STORYでは毎年4月号「連載・私たちのCHALLENGE STORY」で被災地をテーマに取り上げています。今年はタイトルを「被災地の8年目の風景」と掲げ、3人のSTORYモデルがそれぞれ福島県富岡町、宮城県南三陸町、岩手県大槌町を訪れ、現地の今を伝えてくれています。因みに昨年のタイトルは「忘れたくない、誰もが“福島”の当事者です」。私たちは東日本大震災が起きたときから、そしてこの先もずっと当事者です。お世話になった南三陸ホテル観洋の女将・阿部憲子さんが取材中、繰り返し語っていたのが「教訓の伝承」の大切さ。ぜひ誌面を通じて被災地の教訓を受け継ぎ、そしてそれを今度は誰かに伝えていただきたいと思います。
http://josen.env.go.jp/plaza/info/weekly/pdf/weekly_180223d.pdf
今年の被災地取材では、私も富岡町と南三陸町に同行。富岡町の過去と現在を写真で振り返り、「教訓の伝承」の大切さをシェアさせていただきたいと思います。
2014年7月。震災から3年以上経過していましたが、大破した駅舎もその周辺もほとんど手つかずのように見受けられました。
2015年8月。約1年前と比べさほど変化は感じませんが、フレコンバッグの黒い山がかつての駅舎に迫りくるように増えています。
2016年12月。駅の海側はフレコンバッグの仮置き場として整備されています。駅前にはまだ津波の爪痕が残っています。
2017年2月。フレコンバッグの搬入と共に駅舎の再建が進んでいます。
2017年6月。JR常磐線・竜田駅~富岡駅間の復旧工事が進み、減容化施設の目の前で再開を待つ富岡駅。10月21日の始発列車の到着を控え、この時点でも駅周辺には未だに津波の残骸が散見されます。
2018年1月。完成した富岡駅にて。駅舎の中のモニタリングポストの数値は0.073μSv/h。双葉警察署裏手の岡内東児童公園に震災遺産として展示されている「津波被災パトロールカー」(双葉31号車)側の数値は0.219μSv/h。誌面に掲載した国道6号線、東京電力福島第一原発がある大熊町付近の数値は2,406μSv/h。の因みにこの日の東京新宿の数値は0.0364μSv/hでした。
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/mp_shinjuku_air_data_1day.html。