純喫茶通に聞きました
東京喫茶店研究所 二代目所長
難波里奈さん
日中は会社員として働きながら、仕事帰りや休日に訪ねた純喫茶は2,000軒以上。現在はさまざまなメディアでその魅力を発信しながら書籍の執筆・監修も行う。
@retrokissa2017
1人で行っても、誰かと行っても 手頃な値段で楽しめるのが魅力
1年で450軒の純喫茶を訪れたこともある難波さんが、純喫茶好きになったのは、レトロなものを収集することがきっかけでした。昭和の家具やポップな花柄の家電、雑貨を集めていたところ、ものが増えすぎてしまい限界を感じるように……。そこで自分の部屋を昭和にするのではなく、完璧な状態で揃っている純喫茶に足を運ぶようになり、すっかり魅了されされてしまったのだとか。「純喫茶の魅力は、100軒のお店があれば100人のマスターやマダムそれぞれの個性や情熱がぎゅっと詰まっているところ。いつも宝箱の中を見るような感覚で、飽きることなく通い続けられるんです」。コロナ禍は自宅を〝喫茶あまやどり〟と名付けて、純喫茶レシピを再現してSNSで発信しました。「メニューだけでなく、内装や店主など純喫茶は魅力が満載なので、それぞれの日々の中に喫茶時間が増えたら嬉しいです」
ナポリタン、プリンアラモード、クリームソーダ…… 昭和ブームで再注目
”昭和レトロ”の 雰囲気を残す純喫茶には 非日常の「映える空間」がある
扉を開ければ 昭和時代にタイムスリップ
撮影/福本和洋 取材/木村まい ※情報は2021年02月号掲載時のものです。