こんにちは。
時間があれば国内外どこにでもサクッと飛んじゃう、STORY新人ライターの小出真梨子です。
子どもは3歳と7歳の2人姉妹で、夫は世界一周旅行の時にカナダで出会った日本人。
結婚前は2人で世界各国を旅し、訪れた国は65カ国。
少し変わった旅好き家族ですが、コロナ禍をきっかけに海外だけでなく国内にも魅了され、日本の四季や文化が体験できる場所を追いかけ、毎月のように出かけています。
ただ、子連れの家族旅行では〈四季折々の景色をゆっくり……、日本の伝統文化を堪能……〉なんてことはほぼできず、とりあえず写真を撮って、通り過ぎるだけ。行きたい場所に訪れても、やりたいことの半分もできず、時間をかけて現地を満喫することはできないのが悩みでした。
慌ただしい旅ではなく、たまには自分だけの旅の時間を堪能したい。
――そういうわけで、今回は子どもたちを夫に託して、母1人で沖縄に行ってきました。
自分だけの旅だと荷物は機内持ち込みのスーツケース1個で十分。
そして、普段は慌ただしい羽田空港のロビーでも穏やかなBGMに耳を傾ける余裕。
今までの旅とは違う、ひとり旅ならではの快適さに、自分の感性も豊かになっているような気がします。
さあ、沖縄へ……。
酒好きママにはたまらない♡ 酒蔵でゆっくり泡盛を堪能
いきなりですが……那覇空港に到着し、まずは泡盛の工場の見学ツアーに参加しました(笑)。
今回お邪魔したのは、恩納村最古の酒造所でもある「恩納酒造」の泡盛の酒蔵。
沖縄県は他の都道府県とは異なる歴史・文化を持っていますが、その特有の文化のひとつが地酒の泡盛です。500〜600年の歴史を持つ泡盛の製造法は、沖縄ならでは風土・文化の中で育まれま
した。
酒蔵では、代々受け継がれている泡盛の製造過程をじっくり説明していただきました。
なんと、泡盛の原料はインディカ米(タイ米)とのこと。
国産のお米で試したこともあるようですが、それでは風味が出ないとのことで、タイ米を使い続けています。
お酒好きの私には嬉しい試飲があり、泡盛はロックで飲むものだと思っていた私は、43度もあるものを一口飲み、喉から火が出そうに
なりました……。
実際には、泡盛の飲み方は水割りが主流とのこと。
地元の方は、近所の方と宅飲みで泡盛を交わすことが多いそうです。
ただ、水割りだと、気づいたらたくさん飲んでしまって
「いっぱい(一杯)だけと思っても、お腹いっぱい飲んじゃうのよ(笑)」
と酒造所のご主人がうれしそうに言っていました。
沖縄の男性に「泡盛はお好きですか?」とたずねると、ほとんどの人がニコニコしながら「好きさー」と返してくれます。
恩納酒造所の見学ツアーは、気温だけでなく、心も温かい沖縄の人にゆっくり触れ合うことができた時間でした。
ふらっと寄り道、絶好の穴場スポットを発見!
1人で世界一周をしていた頃の私は、時間も気にせず、自分で感じたままに寄り道をして旅をしていました。
今回もホテルに向かうまでの道中で、タクシーの運転手の方に穴場スポットを聞き、連れて行ってもらいました。
恩納村文化情報センターです。ガイドブックにもあまり載っていない穴場。
1階は観光フロア、2階は図書館情報コーナー、3階は展望室となっていて、コバルトブルーに輝く海が一望できる絶好の癒しスポットです。
だーれもいないこの空間で、沖縄を独り占め。
沖縄には素敵なカフェがたくさんあるけれど、ほぼ貸し切り状態でこの景色を堪能できるなんて贅沢すぎです。
(それにしても、どうしてこういう観光施設がガイドブックに載っていないのか不思議……)
さて、絶景をぼーっと眺めながらランチタイム。
近くの「おんなの駅」でテイクアウトした「ウニクリームソースのホタテとムール貝」をいただきました。
鮮烈な色ですが、実際のホタテとムール貝に、ウニとマヨネーズをあえたソースがかかっています。
恩納村の居酒屋では定番メニューなのだとか。
食事もしたい、お土産も買いたい、時間がないけど、海を眺めてゆっくりしたい。そんなわがままを叶えてくれる素敵な場所でした。
お腹も心も満たされたところでホテルへ向かいます。
昨年、家族旅行で訪れたホテル。今回はひとりで楽しむ
泊まったのは【ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄】。
実は昨年、子どもを連れて家族旅行でこちらのホテルに来ており、今回の宿泊は2回目となります。
〈またリピートしたい。次はひとりで……〉と思わせる魅力があったので、ここを選びました。
ハイアットといえば、私の前職の上司がハイアットグループ出身のホテルマンで、さらに私と夫の結婚披露宴も、実は国内の別のハイアットリージェンシーで行いました。
やはり縁を感じるものがあります……。
ホテルに入ると天井が高く、開放的なロビーで非現実感を味わうことができます。
恩納村はサンゴ礁が有名で、壁面には琉球石灰岩というサンゴからできた石が使用されています。
8mに渡る大きな壁からは、海に恵まれた沖縄の風土を感じ取ることができます。
利用した客室の広さは38㎡。
瀬良垣漁港や名護湾を臨み、落ち着いた色調とスタイリッシュなインテリアの中でゆったりと寛ぐことができます。
さらにこちらのホテルでは5歳以下のお子様の「添い寝」(親と同じベッドの利用)は無料。
おっと、いけない!!!
ひとり旅を楽しむはずが、また子どものことを考えてしまった……。
伝統芸能を観ながらグラスを傾ける――ああ、これぞ至福の時間
ホテルのロビーでは「琉球舞踊」と「琉球古典音楽」を堪能しました。
*料金は30分¥44,000(1~10名様まで)ご予約は3週間前まで、その後は要相談
女性は「花笠」という蓮の花がモチーフになった被り物と、伝統工芸品でもある「紅型(びんがた)」を身にまとい、「四つ竹」をならして舞踊を披露してくださいました。
琉球王朝時代に宮廷で演奏されていた「琉球古典音楽」の中でも、恩納村を代表する音楽が“うんなぶし”。
そのゆっくりと始まる「三線」の音色にうっとりとしながら、
さんぴん茶の茶葉を3日間漬け込んだ沖縄のウイスキーにソーダを加えたハイボールをいただきました。
こんなにゆっくりと芸を堪能するなんて何年ぶりでしょうか。母になり、慌ただしい毎日の中で、味わうことのなかった時間がここにはありました。
思わず「幸せ〜〜」と声が出てしまうほど最高のひとときでした。
時間をかけて琉球の食文化を味わう幸せ
そして、いよいよ楽しみにしていた食事です。
家族旅行の時は、食事が来るまでの時間に子どもたちが騒がないようにと、折り紙やシール、お絵描きボードを持ち歩きして過ごします。
コース料理の場合は「早めに持ってきてください」と事前にシェフに伝え、子どもが飽きる前に、長くても一時間以内に食べ終わるようにします。
過去の旅行を振り返っても、「あそこで何を食べたっけ?」という空白。
ホテルでゆっくり食事をいただくということ自体、もう7年以上していません。
でも今回はひとり旅。しっかりと堪能させていただきます。
ホテル内のレストラン【シラカチ日本料理】にて、琉球和会席「YUGAFU(豊年満作)」をいただきました。
伝統的な食文化を独自のアイディアで紐解き、県内だけでなく日本全国の旬の食材にこだわった琉球和会席です。沖縄県産のスッポンやイラブー(うみへび)といった地元食材や、琉球王朝時代の宮延料理を彷彿させる目にも鮮やかな全8品を楽しむことができます。
器にもこだわりがあり、琉球漆器や、有田焼、唐津焼を取り入れています。
ゆっくりと時間をかけて味わいました。
ちなみに、イラブ―はこちら。
食感としては揚げた鶏皮のような味で、噛んでも噛んでも細かくならず、飲み込むのに時間がかかりました。
南米のペルーで食べたアルパカとクイを足して2で割ったような食感でした。(帰宅後、夫にそう伝えると「わかりやすい〜!!」と)
調理前のイラブ―の燻製はこちら。
お腹いっぱいになったところで、就寝です。
*「琉球和会席」は2023年より提供開始予定。詳しくはホテルHPを参照ください。シラカチ 日本料理「琉球和会席」料金:大人¥20,000/小人(4~12歳)¥10,000
取材・撮影/小出真梨子
【ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄】の宿泊券(約¥100,000相当)をプレゼントします!
【応募期間】
2022年12月28日20:00~2023年1月28日23:59
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