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息子と一緒の入浴は何歳までOKですか?【尾木ママ連載vol.10】

第10回は異性の親子での入浴に関する疑問についてお伺いしました。

前回は「兄弟を育てる上で親が意識すべきこととは?」

 

R.Aさん(46歳)子ども11歳の男子と女子の双子 息子が小学6年生なのですが、いまだに母親がお風呂に入らないと、一人で入ろうとしません。また、双子なのですが、性別も違うので体の違いもあり、一緒にお風呂に入らせていいのだろうかと悩みます。息子には一人で入浴してほしいのですが、どのように促すといいのか悩んでいます。

尾木ママ’sAnswer

男女の二卵性双生児として生まれるという境遇は、自分が育っていく様々な場面において、常に異性が一緒にいるという、とても特別な環境だと思います。男の子の11歳というのは、一般的に思春期に入るころの、異性を意識する年齢ですが、この男の子の場合、生まれた時から常に隣に異性のきょうだいがいるので、異性は特別に意識しない存在なのでしょう。このような背景も影響して、母親と一緒にお風呂に入るのも、女性に対して特別に意識をしていない感覚があるからなのかもしれませんね。それを心配するお母さんの問題意識は間違っていないように思います。とても大切なことに気づかれているのではないでしょうか。

「子どもは何歳から親(異性)と別々に入浴すべきか」という親御さんからの質問はとても多いのですが、ひとつの目安として、“体の変化が出てきた時”と思っていてください。個人差が大きく年齢ではっきりと区切ることは難しいですが、年齢が二桁になる頃、小学校4年生くらいがデータ上では体に変化が出てくる時です。体に変化が出てくると、異性の体を特別な意識で見るようにもなります。特別な意識のある視線は見られている方も不快な思いをしますから、親子でもそれは良くないことだと思います。

日本には伝統的にお風呂に入る文化や銭湯に行く習慣があり、銭湯の入口には混浴に関する年齢制限などが書かれていました。これが子どもにとっても親にとっても性に関する社会的なトレーニング場であり、教育の場でもありました。各家庭での入浴が当たり前となった現在は、子どもがそれを学ぶ場も少なくなってきたという事情も、家庭での性の意識の変化に影響しているのかもしれません。

アメリカでは異性の親子が一緒に入浴するのは“性的虐待”も疑われ法律で禁止されています。それに対して、日本ではそうした意識が遅れていましたが、最近は変化も出てきました。各都道府県が定める公衆浴場条例では、例外として混浴が可能な年齢の上限が定められているのですが、2020年12月、厚生労働省は現行の「10歳以上」から「7歳以上」に改正する通知を出しました。それに追随する形で、年齢基準を引き下げる方向で検討する自治体が相次いでいます。条例の改正からは近年の日本での性に関する捉え方の変化がうかがえます。

では、具体的に一緒にお風呂に入りたがる息子さんへ別々での入浴をどう促すのが良いかについてですが、上記で述べた公衆浴場条例について一緒に考えたり、近所に銭湯があれば一緒に行って、条例の張り紙などを探してみたりするのも良いと思います。夫婦で意識を共有し、父親に息子さんと一緒に入浴してもらって、性的な悩みを相談するきっかけ作りをするのもいいタイミングだと思います。さらには、生きるという意味での“生教育”と性について学ぶ“性教育”の2つの意味があることをきちんと捉えて、子どもと語り合うことが大切です。例えば「精子と卵子が合体して子どもができるのはわかったけど、具体的にはどうやって合体させるの。」という答えづらい質問をされたとしても、言葉を濁さずきちんと答えてあげられたら理想的です。でも、実際はなかなか難しいですよね。そんな時は、ベストセラーでもある『おうち性教育はじめます』(MF comic essay)のような性教育の本を一緒に読むなど、年齢や成長・発達段階に合わせた性教育を家庭でできたらいいですね。

近年は「友達親子」が増えていると言われています。お母さんと息子が仲良しで、一緒にお風呂に入っていても息子が何も言ってこないからと、母親の方も入浴を別にするのをずるずると先延ばしにしてしまっているというケースも少なくないのではないでしょうか。中学受験を経た進学校の男子の場合などは、受験勉強などで親が子どもにつきっきりになり、心理的にも母子が離れにくい状態になっている可能性もあります。このことについては私の著書「親子共依存」(ポプラ社)でも触れていますが、ここに子どもの自立を阻む危険性があるということに親も気づかなければなりません。

メディアでは大人になっても父親と一緒に入浴していたという話をしている女性芸能人も見かけますが、そのことを疑問に思わない社会の風潮も問題がありますよね。親子の仲がいいことと、性的自立については切り離して考えなくてはならないように思います。

ひとりの人間が社会人として生きていく上で必要な自立の条件には、“経済的な自立”“精神的な自立”“社会的な自立”“性的な自立”の4つがあります。その中で、性的な自立についての教育が我が国では抜け落ちているように感じます。性的自立とは、自分の性だけでなく、他者の性を理解し尊重した、責任ある行動がとれるようになること。つまり、性的な自立ができていれば、セクハラ・モラハラ・DVなどの加害者になることも防げるのです。わが子が将来、このようなトラブルに巻き込まれないためにも、性的自立について意識して取り組んでほしいと思います。

親との入浴問題は、ひとつの良いきっかけとなります。子どもの性的な自立を促すチャンスとしてとらえ、きちんと向き合ってみてくださいね。

取材/小仲志帆

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