’22年度から高校の家庭科で資産形成の授業がスタートします。いまだ不安定な情勢や将来への不安から今年こそ資産運用を始めたいという声がSTORY世代でもじつに多いです。ライター小賀坂も将来への不安を漠然と感じ、では何をしたらいいのか?をきっかけにファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得しました。今回はファイナンシャルプランナーとして、将来に備えて資産形成を始めたい方へ、どんな資産運用があるのかを紹介したいと思います!2022年もまだまだはじまったばかり、皆さんも今年を資産形成のスタートの年にしてみてください。
皆さん、“つみたてNISA”や“iDeCo”など耳にしたことがあると思います。テレビCMでも「100円から投資できます~」と謳われていますね!
「投資なんて怖いから銀行に貯金するのが一番安全!」は昔の話です。今は銀行に預金をしても金利が0.01%、100万円預けても、たったの100円にしかなりません。また「家族に内緒でこっそりタンス預金」こちらはインフレが起きれば資産が目減りする可能性もあるのでもったいないですね。では、どうしたらいいのか?!
今、国が推奨している投資の税制優遇制度には “一般NISA” “つみたてNISA” “iDeCo”などがあります。
先ず簡単に“NISA”とは、相場の動きに応じて、自分の好きな銘柄を、自分の好きなタイミングで、通常の買い付け・積立投資ができて、年間投資額上限120万までの運用益が5年間非課税になります。“一般NISA“は今まで投資経験がある方や積極的に多くの選択枠から自由に商品を選びたいわ!という方に向いています。(2024年以降は新しいNISAに変わりますが、ここでは詳細は割愛)
続いて投資初心者さんにおすすめなのが、“つみたてNISA“です!
実際に私は、“一般NISA”より“つみたてNISA”を選んで運用しています。理由についてはこれから説明していきますね。
“つみたてNISA“は、毎日自分で相場や情勢をチェックしなくても、投資のプロに託して運用してもらう、簡単に言ったらほったらかし投資です。最初に設定さえしてしまえば毎日せっせと値動きなどをチェックする必要もなく、投資にあまり時間を割きたくない私にぴったりだったのです!“つみたてNISA”は100円から長期・積立・分散投資をすることができますし、金融庁が長期投資に向いていると定めた商品から購入できるので初心者でも商品を選びやすいという点も◎ですね。先ずは、無理なく継続できる金額から始められるのが大切です。年間の投資上限金額は40万円までで、最大のメリットは20年間、運用益が非課税という点。そして、いつでも売却することができます。
投資信託を“つみたてNISA”の口座を使わずに、通常の課税口座で運用した場合、例えば100万円運用益がでたとしたら20.315%の税金(203,150円)が課されるのですが、“つみたてNISA”ではこれが非課税になるのです。非課税分の20万円浮いたら、欲しかったあのバッグや憧れのアウターもGetできちゃいますね!!これを使わない手はないと思います。
あと、もうひとつおすすめなのがiDeCo(個人型確定拠出年金)です!こちらは、老後の資金を貯める目的の個人型の年金です。”iDeCo”には①定期預金②保険③投資信託の3種類ありますが、よりリターンが大きい③投資信託について説明しようと思います。下限額は5,000円~/月、それぞれの働き方によって掛け金(詳しくは下記)の上限が違いますが、毎月一定額を積立投資して60歳以降に年金または一時金で受け取る仕組みです。
“iDeCo”のメリットは”つみたてNISA“と同じで運用益が非課税になること+積立金額が全額「所得控除」になる点です!この制度を使えば、積み立てをしている間は毎年、課税所得が減り、所得税や住民税が軽減されるので若いうちから始めればよりメリットを享受できますね♪
しかしながらデメリットもあります!こちらは自分でつくる年金としての積立運用なので原則60歳まで解約不可になります。(途中でお金を引き出せないので注意。)
税金も気になるSTORY世代には、節税もしつつ将来への貯蓄もできて一石二鳥!
積立投資は、毎月一定額を自動的に積み立てするので手間が掛からない点、また初心者さんは分散投資と長期運用で、一時的な値動きに一喜一憂せずコツコツ継続することが大事だといわれています。はじめの一歩が踏み出せないという方、例えば普段のちょっとしたランチやカフェ代を“つみたてNISA“に充てて投資デビューしてみたり、最初は慣れる為にも少額から、そして徐々に継続できる金額で運用していくのが得策かな~と思います。国が推進する“一般NISA”“つみたてNISA”“iDeCo”ですが、もちろん投資に変わりはなくリスクなどもあることを理解しながら楽しくお金について、ご自身、またはご家族やお子様と考えるきっかけになっていただけたら幸いです。
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取材/小賀坂好映