以前の夫にはなかった変化に不安や不満を覚えたら、妻として何ができる? 俳優・梅沢富美男さんの妻、池田明子さんに伺いました。
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植物の力を使って、男性ホルモンアップが叶いました
俳優・梅沢富美男さんの妻、池田明子さん
植物療法士。ソフィアフィトセラピーカレッジ校長。西九州大学客員教授。植物成分の力を活用して心身の健康を図る活動を行う。
◇ 植物の持つ優しい力を取り入れ、安心感や自己重要感を高める
72歳の今も、精力的な活動を続ける梅沢富美男さんも、50代半ば頃、イライラ、体がカーッとなるなど、様々な不調が噴出。
「いち早く『更年期かも?』と気づいて、植物療法士である私の知見から更年期症状を和らげるハーブティーやアロマ等をフルに活用しました。心と体の状態を“ちょうどいいところ”に合わせてくれる植物の力を夫好みの香り・味・生活に合わせて取り入れ、困難を乗り越えてきました」。
当時、梅沢さんは地方公演が多く、池田さん自身も更年期と植物療法の学校開校準備で激務。「その分、家庭でのコミュニケーションを大切にし、メンタルの安定を心がけました。特に、愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌を高め、安心感で満たされる植物オイルを使ったハンドケアマッサージは、当時も今も欠かさない大事な夫婦の時間です。受ける側と行う側の両方に、相手への信頼や親近感を高め、双方の自律神経が整うことが証明されているんです。副交感神経が刺激され、極上のリラックスタイムに」。
「相手から承認されたり、大切にされたりすることで高まる感覚を自己重要感といい、この感覚が高いほど人間関係は良好です。気持ちの良い挨拶やちょっとした思いやりの行動、感謝の気持ちを伝えるなど、高め方はいろいろありますが、ハンドケアマッサージをしながら相手の話を受容的に聞くのは、とっても良い方法です。心地よく大切にされることで、相手の自己重要感は一気に高まります。また、この自己重要感は、一方的なものではなく、積みあがると、今度はこちらにかえってくるので、お互いの自己重要感が高まり、夫婦関係も良好になりますよ」。
梅沢富美男さんの更年期症状は
・体が熱くなる
・早く起きてしまう
I(アイ)メッセージがポイント
「例えば、『食後のお皿、流しに置いてよ』は相手にダイレクトに命令した感じ。でも『流しに置いてくれると(私が)助かるわ』と自分の気持ちを素直に言うと自由な選択肢なので夫の協力を得られる可能性も」。
夫の気持ちを尊重しつつ、コミュニケーションをとる
植物療法で幸せホルモンUP
撮影/須藤敬一 取材/羽生田由香、日野珠希 ※情報は2023年2月号掲載時のものです。