母と仲良しな息子は長らく「マザコン」と忌避されていたものの、彼氏のような男友だちのような、母と息子の関係を「恥ずかしい」どころか、「息子LOVE」を発信し、大いにエンジョイする人が増えているとか。今回は男の子ママたちが〝男の子の問題〟の専門家に聞きました。
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★ 【Q & A】やっぱり好きで好きでたまらないんですが、これは息子のためにも良くありませんか?
★ 息子大好き、大いにOK! ただ“母とは別人格”を心に留めて
★ どんなことがNG? 息子溺愛ママたちが気をつけること3ヶ条
アドバイスをくれたのは...弁護士・太田啓子さん
【Q & A】やっぱり好きで好きでたまらないんですが、これは息子のためにも良くありませんか?
○ 北山朝美さん(46歳・フルート奏者/ 息子は小6)
○ 栗田加奈子さん(46歳・コミュニティデザイナー/ 息子は小5と小3)
○ 山崎智子(47歳・STORYライター/ 息子は高校2年生)
息子大好き、大いにOK! ただ“母とは別人格”を心に留めて
息子を彼氏化すること・依存することと、息子と母の仲が単に良いこととは別物だとはいえ、線引きが難しいのも確か、と太田先生。
母が息子を懐柔せず、しっかり息子との「バウンダリー(自分と他者とを区別する、特に心理的な境界)」を意識したり、息子にバウンダリーを教えるトレーニングを家庭発で行うことで、母から自立した男性となり、将来の人間関係を良好に築くことができるのだとか。
離婚やセクハラなどの案件で太田先生が出会う男性は、母から自立していなかったり、自分の非を誰かのせいにして謝れなかったり、性アプローチで相手を尊重できなかったり、など、他者との境界認識が希薄な人が多いとか。
とはいえ、娘には言わないであろう「鼻ほじほじ」のようなイジリを、息子だとつい言っちゃうのも改めなきゃダメ。親も日々気づいて修正することも大切です。
今回のzoom座談会、計7人の息子の子育て真っ最中ママたちで、なんだかんだ「息子かわいい」があふれました。
どんなことがNG? 息子溺愛ママたちが気をつけること3ヶ条
- バウンダリーを意識。息子を信頼し、尊重する
- 決まりが悪いことも大人は誤り、非を認める
- 娘だったら、同じことをするだろうか?考える
撮影/沼尾翔平 取材/羽生田由香 ※情報は2023年5月号掲載時のものです。