――『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive~』が上演されたのは2010年です。神尾さんは12年前、どんな小学生でしたか?
活発な11歳で、運動会の実行委員とかを率先してやるタイプでした。サッカーをやっていて、サッカーのこと、身体を動かすことしか考えてなかったです。ただ元々シャイではあったので、友達と遊ぶ時は「楽しもうぜー!」みたいな感じなのに、家ではあまり喋ってなかったですね。親の前だと、なんだか恥ずかしくて。だから両親は、僕が芸能の仕事をやりたいと言った時、かなりびっくりしたみたいです。どっちかと言うと、兄のほうがそういうタイプなので、「まさか、こっちが(芸能界に)入るとは思わなかった」と言われました(笑)。
――芸能の仕事をやりたいと思われたきっかけは?
サッカーが好きで、結構サッカーが強い高校に入ったら、サッカー部員が160人もいたんです。それで、これは無理だな、レギュラーにもなれないなと思って、勉強にシフトしようとしたんですけど、勉強したからって、やりたいことがあるわけでもないし、どうしようかなと。そんな時に、中学生の頃に芸能事務所にスカウトされた記憶が浮かんできて、ダメ元でオーディションを受けてみようと思ったんです。最初は正直「落ちたら落ちたで、また考えよう」くらいの気持ちでした。
――この仕事をやってよかったと、いちばん感じるのはどんな時ですか?
人との繋がりのありがたさを感じる時かもしれないです。たぶん僕は、普通に就職していたら、こんなふうに喋ったりできなかったと思うので。この仕事をしているからこそ出会えた人たちと一緒に仕事をさせてもらう中で、社交性みたいなものは多少身につけられたんじゃないかと思います。
――お芝居をする時に心がけていることを教えてください。
作品それぞれの世界観があるので、その世界観にしっかり入って馴染むことですかね。その世界観の中で浮くことなく、役をちゃんと生きることを目指してやっています。これは前からずっと変わっていないんですが、僕は幅がある人、色々な役ができる俳優になりたいと思っていて。今回の舞台も“別物”とは捉えずに、お芝居の一環として色々学べたらいいなと思っています。
――ありがとうございます。痛快エンターテインメント大作『薔薇とサムライ2— 海賊女王の帰還—』、楽しみにしています。
エンターテインメントとして、絶対にすごく面白い作品になると思いますし、観ている人たちも一緒にストレスを発散できる舞台って、そんなにないんじゃないかと思います。僕も精一杯、そのエネルギーを後押しするつもりです。このコロナ禍で劇場に行く機会が減ってしまった方も、初めての方も、ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです。
2022年 劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX
『薔薇とサムライ2— 海賊女王の帰還—』
時は17世紀。女海賊アンヌが、天下の大泥棒石川五右衛門の協力を得て混乱を収め、コルドニア国王となってから十数年。コルドニア王国を脅かす新たな危機が、内外から迫っていた……。
作/中島かずき 作詞/森 雪之丞 音楽/岡崎 司 振付・ステージング/川崎悦子 演出/いのうえひでのり 出演/古田新太、天海祐希、石田ニコル、神尾楓珠、高田聖子、粟根まこと、森奈みはる、早乙女友貴、西垣 匠、生瀬勝久 ほか 10月5日~20日/大阪・フェスティバルホール 11月1日~12月6日/東京・新橋演舞場 ※9月18日よりチケット発売
http://www.vi-shinkansen.co.jp/barasamu2/
撮影/古水 良 ヘア・メーク/内藤 歩 スタイリスト/杉本学子(WHITNEY) 取材/岡﨑 香
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