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【息子2人が東大に進学】入学式シーズンに考えた、「子どもの忘れ物」について

お母さんが変われば子供も変わる⑨

こんにちは。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。

前回の記事では、

・大学の入学手続きは山盛り
・一緒に準備することで親子のコミュニケーション
・学生時代の一人暮らしは生活力・自立心を促す
・「お金の重み」から大学に通う意味を考えてほしい

をお伝えさせていただきました。

今回は《小学校入学のこと》や《兄弟の生活環境が違う場合の対応について》、《忘れ物など》について、お話しします。


● 小学校入学式の時の親としての気持ちは?

ようやく春になり桜の季節になりました。入学式や新学年がスタートしましたね。

4月を迎え小学生になるお子さんは、幼稚園を卒業してから日が浅く、背格好もあまり変わらず幼いままですが、小学校生活は急に授業というスタイルになり、時間割に基づいて行動するようになります。「国語」「算数」「生活」「音楽」「図画工作」「体育・保健体育」「道徳」「特別活動」という科目の勉強をするので、園生活から一気に変わり、急に子どもの生活は忙しくなります。

長男が小学生になる時は、特に私も緊張しました。教科書を配られたり(今は自宅に送られてくる?)、保護者会で「こうしてください」と言われたことを“きちんと守らないといけないな” と思ったりしました。裁縫で手提げ袋を作製したり、持ち物全てに名前を書くなどは、まだ小学1年生では無理ですので、準備するところを説明したり見せながら整えていきました。

小学1年生になる息子の新学期を思い出すと、親にとっても特別な感覚で、気持ち新たに迎えたという思い出があります。

● 長男は小学1年生の時、次男は幼稚園生。兄弟の生活環境が違う場合の対応は?

長男が帰宅する時間に、ちょうど幼稚園バスで帰ってくる次男をお迎えに行ったり、行事で幼稚園に行かなければならない時間に重なってしまったりで、しかたなく長男に家の鍵を持たせて留守番をしてもらうこともよくありました。

曜日によっては、サッカーや水泳などの習い事がありましたが、朝本人に「今日はサッカーだからね」と言い聞かせても、長男は忘れて遊んでしまい、遅く帰宅してしまうことがよくありました
そういう時は、「サッカー遅れちゃってるけど、どうする?行く?」と聞いてみます。「遅れてでも行きたい」と必ず言うので、残り30分でも練習に参加するなど、遅刻してでも行かせ、その時はコーチに自分で説明をして謝らせます。

このように、小学1年生の最初の1学期間は、曜日ごとのスケジュールをまだ覚えていないので、約束を忘れてしまうという失敗がありましたが、その時に「どうしたらよいのか」というリカバリーできる対応力も覚えながら、だんだんスケジュール管理ができるようになっていきました。

● 宿題が出ても、やるべき宿題を学校に置き忘れて帰宅する

長男は、最初からテキパキと物事を行える子ではなかったです。いっぽう次男は、兄の失敗例をよく見ているので、忘れ物などにも注意深く、要領よく対応ができ今に至っております。

長男の一例ですが、小学1年生の1学期の間は、学校の帰りの会で宿題を連絡帳に書いているのに、宿題となっているドリルなどを置き忘れたまま帰宅することがよくありました。翌日宿題忘れになっても、「ちょっと怒られて、それでいいや」と思ってしまう感覚に慣れてしまうのはよくないと思ったので、学校に取りに行かせるなど少し厳しくしました。

「宿題を持ち帰らないと宿題はできない」
「宿題をしないことは自分が困ることになる」

そういうことを何回か体験して、学校生活が落ち着いていきました。

● 忘れ物をよくする子

宿題を忘れることや体操着を忘れることって、本当に小さな失敗ですが、そのせいで学校に行くのが嫌になってしまうお子さんがいるかもしれません。そんな時、親御さんはどんな声をかけてあげますか?

私の場合は、忘れ物をしてしまった息子に対して、本人なりに嫌な思いをしてきただろうし、反省をしていることだから、

ーーー「次は早めに準備をして自分でちゃんと確認しようね」と言ってあげたり、「今日忘れ物をした時はどうしたの?」と聞きました。先生に謝ったことや、隣の席の子に借りたなど話してきて、そのやり方がよかったら褒めますし、別案があればアドバイスしてあげていました。

ーーー「忘れちゃったことは仕方ないよね」と言ってあげることも大事だと思います。
その時に「あんた、なんで忘れたのよ!」って責めると、余計に嫌になってしまうと思います。

ーーー「そっか、今日は忘れちゃったんだね。そんなこともあるよ、大丈夫!」と言ってみたり…。失敗したからといって気にしてたら前に進めません。

「次は失敗しないようにしようね」という次へのつなぎ方、声のかけ方というのがご家庭での大事なフォローだと思います。

● 《長い目で見たら大したことなかったと思えること》

親からしてみればどうでもよいことでも、子どもにとって一大事なことは沢山あります。まずは、「どうすればよかったか」をちゃんと反省できる子になってほしいと思います。

ーーー「長い目で見ると大したことないんだよ」
この言葉は、責任感が強いお子さんにほど言ってあげたいです。

子どもは、忘れ物をして恥ずかしいとか、嫌だったという気持ちを抱えます。そういう子どもには、失敗から立ち直させるために、親の言葉が必要ですね。

ーーー「失敗は誰にでもあること」

「お母さんも体操着の忘れ物をしたことがあるけれど、“見学してなさい”と怒られて…それからは気を付けるようになったよ」と、子ども時代の失敗談を話し、気楽に思ってもらえるような言葉を掛けるのもよいかもしれません。

繊細な子も最近増えています。苦い経験が積み重なり、自信がなくなってしまったり。ゴールデンウィークを過ぎたら学校に行きたくなくなる子どもが増えてきたり。理由の1つに「失敗」があるのかもしれません。先生に当てられたけど答えられなかったり、怒られた経験や、友達に嫌なことを言われた…など。

自己肯定感を高めるためには、「そういうことは誰にでもあるよ」と気楽にさせてあげながら、「次はどうすればいいのか」を考えさせてあげる。そうやって、気持ちの落とし所を見つけられると、前に進めるようになります。

我が子を含め、忘れ物をよくする子は本当によくします。そこを本人任せにしていると同じことを繰り返してしまいます。低学年のうちに、親も気にしてあげて、対策を立てながら、だんだん忘れ物がなくなっていくようにしてあげましょう。


次回の連載も楽しみにしていただけたら嬉しいです。

たかみほ(たかせみほ) 子育てスマイルナビゲーター 1968年生まれ。共立女子大学文芸学部卒業後、航空会社のグランドスタッフに。結婚後、長男が小4、次男が小2の時に夫と別居。2年間の調停の後に離婚成立。シングルマザーとして働きながら、子供たちを中高一貫校へ。その後、2人ともに東京大学理科一類へ現役合格を果たす。著書に『シングルマザーで息子2人を東大理Iに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店) Noteブログ https://note.com/takasemiho

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