本人と話し合ったうえ再考を。
ゲーム依存は寂しさからくることもあるので、まずそのあたりを一緒に考えてみてもいいかもしれませんね。
撮影/河内 彩 取材/竹永久美子、松葉恵里 ※情報は2022年2月号掲載時のものです。
こちらの記事もおすすめ!
【広末涼子さん連載vol.2】反抗期の子と向き合う私が大切にしてきたこと
思春期の子どもを持つ40代ママたちに聞きました!子供の気になる変化は?
キャッシュレス時代の【子どものお小遣い】|ファイナンシャルプランナー八木陽子さん