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Lifestyle特集

3.11「私たちのCHALLENGE STORY4月号」は今年も被災地に注目

手前は震災前の南三陸町の写真。南三陸ホテル観洋の語り部・伊藤 俊さんの話を聞くSTORY読者モデルの武藤京子さん。

STORYでは毎年4月号「連載・私たちのCHALLENGE STORY」で被災地をテーマに取り上げています。今年はタイトルを「被災地の8年目の風景」と掲げ、3人のSTORYモデルがそれぞれ福島県富岡町、宮城県南三陸町、岩手県大槌町を訪れ、現地の今を伝えてくれています。因みに昨年のタイトルは「忘れたくない、誰もが“福島”の当事者です」。私たちは東日本大震災が起きたときから、そしてこの先もずっと当事者です。お世話になった南三陸ホテル観洋の女将・阿部憲子さんが取材中、繰り返し語っていたのが「教訓の伝承」の大切さ。ぜひ誌面を通じて被災地の教訓を受け継ぎ、そしてそれを今度は誰かに伝えていただきたいと思います。

写真中央に見えるのは東京電力福島第二原発。第一原発同様、電源喪失で一時原子炉の除熱ができなくなった。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/2_12-j.html

飯舘村のフレコンバッグ。未だに2,281,049個のフレコンバッグが村に置かれている。

http://josen.env.go.jp/plaza/info/weekly/pdf/weekly_180223d.pdf

今年の被災地取材では、私も富岡町と南三陸町に同行。富岡町の過去と現在を写真で振り返り、「教訓の伝承」の大切さをシェアさせていただきたいと思います。

2014年7月。震災から3年以上経過していましたが、大破した駅舎もその周辺もほとんど手つかずのように見受けられました。

  • ホームの向こうには除染廃棄物が詰め込まれたフレコンバッグが並ぶ。
  • なぎ倒された電柱がホームの屋根に。
  • 点字ブロックがかつてそこがホームだったことを物語る。
  • 「富岡は負けん!」のステッカー。
  • 駅前の理容店。時は震災発生時のまま止まっている。
  • 駅前の民家の内部。畳がまとめられ片付けを試みたことが伝わる。
  • 道路の真ん中を占拠する津波で流された家屋の二階部分。
  • 「原子力災害時避難・集合場所」となっていた富岡養護学校。生い茂る夏草に埋め尽くされている。

2015年8月。約1年前と比べさほど変化は感じませんが、フレコンバッグの黒い山がかつての駅舎に迫りくるように増えています。

  • 荒れ放題の駅の向こうにフレコンバッグの黒い山が見える。
  • 津波で流されたのか、人家に突っ込んだ軽トラックは放置されたまま。
  • 倒壊したままの家屋。

2016年12月。駅の海側はフレコンバッグの仮置き場として整備されています。駅前にはまだ津波の爪痕が残っています。

  • トラックがひっきりなしに除染廃棄物の入ったフレコンバッグを搬入している。
  • 駅前にて。大分部が片付けられたものの、まだ残されたままの津波の爪痕。
  • かつての当たり前の人の暮らしを想像させる。
  • こじ開けられたような痕跡が残るドア。
  • 壁が流され室内が剥き出しになった家。

2017年2月。フレコンバッグの搬入と共に駅舎の再建が進んでいます。

  • 仮置き場の隣には減容化施設も建てられた。
  • クレーンで膨大な数のフレコンバッグを積み上げる。
  • 竜田駅に向かって復旧が進む線路。

2017年6月。JR常磐線・竜田駅~富岡駅間の復旧工事が進み、減容化施設の目の前で再開を待つ富岡駅。10月21日の始発列車の到着を控え、この時点でも駅周辺には未だに津波の残骸が散見されます。

  • 現在も帰還困難区域内にある夜ノ森駅方面を望む。
  • 駅前に設けられた除染廃棄物、災害廃棄物、片付けごみ等を焼却する減容化施設。
  • 駅前の駐車場。奥には新しい駐車場の整備が進み、過去と未来の姿が交錯する。
  • 駅前にて。津波で流された家屋の2階部分は放置されたまま。
  • 片付けられないまま地面に散らばるカセットテープ。

2018年1月。完成した富岡駅にて。駅舎の中のモニタリングポストの数値は0.073μSv/h。双葉警察署裏手の岡内東児童公園に震災遺産として展示されている「津波被災パトロールカー」(双葉31号車)側の数値は0.219μSv/h。誌面に掲載した国道6号線、東京電力福島第一原発がある大熊町付近の数値は2,406μSv/h。の因みにこの日の東京新宿の数値は0.0364μSv/hでした。

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/mp_shinjuku_air_data_1day.html

  • 富岡駅から夜ノ森駅方面を望む。
  • 消されている「夜ノ森」の駅名。よく見るとうっすらと見える。
  • 駅舎の上から見える仮置き場の様子。帰還困難区域へのフレコンバッグの移送が進み、大分数が減っている。
  • 駅舎の中のモニタリングポストの数値。
  • 「津波被災パトロールカー」(双葉31号車)とカメラマンの山田英博さん。
  • 岡内東児童公園のモニタリングポストの数値。

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