お母さんが変われば子供が変わる㉘
こんにちは。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。
前回の記事では、
●数字の大きさを知ること
●「子どもの受験直前」に準備しておいたこと
について、お伝えさせていただきました。
今回は「塗装と教育」「父母会で学んだこと」「受験生へ応援メッセージ」をテーマに、お話しさせていただきます。
● 何ごとも基礎が重要
私は、普段はリフォーム会社に勤務しており、裏方の総務のお仕事に携わっております。
「リフォーム」とは、居住の改築や改装をすることで、住宅リフォームの主なものとしては、
・雨漏りなどの修繕
・外壁・屋根の塗り替え(外装リフォーム)
・住宅設備(キッチン、浴室などの水周り主体)の取り替え、補修
・増築/ 改築
・省エネルギー性能の強化(エコガラス(省エネ複層ガラス)、サッシなど)
・耐震性の強化(補強工事など)
・手すりや階段昇降機の設置などのバリアフリー対応化
・オール電化
などがあります。
※フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』【リフォーム】より引用
今回は、その中の「外壁・屋根の塗り替え」についてお話しします。
リフォームの1つ「外壁塗装」の作業手順は、
となります。
どんなにペンキをきれいに塗って、見た目だけ整えても、初めの高圧洗浄や下地補修を怠っては意味がありません。ひび割れを整えたり欠損部補修をしっかり行ったりと土台を整えたうえで、下塗り→中塗り→上塗りと3度のペンキを1日1工程でしっかり乾かしながら順番に塗っていくことで、はじめてきれいな家に生まれ変わります。
「外壁塗装」は、ただ塗料を塗るという単純な作業ではありません。どんなに優れた塗料を使用したとしても、正しい施工方法と正しい順序で作業しなければ、その性能は発揮できません。たくさんある施工工程には、それぞれ役割があり、意味があるので、各塗装の工程を飛ばすことはできません。
その塗装の施工工程を、分かりやすく「お化粧」に例えると、
となります。
※住まいるペイントHP【外装リフォーム成功のための豆知識②】より引用
● 基礎はとばせない
このように外壁塗装の施工工程をしっかり守ることで効果が発揮できること、それは「教育」も同じで、基礎はとばせません。「最初に基礎学力を身に付けることは、つくづく大切だ」と感じます。
まず基礎学力を身に付けて、その上に学力が積みあがっていくので、あとから基礎をやればいいというわけにはいきません。
古くなった建物は、土地を所有していれば新築の建物に建て替えることができます。けれども、人間はそうはいきません。
「教育」は、建物のように建て替えることはできず、基礎学力から順番にステップアップし、適齢期に必要な様々なことを学んでいく必要があります。
我が家では、息子たちの幼少期には、まず基礎概念を身に付けさせることを大切にしました。
基礎概念とは、
「色、図形、大小、数、量、空間認識(上下・左右・前後)、比較、順序、時間、お金」の概念のことを言います。
幼少期は、息子たちにこれらを順番に教えることを意識しながら、基礎概念を定着させていきました。併せて、小学校4年生まではくもんの教室に通い「読み・書き・計算」の基礎学力をしっかり身に付けるようにプリント学習も用いました。
だから、
です!!
● 学校の父母会で学んだ大切なこと
息子たちが通学した中・高一貫校の父母会は、学期ごとに開催され、その都度、先生からのご説明をメモしてきたのですが、そのメモが色々出てきました。
あとランダムですが、メモの内容を一部紹介いたします。
※中高6年間を初級・中級・上級に分けた2学年単位の指導計画を持った学校でした。
・中学1年・2年…初級 → 基本的な学習習慣を身に付ける、勉強の仕方は形で覚える
・中学3年・高校1年…中級 → 学習を深める、関心を深める
・高校2年・3年…上級 → より高度な学力を身に付ける
🔖 中学2年の父母会のメモには、
2. 子どもは親の所有物ではない、天からの授かり物
きちんと育て天にお返しする (1個人の人間形成の時期)
3. 天から委ねられている
イエズス会教育では、自らの能力を他者のために用いること、他者とともに働くこと
ができる精神と心を育てることが大切
4. 人間同士の関わり
・子ども… 親子・家庭 → 友人へ
・母… 子どもを支える・愛情を注ぐ /子どもの安全基地 /安心して帰って来れる場所
あまり面倒を見過ぎない!
・父… 世の中のことを教える
《科目ごとの説明》
英語… 自分で英語を勉強する方法を身に付ける / 聞いて読んで理解し使う
現代文… 自分で考えて思考し発表する/ 新聞コラム要約
古典… 音読重視 / 万葉集を調べプレゼンする
技術… スタートとゴールを決める、その間は自分で計画を
※音楽・技術 はリラックスタイム
数学… 邪魔しない / まずは自分で解く、別解はそのあと!
本気で褒めて自信を持たせる
🔖 中学3年の父母会のメモには、
中学3年生のクラス目標は、①「場」を清める ②「時」を守る ③「礼」を尽くす
1. 学校の勉強から軸を動かさない
予習・復習が大切 (ダブルスクールは逆効果、予習・復習が追いつかない)
2. 自ら勉強する、親は遠くから関心を持つ
3. 勉強できる環境を作る
ゲームやパソコン、携帯電話に注意! 依存症になる、止められなくなる
4. ご両親の考えが一致していること、子どもの前での一致した態度
5. 学校と家庭の考えの一致
🔖 高校1年の父母会のメモには、
1. 何をやりたいか?
2. 何が得意か?できることは? → これからも厚みを付けていく
3. やるべきことは何か? → 6つのキーワード《栄光学園の目指す理想の人間》 ※を意識
中期青年期
・高校に通う意味、3年間何をしたいのか?を見つめ直す必要がある
・実力を付けただけでは認められたことにはならない、実力を付け評価されなければならない
初代校長グスタフ・フォス師(ドイツ神父)の言葉
「親が協力しなければ、教育は無能である」
※《栄光学園の目指す理想の人間》
1. 真理を求め、たえず学び続ける人間。
2. 素直な心をもち、人々に開かれた人間。
3. 確信したことを、勇気をもって実行する人間。
4. 自分の力を喜んで人々のために生かすことのできる人間。
5. 己の小ささを知り、大いなる存在に対して畏敬の念をもつ人間。
6. 多くを与えられた者として、その使命を果たすことができる人間。
🔖 高校2年の父母会のメモには、
1. 自分の進路にしっかり向き合う → 親とよく話し合う
2. 授業を中心に戦略的に学習する → 予習・復習が必須
3. 問われるのは総合力(教養・体力・瞬発力など)
→ オープンキャンパスに行ってみる / 残り1年半を真剣に取り組む
4. 目の前のこと・好きな事を頑張る
→ 高2から少しずつギアを変えていく
上級学年に望むこと《進路がテーマ》
1. 主体的に
・人生に対して責任を持つ
・人生の主役は自分、自分で決める
・自分で選んだ道なら、上手くいかない時も人に責任転換しない
・できるだけ遠くの将来をイメージする
2. 焦らない
・予習・復習ができないなら塾通いに意味はない
・塾はうまく活用する
3. 更地から建物を建てる状態…知的創造
・イメージを作っておかないと建てられない
・「MEN FOR OTHERS, WITH OTHERS」他者のために、他者とともに生きる
→ 自分は人の役に立っているか?
『医師を目指す君に問う』 (朝日新聞記事の紹介)
1. 医学が大好きだったことはあり得ない。日本国中で医学を教える高校はないからだ
2. 医学を選んだのは君自身である
3. 人前で堂々と医学を選んだ理由を言えるか?
4. 奉仕と犠牲の精神はあるか?
5. 死にいたる病に泣く患者の心に君は添えるか?
6. 医師の知識不足は許されない。知識不足のまま医師になると、罪のない患者を死なす
7. 医学生は「よく学び、よく学び」しかないと覚悟せねばならない
8. 医師には知らざるは許されない。医師になることは、身震いするほど怖いことだ
9. 医師の歓びは二つある。その1は自分の医療によって健康を回復した患者の歓びがすなわち医師の歓びである。その2は世のため人のために役立つ医学的発見の歓びである。
10. インスリン発見前には糖尿病昏睡の患者を前にして医師たちは為すすべがなかった。しかしバンチングとベストがインスリンを発見して以来、インスリンは彼らが見たこともない世界中の何億人もの糖尿病患者を救い、今後も救い続ける。
11. その2の歓びもぜひぜひ体験したいという強い意志を培って欲しい。
12. 心の真の平安をもたらすのは、富でも名声でも地位でもなく、人のため世のために役立つ何事かを成し遂げたと思える時なのだ。
※朝日新聞 2002.4.16 オピニオン
『私の視点』 前金沢大学医学部附属病院長 河崎一夫先生の記事引用
毎回の父母会に参加するたびに、子どもとの向き合い方を考えさせられ、親である私にも多くの学びがありました。
子育ては、子どもの成長だけでなく、親も成長できる最高の機会であることを実感します。
校長先生が必ず、「父母会でお話しした内容は、すでに生徒たちにも説明しています」と付け加えておっしゃっていました。
たしかに、父母会で色々なお話しを聞くと、帰宅後、我が子にあ〜だこ〜だと脚色して親が力説してしまうので、真意が子どもにうまく伝わらないと思います。あらかじめ先生が生徒たちにお話ししてくださっていることはよかったです。
● 「受験前夜」と「受験本番」の応援メッセージ
この時期は、受験生にとっては、いよいよ本番までラストスパートの時期になります。
受験日当日は、厳しい受験生活に耐えながら今まで頑張ってきたことの思いを、全力でぶつけていって欲しいと願っています。
昨年の同じ時期の記事にも、下記の画像を掲載させていただきました。
※詳しくは、昨年のこちらの記事を参考にしてください。
「中学受験の経験は、親子の成長ストーリーに」
受験当日に子どもに持たせたお守り
*見開き*
【左側】受験前夜に読むページ 【右側】 受験当日の休み時間に読むページ
小学校から受験日前日に配られたもので、受験生に向けての「受験前夜」と「受験本番」の応援メッセージが書かれてありました。お守りと一緒に、中学受験当日に子どもに持たせたことが、12年も前になりますがとても懐かしいです。
受験前夜に読もう! 明日からの受験に備えて
2. 明るく
3. 周りを意識せず
4. 集中して
5. 合格した自分を思い浮かべて
6. 1㎥=1kl=1t だからね
7. 受験校の教室の暖房は?
8. 暑かったら脱ぐ、寒かったら着る
9. 終わったら何を食べようか?
10. 忘れ物ない?鉛筆を握る前に手を温めて
受験当日に読もう! 受験モード切り替え開始
O. おお! この問題に覚えあり!!
U. 運を引き寄せ
K. 気合い十分、気持ちも集中
A. あせらず、あきらめず
K. 書くぞ解答!
U. うれしい合格!!
今春から、長男は大学院を卒業し社会人になります。次男は大学院に進学します。体も心も成長した息子たちですが、お世話になった教育機関・学校や塾の先生方・友人の皆さまのおかげで、ここまでこれました。
改めて感謝の思いでいっぱいです。
今回を持ちまして、私の連載コーナーは終了となります。
一年間、毎回の連載記事をご愛読いただいた皆様へ感謝申し上げます。
最終回の記事は長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ご家族のみなさまが、元気で笑顔いっぱいの幸せが続きますように。。。
引き続き、私の運営するブログなどを読んでいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
Noteブログ https://note.com/takasemiho
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