STORY1月号で掲載されている「アスリートパパの“ゆる食育”が参考になる!」(P.208~P.211 )。
元ラグビー日本代表キャプテン廣瀬俊朗さんにもいろいろと素敵なエピソードを聞いたのですが、本誌では字数の制限があるので、とてもじゃないけど書ききれへん……。
残りの話を私の中だけにおさめておくのはもったいないので、みなさんにもぜひご紹介します。
本誌の追加記事として読んでみてください。
元ラグビー日本代表キャプテン・廣瀬俊朗さんの場合
ラグビー選手は、お肉をたくさん食べるようなイメージがありますが、実は廣瀬さんが現役ラグビー選手の頃は、肉より魚派だったとか。
青魚から出るオイル(EPAとDHA)が体にいい効果をもたらすので、好んで食べていたそうです。あの強靭な肉体が魚からできていたなんて!
ライター東の小6の娘と息子も回転寿司は好きですが、煮つけや焼き魚はあまり好んで食べようとしません。骨を取るのが面倒なのか……。毎回「半分でもいいから食べて!」と苦労して食べさせますが、魚料理はあまり食べないので、どうしても肉料理ばかりになってしまう――そんなことを考えていると、廣瀬さんが言いました。
「子どもの頃に大事なのは、やはり〈親が何を作ってくれるか〉だと思います。子どもの頃には、チャーハンを食べたいのに焼きそばだった、みたいなことが良くありますよね(笑)。
僕も反省すべきところですが、最近では〈子どものため〉と思って、子どもが好きなものを食べさせることがあります。でも、やっぱり親たちが決めたものを食べさせるほうが良かったのではないか、と。
昔はあまり好きじゃない物でも、食べなくてはならなかった。そうすることで栄養のバランスを保っていたのだと思います。今は子どもに少し寄り添いすぎているのかもしれませんね。もちろん嫌いなものを無理やり押し付けるのはよくありませんが。
せっかく手間をかけた料理でも、子どもがわかってくれないとつらいですよね。そうなるとどうしてもカジュアルな簡単料理に偏りがちです。
でも、きちんと説明すれば少しずつわかってくれる。例えば、うちの子どもたちも出汁の良さをわかってきてくれたようで、関西風うどんを作って出すと、〈おや、何か違うな〉という反応を見せるようになりました。
出汁や味噌汁といった伝統食を日頃からもっと口にすることで、子どもたちには日本ならではの食文化に触れてほしいですね。体にいい発酵食も豊富ですから」。
本当にそうです、廣瀬さん! 私も猛省しました。
食べてくれないと大きくならないから、子どもたちが食べたいものでいいか……と思って、私も食べさせていましたが、そうではないですよね。子どもが好きな肉ばかり食べさせていては、栄養が偏ります。伸び盛りの思春期にはバランス良く食べてもらうことが大事です。
ちなみに廣瀬さんは、来年、鎌倉に甘酒スタンドをオープン予定。日本が誇る発酵食品の甘酒には疲労回復効果があるということも検証されているようです。
失礼な話なのですが、私は子どもの頃から「甘酒」がダメで……すみません。少女時代、母親が作ってくれた「かす汁」が本当に大嫌いで。モワ~っと匂ってくるお酒のような香りが苦手で……。
でも、今回お話をうかがって初めて知りました。甘酒には酒粕から作るタイプと、米麹から作るタイプの2種類があって、後者の甘酒はノンアルコールなんですね。もちろん廣瀬さんが手がける甘酒も後者です。
ライター東、【Junior STORY】の企画はいろいろと取り組んでいるのですが、「食」のジャンルは本当に無知で申し訳ありません……。
本誌でも紹介しました、廣瀬さんが北海道マラソンで提供した「メロン果肉入り甘酒ドリンク」は、「日本版ラッシー、スムージーみたいで美味しい!」とか。俄然、私も飲みたくなりました! ラッシー大好きです。
子どもにも飲みやすくするため、廣瀬さんの甘酒スタンドでは、甘酒をさまざまなフルーツと混ぜてメニューを作る予定だそうです。
(こちらの甘酒スタンドについては、オープン後にSTORYwebで紹介します!)
やはり、子どもが成長期の時期は、食べてもらいたいだけでなく、栄養成分もしっかり考えなければいけませんね。そして、子どもの「嫌だ! 食べない! 好きじゃないから!」に負けてはいけないですよね。
Junior STORY連載【廣瀬俊朗の「パパはオモロい!」】はこちら
撮影/吉澤健太 取材/東理恵