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Lifestyleたかみほのシンママ的受験術

【息子2人が東大に合格】中学受験、「ちょっと教育ママ」がいい

【お母さんが変われば子供が変わる⑭】

こんにちは。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。前回の記事では、

▪️受験勉強が早まることに問題意識を感じている
▪️家庭学習について
▪️どうして受験勉強が早まることに対して問題意識を感じるのか?
▪️本当なら「小学生の塾通い」はいつからが理想?
▪️私の頃の中学受験

について、お伝えさせていただきました。
今回は「ちょっと教育ママ」をテーマに、お話しさせていただきます。


● 子どもは「本来の子どもらしい姿を取り戻す力」を持っている

前回の【お母さんが変われば子供が変わる⑬】の記事にて、

私の場合は、「小学4〜小学6年生の子どもらしい時代を勉強漬けにさせてしまったこと」に後悔をしているくらいで、もっと遊ばせてあげたかったという思いが残っています。

このようにお伝えしましたが…

中学受験が終わり、いざ中高一貫校に入学したあとの初めての授業参観で、私は体育の授業を見学しました。

校地113,000平方メートルある面積に校舎や体育館、講堂、グランドがある広々とした中学校が気に入って受験した学校です。生徒みんながのびのびと楽しそうに体育の授業を受けており、息を吹き返したように元気で楽しそうな「本来の子どもらしい姿」を見ることができました。

小学生の高学年の受験期は過酷であり、「もっと遊ばせてあげたかった」と葛藤する親御さんはたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

子どもはちゃんと「本来の子どもらしい姿を取り戻す力」を持っています

子どもは凄いです。子どもの持つ力は無限ですね。

● 肌感覚や身体感覚を伴う原体験

小学4年生までは、

五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を刺激する経験をできるだけ多く積み重ねさせてあげること

これを心がけて子育てすることが大切だと感じます。

肌感覚や身体感覚を伴う原体験は、その量と質が多ければ多いほど、お子さんの頭と心への養分になっていくのではないでしょうか。

「右脳」の強化をしながら、「左脳」をプラスしていく。
バランスの取れた右脳・左脳の才能開発をすることを意識しながらの子育てをしていけたらいいですね。

● 小4までは基礎学力を。小4夏から塾の夏期講習を受け始めた我が家

長男が4歳の頃からくもん教室に週2回通い始め、幼稚園の年中さんの頃に、先生から、「中学受験をするなら、中学1年生のプリントを終わらしておいた方が良いですよ」というアドバイスを受けました。だから、通塾するタイミングは、「中学1年生のくもんが終わったら」と決めていました。

確かに、我が子の様子を見ていると、自宅でのプリントを終わらせていないまま通塾が始まっていたら、両方を併用していくことはできなかったと思います。どうにかこうにか目標通り、息子二人は、小学4年生の夏休みに入り、塾の夏期講習が始まる前にくもんのプリントを終えました。

最近は、中学受験は「小学3年生の2月スタート」という傾向になってきているようですね。中学受験を考えていて、くもんのプリント学習を取り入れている場合、「小学3年生の2月までに小学6年生までのくもんの内容を終え、通塾に切り替えていく」。今は、そのようなご家庭が多いのではないかと思います。

● 超教育ママにはならず「ちょっと教育ママ」でいたい

子どもが生まれた当初や、幼稚園入園、小学校入学、中学校入学…節目節目のたびに、気持ち新たに自分の子育てを振り返り、改めようとしてきましたが、

親は完璧であろうとしなくてよい。かえって、その方が子どもは伸びる

そのように思います。

「超教育ママ」や「教育ママ」ではなく「ちょっと教育ママ」になり、時には頼りない母親の方が、子どもは伸び、しっかりするし、親を助けようとしてくれるのではないでしょうか?

現在、大学院生・大学生の息子達とは、私も程よい距離感で接するようにしていますが、彼らにとって母親の私は、適度に相談でき、色々なジャンルの会話もし、ちょうど良い存在であるようです。

まだ子ども達が幼い頃は、「頭の回転の速い子になってほしい」「頭の使い方が上手な子になってほしい」そうなれば、親も余裕ができ、子どもとのコミュニケーションも豊かになるだろう、という思いがありました。

その点を集中的に鍛えていくという意味で、小学4年生までは基礎学力を培い、後半は受験の勉強をするという組み合わせは良かったのでは、と思っております。

● 「ある程度パパッと量をこなせること」を続けていくことが大切

前回の記事 https://storyweb.jp/lifestyle/220731/ にもありますが、我が家では、子ども達が小学1年生から小学4年生の夏までは、以下を重視しました。

・読み・書き・計算を繰り返し解くこと
・市販の難問の教材を土曜日・日曜日に家庭で解かせること

下地作りをしっかりしておくと、小学4年生の夏期講習からの塾通いでも、子どもは塾の少し難しい勉強の内容にもスムーズに対応していくことができました。

「中学受験をするなら中学1年生までのプリントをする」
そのような目処があると、早くから通塾しなくても自宅学習でも対応可能となります。また小学生のうちにやみくもに中学2年生・中学3年生の学習へと進んでいかなくてもいい、という目安になります。

なににおいても、自宅での勉強の習慣化が大切です。

・毎日やること、継続性、習慣化
・音読、書くこと、計算
・それをコツコツやっていくことが大事

くもんのプリントは毎日宿題があり、2教科で10枚ずつありました。週2(最低でも週1)で教室に通い、ちゃんと理解しているかどうかをチェックされます。「ここはもっと手厚くプリントを解かさせなければならない」という点は何度かやらされます。1回解いて終わりではありませんでした。

ーーくもんに関して「子どもたちが嫌だ」と言ってきたことはあるか?

子どもたちの認識は、小学校低学年くらいから学校の宿題もくもんプリントも「課題は毎日やるものだ」ということになっていたようで、「嫌だ、やりたくない」ということで揉めたことはなかったです。

その代わり、「課題が終わったら自由時間」というルールを作っていたので、「ある程度パパッと量をこなせる力」を身に付けていきました。

※母親の私がしていたくもんフォローの内容は、
・今日は何番から何番をさせるかを決める
・解き終わったプリントの整理
でした。

● 高学年からだとなかなか言うことを聞いてくれないから、低学年のうちに習慣化

通塾が始まると、学ぶことが増え、進度もスピードアップしてきます。

息子達は、くもんで基礎力が身に付いていたので、通塾が始まり負荷がかかってきても置いてきぼりにならず、ある程度パパッと量をこなせる力も備わっており、そんなに大変そうな感じではなかったです。

〈子どもは本来甘えん坊〉なので、宿題や勉強は親のそばでやりたがります。中学受験の勉強に取り組ませることへのスムーズな導入は、やはり、小学生の低学年のうちに、「母親のそばで勉強をすることを習慣化しておくこと」ではないでしょうか。


次回の連載も楽しみにしていただけたら嬉しいです。

たかみほ(たかせみほ) 子育てスマイルナビゲーター 1968年生まれ。共立女子大学文芸学部卒業後、航空会社のグランドスタッフに。結婚後、長男が小4、次男が小2の時に夫と別居。2年間の調停の後に離婚成立。シングルマザーとして働きながら、子供たちを中高一貫校へ。その後、2人ともに東京大学理科一類へ現役合格を果たす。著書に『シングルマザーで息子2人を東大理Iに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店) Noteブログ https://note.com/takasemiho

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