――見応えのある殺陣が多そうでワクワクします。
ただアーサー役は、そうでもないんです。苦悩しているシーンも多いし、平民として育てられ、剣というものを持たせてもらえなかったから。そんなアーサーが、聖剣エクスカリバーを引き抜いたことで自分の王としての血筋を知り、さらに自身の出生の秘密を知って、苦悩しながら王になっていく。その過程が、徐々に上達していく剣の腕、殺陣の変化で表現されているんです。歌も、同じフレーズが全然違う心情や重みを持ってリフレインされていたり、そういった演技以外の部分でもアーサーの変化を表現しているところに、演劇的な面白さを感じます。
――カンパニーの雰囲気も、とてもよさそうですね。
非常にアットホームで、みんなのやる気で満ちている感じがします。尊敬する先輩・石川禅さんも魔術師マーリンを楽しそうに演じていらっしゃるし、先王ユーサーの罪を目撃して、悲しみが激しい憎しみに変わっていく安蘭けいさんのモルガン(アーサーの異父姉)も本当にカッコよくて。それぞれの正義、選択が人間模様を描き、作品のテーマである“選択”というものを浮き彫りにする群像劇になっているなあと感じます。それがファンタジーで味付けされ、ミュージカルならではのスケール感でショーアップされているので、観ていて飽きないと思います。コロナなんて弾き飛ばすくらいの表現をしていくつもりで頑張っています。
<後編へ続く>
ミュージカル『キングアーサー』
ウーサー王亡き後、サクソン人の侵略を受けるブリテン王国。義兄の従者として剣術大会に来ていたアーサーは、石に刺さった聖剣エクスカリバーを思いがけず引き抜き、王位を継承。やがて侯爵の娘グィネヴィアと婚約する。しかし、全てを奪われたメレアガンとアーサーの異父姉モルガンは、アーサーへの復讐に燃え……。
音楽・脚本・歌詞/ドーヴ・アチア 日本版台本・演出/オ・ルピナ 翻訳・訳詞/高橋亜子 出演/浦井健治、伊礼彼方・加藤和樹(Wキャスト)、太田基裕・平間壮一(Wキャスト)、小南満佑子・宮澤佐江(Wキャスト)、小林亮太、東山光明、石川 禅、安蘭けい ほか。
1月12日~2月5日/新国立劇場 中劇場 群馬、兵庫、愛知でも上演。※1月12日~15日の公演は上演中止(1月12日現在)
https://horipro-stage.jp/stage/kingarthur2023/
次回は、浦井さんプライベートや、これから楽しみにしていることなどなど。浦井さんのさらなる魅力に迫ります!
【応募期間】
2023年1月13日12:00~2023年1月27日23:59
【当選者発表について】
賞品の発送をもって代えさせていただきます。応募期間終了後、順次発送いたします。 なお、当選の発表に関するお問い合わせには一切応じられませんのでご了承ください。 雑誌公正競争規約の定めにより、この懸賞に当選された方は、この号のほかの懸賞に入選できない場合があります。デジタル版からは、この懸賞に応募できません。ご了承ください。
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撮影/古水 良 スタイリスト/吉田ナオキ 取材/岡﨑 香