ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』に出演する小池徹平さん(36歳)
2016年に日本キャスト版が初演され、大好評を博したブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』。2019年の再演を経て、3度目の上演を果たす本作品に、小池徹平さんが出演します。初演・再演に続いて演じるのは、イギリスの田舎町ノーサンプトンで、父から受け継いだ老舗靴工場を立て直そうと奮闘するチャーリー。小池さんに、作品の魅力や40代に向けての展望などを伺いました!
――今回で3度目の出演となる『キンキーブーツ』。2016年には、『1789 -バスティーユの恋人たち-』と本作品の演技で菊田一夫演劇賞も受賞されています。ご自身にとって、どんな存在の作品ですか?
大切な作品の一つです。役者として非常に成長させてくれますし、一個人としても大好きな作品です。そんな作品がまたできることが、本当に嬉しくて。初めての方はもちろん、前回や前々回を観てくださった方にも、また新しい『キンキーブーツ』として、ぜひ楽しんでいただけたらなと思っています。
――シンディ・ローパーが手がけた楽曲、普遍性を持ったテーマ、ゴージャスなビジュアルなど、魅力満載の作品ですが、小池さんはどういうところがいちばん好きですか?
王道かもしれませんが、ナンバーでいうと、やっぱり最後にみんなで歌う『Raise You Up/Just Be』がいちばん好きです。初演・再演の時は、コロナ禍の前だったこともあって、客席の皆さんが立ち上がって、「ここって、本当に日本!?」と錯覚するくらい盛り上がりました。僕がミュージカルをやるようになって10年近く経つんですが、あのステージと客席が一体化したようなものすごいエネルギーは、この作品でしか感じたことがないです。ここまでハッピーなパワーに包まれる舞台って、そんなにないんじゃないですかね。