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いろんな雑念を忘れられる40代のための本案内5

こんにちは。ライター秋元恵美です。

みなさん、CLASSYで連載し、’12年に本屋大賞を受賞した『舟を編む』お読みになりましたか?辞書『大渡海』新しく刊行するため、個性豊かな編集者たちたっぷりの愛情と時間をかけて辞書作りをしていくという内容で、松田龍平主演で映画化もされた大ヒット作です。

今回の秋元のお勧めは、その作者の三浦しをんさんが書いた『神去なあなあ日常』。神去とは、三重県中西部と奈良県の県境近くにある村のことで、なあなあは、そこに住む人たちの方言「ゆっくりいこうね」や「のどかでいい日ですね」といった意味。高校卒業後、進路を決められないままにいた青年が、その山奥の村に送り込まれ、林業の修行をする中で、地元の人たちに育てられ、村に魅了されていく、という青春ドラマです。

昨年まで2年間、夫が奈良に単身赴任をしていたため、私は、平日は東京、週末は奈良で過ごす2重生活をしていました。奈良は寺社仏閣もすごいのですが、暮らして感じたのは、ほぼ毎日どこかで神事や祭り、行事があるということ。自然たっぷりの奈良では、古来からの自然信仰を起源とする祭りが1000年以上も脈々と受け継がれているんです。

小説の中では、老いも若きもみなが山の神様を信じ、あがめ、人間はその一部をお借りしているという思いが受け継がれています。そして、「なあなあ行こうや」とか「なあなあだで」、つまり、のんびり慌てずに、という言葉を互いが口癖のように掛け合っています。

都会のあわただしい日々の良さももちろんあるけれど、こんなゆったりとした、自然に逆らわない暮らし方もあるよな、と思わせてくれる作品です。

3月13日は奈良東大寺二月堂のお水取りです。この行事も1350年以上絶えることなく続いています。1日から14日まではお松明を見ることができます。それが終わると、一斉に花が開く春がやってきます。この本を片手に、あなたも奈良を訪れてみませんか?

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