娘の生理は育児の大切な節目の一つながら、昭和の性教育を受けてきたSTORY世代と今の価値観には大きなギャップが。子どもの心を軽く&快適に過ごすための令和の「生理」の伝え方について考えました。
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【性教育ワーク連載vol.2】「ねぇ、生理って知ってる?」
◯ 教えてくれたのは...性教育医師ユニット アクロストンさん
娘の生理、 STORY世代のママたちも悩んでいます
- 学校で保健体育の授業が始まったけれど、成長の事実を伝えられたのみで、実際にきたらどうするのか、周りの子や親たちはどうすればいいのかは完全に各家庭に任せられていて、あまりあてにできません。(A.Iさん 41歳 会社員 小学4年生のママ)
- 5、6年生にはトイレにサニタリーボックスがあったり、保健室にナプキンがある等の指導はあるが、4年生にはないので、早くきてしまった子はあまり相談できない雰囲気で不安な様子です。(S.Kさん 45歳 主婦
小学4年生のママ) - 娘はまだ来ていないので、完全に学校任せ。成長の度合いはそれぞれなので、他のママたちにもあまり相談できない。いつナプキンとかを持たせてあげれば?何を準備し、事前知識として何を伝えてあげればいいのかわかりません。(H.Tさん 45歳 主婦 小学5年生のママ)
- ママ友たちの間では、中学校受験が佳境の時に生理になるとホルモンバランスが崩れて集中できないと困るので、早々に婦人科でピルをもらっているらしい……??(K.Wさん 45歳 会社員 小学6年生のママ)
思ったより早めに「その時」がきても慌てずに話せる準備が必要です
◯ 対談に参加したのは...
読者Y・Oさん(以下O)
娘は今小5で生理はまだです。学校でどの程度教えてくれるものなのか、家庭でどう話すべきか悩んでいます。
読者M・Mさん(以下M)
うちは今年迎えました。まだ慣れないから学校でナプキン替えが上手くできているかな……など気になっています。
アクロストンさん(以下A)
学校では4年生の終わり頃、男女一緒に体のしくみを勉強して、5年生の宿泊行事の時に男女別で生理について学ぶことが多いですね。ただコロナ禍で宿泊行事自体がなくなり、授業がない場合も多いんです。
O
では、家庭できちんと教えてあげることが大切ですね。
A
ナプキンの使い方等はやらないことが多いから、ママが事前に伝えておいたほうがいいですね。
M
まだ周期も安定していないし、学校行事などに生理痛が重なるのも心配です。
A
婦人科に気軽に行く習慣をつけるといいですね。通常は子どもに内診しないので、安心して。初潮から少したったら低用量ピルを検討するのも良いと思います。生理用品選びや生理になった時の対応の仕方、その伝え方まで、子どもが不安にならないよう、成長に対してネガティブな感情を持ったりしないように親がアプローチを工夫することはとても大切です。
撮影/嶋野 旭 取材/田路暢子、羽生田由香 ※情報は2022年8月号掲載時のものです。