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目指したのは“目立たない家”、“飲み屋みたいな家”、“地面に近い家” ――作家・角田光代さんINTERVIEW②

「今までの私、これで良かったのかしら?」

「これからの私、どうすればいいのかしら?」

この2つのモヤモヤ感に包まれがちなのが、私たち40代……。
先輩女性たちは、そんな40代をどのように過ごされてきたのでしょう。
夫婦のこと、仕事との向き合い方、住まいについて、歳の重ね方、等々。

直木賞作家の角田光代さんが、30代、40代を振り返り、同時にこれからへの思いを語ります。

仕事の記憶しかない……暗黒の30代から、自分を取り戻した40代へ――作家・角田光代さんINTERVIEW① はこちら

角田光代さん 作家。1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。‘90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。’05年『対岸の彼女』で直木賞を受賞。その後も『ロック母』(川端康成文学賞)、『八日目の蝉』(中央公論文芸賞)、『ツリーハウス』(伊藤整文芸賞)、『紙の月』(柴田錬三郎賞)、『かなたの子』(泉鏡花文学賞)と受賞作が続く。最新刊は短編集『ゆうべの食卓』と猫エッセイ集『明日も一日きみを見てる』。

家の中でプライベートと仕事をきっちりと分ける

この家を建てたのはコロナ禍になる前。元々はマンション派だったのですが、長年住んでいると大規模修繕や自治会の問題などの雑事に追われますし、さらに地震や、愛猫・トトのことも考えて戸建てにしました。

杉並区には30年近く住んでいますが、飲み屋が多くて、生活するのにちょうどいいこの町が好きなんですよね。土地探しには苦労しましたけれど、地元の飲み屋で知り合った建築家さんに、“目立たない家”、“飲み屋みたいな家”、“地面に近い家”(野良猫が入ってきてくれるような庭のある家)の3つをリクエストして、この家を作ってもらいました。
私たち夫婦は人を家に呼んで飲むのも好き。マンション時代は、住まいとは別に借りていた仕事部屋で飲み会をしていましたが、この家になってからは、外で飲んだ後に「二次会はうちで」という機会が多くなりました。コロナ禍では近所にPCR検査キットを配り、“PCR結果陰性飲み”をすることもありましたね。
天然木一枚板のダイニングテーブルの周りに10人ほどが腰掛けられる掘りごたつがあって、本当に居心地がいいんです。

仕事とプライベートはきっちり分けたいほうなのですが、この家では居住空間から独立した仕事部屋を自宅内に構えることができたので、特にコロナ禍で外出を控えていたときには助かりました。夫は1階、私が2階。同じ空気を吸いながらも、お互いが気にならず集中できる理想的な仕事部屋です。
“目立たない家”とお願いしたのは、“奇抜ではなくて”という意味だったのですが、なんと建築家さんは庭にたくさんの木々を植えて建物を隠してしまいました(笑)。
ただ、これも外出を控えていた頃には溢れんばかりの緑に心が癒されたので、ありがたい気持ちが大きいです。四季折々の自然が間近で楽しめるのも地面が近いからこそ。
トトもマンションにいた頃よりのんびり過ごしているように思います。

第3回「60代になったら、20代の頃のようにバックパッカーに戻ろうかな(笑) 」へ続く

撮影/吉澤健太 取材/竹永久美子

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