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離婚するより…夫をなだめながら暮らした方が賢いな、と思ったんです

お金を持った男性はおしなべて浮気遊びをすることも透けて見えてきました。そこを問い詰めるか、否か。深~く考えさせられます。

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目次 ★ 「それでも好きな夫かどうか」問題

「それでも好きな夫かどうか」問題

◯ 話してくれたのは...長谷川京美さん(仮名)

神奈川県生まれ。大学卒業後金融関係の会社に入社し、27歳で円満退社。28歳、30歳で出産し、子供たちも大学生に。明るく社交的で真面目な性格。長谷川京子さん似の可愛げ美人。楽しいことも大好きでお酒も嗜む。
夫 千葉県生まれ。一流大学卒業後金融会社に入社し数々のプロジェクトをこなす。35歳で商社に転職し、現在は子会社の社長を任される。男気のある明るい人柄で皆に好かれるタイプ。

今年の冬休みは夫と2人でハワイでゴルフを楽しみました。途中友人夫婦も合流して有意義な時間でしたね。

もともと夫と私は金融関係の会社の上司と部下という関係で33歳と27歳で結婚、私は円満退社をしました。どんな仕事もバリバリとこなす尊敬できる上司で、部下たちをぐいぐい引っ張っていく頼もしい人。私もそんな男らしいところに惹かれて、付き合うようになったときも結婚当初も本当に幸せでした。

家でも亭主関白で家事は一切しませんし、夫中心で物事が進みますが、私もそれでよかったんです。ただ私が少し家事をサボると機嫌が悪くなって怒られたりと男尊女卑なところは往々にしてありました

長女、次女と続けて出産した頃、夫は多忙で平日はほとんど家にいなかったので、私は子育てに明け暮れていました。子供が赤ちゃんのときは私の両親や兄弟がよく家に来るようになり、それに対して文句を言われることもありました。でも私はもともと物事にこだわらないアバウトな方で、明るい性格です。ま、いいかと思い、夫から文句は言われても聞き流していました。

でもその頃から、夫が時々外泊するようになり、最初は月1回だったのが2週間に1回、次第に週1回になっていたんです。いつもトランプができるくらいの大量の名刺をポケットに入れていて、銀座のクラブのショップカードをどさっと落としたこともありました。夜中に電話が鳴ることもしょっちゅうで、怪しい気配満載でしたが、見て見ぬふりで過ごしていました。

でもある日財布から避妊具を落としたんです。ほんと間抜け。怒りがピークに達し、問い詰めたら「念のために持っている」と訳の分からない噓で丸め込まれ、不信は募る一方でした。その頃私は30代です。女性としての焦りもあり、子育てに追われながら悶々と日々を過ごしていました。

大きな証拠こそ摑めないけれど、状況は変わることなく続いていました。娘たちにも夫の浮気を気付かれないように細心の注意を払っていました。というのも両親が父の浮気が原因で離婚し、母が父のことをくそみそに言うのを私は凄く嫌だったんです。だから浮気以外でも夫の悪口は子供たちに絶対に言わないように昔も今も心掛けてきました。

私自身、気持ちを変えたいし、何か前進したくて、長女が中学生、次女が小学校高学年になったとき、働くことを決意。都心にある有名なフラワーショップでアルバイトを始めました。気分転換にもなり、毎日が新鮮。働くことが楽しくなって、次第に時間を延長したり、土日も出勤するようになっていきました。

自分では気を付けていたつもりですが、次第に家事が手抜きになっていました。もともと私が働くことに賛成じゃなかった夫からも口うるさく批判されることがさらに多くなりましたが、「あなたに言われたくない」という気持ちがどこかにあり適当に聞いていたんです。

するとある日、夫に「ここに座って聞け」と正座させられ、1、なになに、2、何とか、などと説教を始めたんです。いつものごとく聞き流していたら、「今言った3つの約束を言え」と。私は本当に聞いていなくて、答えられなかったら「出ていけ」「離婚だ」と怒鳴られました

途中から私は涙が出て、しくしく泣いていました。それからしばらく家の中は寒々とした空気が流れ、私も離婚について真剣に考えるようになりました。でも考えれば考える程、するべきでないという考えが生まれてきます

夫は途中転職し、社会的地位も高く、お給料も十分に頂き、それを家族にも還元してくれています。経済的には満足できる生活でした。また、周囲にも離婚している友達がとても多いのですが、正直みんな幸せになっていない。金銭的にも精神的にも苦労して、子育てに悩んでいます。私は働くようになって、如何にお金を稼ぐことが大変なのかも実感していたので、離婚することで解決の道を探るよりも、夫をなだめながらどうやって暮らしていくかを探った方が賢いなと思うようになったんです。

働くことはやめたくなかったので、働き方の改善と家事の工夫をするようにしました。家事は管理と掃除がしやすいように、一気に物を捨てました。家の中も私の心の中もすっきりしました。自動掃除機「ルンバ」と床拭きロボット「ブラーバ」に手伝ってもらって、家を常にきれいに保つように心掛けました。

夫は土日しか家でご飯を食べないので、夫の予定がどうであっても、土日に仕事や自分の予定は一切入れず、夫優先で過ごすようにも。ご飯も「何が食べたい?」と聞いて、夫が好きなメニュー中心にしています。平日は娘たちと私だけで、のびのびできるわけですから、土日が負担になることもないんですよね。こんなふうに夫が家に帰って来ると心地がいい状態にしていくうちに、私が働くことに対して文句を言わなくなってきました

でも浮気に関する怪しいことはいろいろありましたね。スマホの画面に現れたLINEをふと見ると、「温泉いつにする?」って見えたことも。この件に関しても、少し日にちが経った夫が機嫌のいい時に、「気になることがあるから聞いていい」と前置きをして問い詰めたら、「変なおばさんに付きまとわれているんだよ」との回答。「ふーん」と答え、それで終わりにしました

相手が誰なのかを突き止めたり、もっとギャーギャー騒ぐ奥さんもいるでしょうけど、詳しく知ったら余計悲しくなるし、自分のことも嫌になると思いました。静観しながらも、私なりにできる少しでも良くなる前向きな方法は考え続けていました。

特に効果があったのは、義母に関すること。もともと私は義母に気に入られていたこともあって、さらに好かれる努力をしました。義母はお料理が得意で、夫がいる前で義母に電話して、餃子の作り方を聞いたり、家にもしょっちゅう呼んで、義母を上げて上げて得意な料理を作ってもらって、私はお皿だけ洗うというふうにも。それは夫にとってとても嬉しいことみたいで、感謝もしてくれました。

やっと子供たち2人とも大学生になり、気付けば怪しいと思うことはなくなってきてるんです。いろんなことが一段落した感でいっぱい。とはいえ油断はならないから、気は引き締めています。どうでもいいと思いながらも夫がゴルフから帰って来ると「スコア」を聞いてあげるし、夫が嬉しそうに買ってきた洋服が似合ってなくても「いいじゃん、ステキ」と娘たちと持ち上げて、あとから「似合ってないね」と笑ったり(笑)。すべて良い関係を保つ、私なりの努力です。今は常に健康的な空気が流れています。

最近つくづく思うのです。私が鈍感でよかったなあと。浮気の兆候を突き詰めて気付いたとして、どうしようもないんですよね。離婚する気持ちがないなら、鈍感でいた方がいい、証拠を摑まない方がいいと思っています。長い夫婦生活の中にはいろんな時期がありますからね。今思えば、正座をさせられた頃は夫も更年期だったのかもしれないと思えます。

紙一重ではありますが、男らしい夫が私はやっぱり好きなんですね。これからも一緒に歩んでいきたい。正直ゴルフはあまり好きではないのですが、年をとっても夫婦でやれるスポーツとして週1でレッスンに通っています。夫にとって私がストレスじゃない、空気みたいな存在で愛おしく思っていてくれたら本望かな。

取材/安田真里 イラスト/あずみ虫 ※情報は2017年掲載時のものです。

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