美しいブルーに囲まれた日本の未来のために……。電気自動車(EV)のリーディングカンパニー日産自動車は、自治体や企業とともに脱炭素化を含めた地域のさまざまな問題の解決を図る画期的な取り組みを進めています。日本電動化アクション〝ブルー・スイッチ〟のお話です。
▼あわせて読みたい
「持続可能なまち」とは?モデル小野千恵子母娘のSDGs取材
★ 今回のSDGsへの取り組み
★ いろいろな活動
★ <里桜's voice>災害用電源や再生可能エネルギーの蓄電池にも。ポテンシャル高っ!
★ 今回の持続可能な開発目標
日産のブルー・スイッチ
2010年に世界初の量産型電気自動車「日産リーフ」を発売し、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産自動車は、2018年より電気自動車の価値を活かして地域の課題解決を図る活動「ブルー・スイッチ」を開始。電気自動車の普及により、主に「環境」・「災害対策」・「エネルギーマネジメント」・「観光」・「地方での交通課題」といった課題について官公庁・自治体・企業などと連携し、より住みよい持続可能な社会の構築に取り組む。2023年1月にはこの活動件数が200件を突破。さまざまな賞も受賞している。
撮影場所の小田原市では、緊急時の災害支援に加え、平常時のEV活用の多様化な取り組みも市民に発信。EVを走る蓄電池としても認知してもらい、パソコンや家電製品に電力を供給することで実現する快適なワーケーションスタイルなどを提案している。
撮影車のSUV「日産アリア(B6)」の総電力量は66kWh(一充電走行距離470km)。蓄電池としては一般家庭のほぼ5〜6日分の電力をEVから取り出すこと(給電)が可能。※建屋への電力供給には別機器が必要
今回のSDGsへの取り組み
◯ 対談したのは...
日産自動車(株)日本事業広報渉外部/渡邉早智子さん
キャリア採用として2014年日産自動車㈱入社。金融営業の経験を活かし、地域の課題の解決に奔走。「現場の意見を大切にしています」
STORYモデル・小野千恵子さん
ヨーロッパ生活も経験し環境意識も高い2児の母。夫はサッカー元日本代表の小野伸二選手。「車検も近いし本気でEV考えようかな?」
小野家次女・小野里桜さん
幼い頃から続けているミュージカルの活動と、部活のライフセービング部にも力を入れている高校1年生。「温暖化問題テストでも出ました」
◆ 現場で共に考え課題解決へ。他がやらぬことをやる、それが日産スピリッツ
里桜
ほんとに静か。電源入ってるって信じられないし、排気ガスが全然ない!
渡邉
実際の電気自動車に触れるとイメージ変わりますよね。日本でも徐々に普及が進みつつあります。
千恵子
EVは、もっと未来の話かと思っていたし、電気ってガソリンよりも料金が高いイメージがあるんです。
渡邉
実はガソリンよりも電気のほうが安いんですよ! 世界的には2050年のカーボンニュートラル化に向けた取り組みが加速し2030年にはガソリン車が販売されなくなる国もあります。だいぶインフラが整備され、ガソリンスタンドと同じくらい充電エリアも増えました。日産は国内EV車を牽引する企業として、この活動をスタートさせました。
◆ ヨーロッパではもっと車輌がEV化! 地球温暖化を防ぐためにできることを
千恵子
2018年以前も、例えば東日本大震災や熊本地震でEVは活躍したとか。
渡邉
はい。でも当時はEVの給電能力はあまり知られておらず。転機は2019年9月の千葉県で。まだ暑いさなかの大規模停電は命の危険にも晒されるはずと我々がアクションを起こしました。自治体に連絡するも現場は混乱状態。とにかく行こう! と集めたリーフ53台を千葉の自治体各所に。こんなにも困っている多くの人の助けになれるのかと改めて実感しました。
里桜
千葉の災害と停電はニュースで観たのを覚えています。スマホが使えるだけでも絶対安心感が違うはずです。
渡邉
それ以来多くの自治体からお声がけいただいています。自治体と事前に取り決めをすることで早く適切に災害支援をできると学びも得ましたし、地域の課題を、販売会社・自治体と一丸となって解決する方法を探ることもしています。EVを普及させるだけでない、日産が社会にできることを常に考えています。
◆ 走行中に排ガスもない環境負荷の少なさ実際に体感できるのがすごいことだと思う
里桜 排ガスがないことで、マラソンの先導車や、音楽フェスの電力としても活用されているんですね。
渡邉 そうですね、EVはCO2削減に貢献する車輌ですから国立公園や観光地をEVで訪問することで受けられる優遇措置なども実施しています。また、EVの使用済みバッテリーのリサイクルを行う企業も作り、無駄なく再利用することにも取り組んでいます。
千恵子 EVがこんなに汎用性のあるものとは。太陽光の蓄電など、技術も進化しているし、本気で欲しいかも!
渡邉 嬉しいです! 今後インフラ整備もさらに進みEV普及が加速すると考えています。日本をもっと美しいブルーにするためのブルー・スイッチ活動。私たちは皆さんのスイッチを切り替える役割を果たしたいと思っています。
いろいろな活動
未来を担う子どもたちへエコスクールを
環境問題を身近に感じ意識を高めてもらう体験型環境授業「日産わくわくエコスクール」。ミニ電気自動車を走らせ子どもに人気。
長期停電時の非常用電源としてEV活用
台風15号で長期停電に見舞われた千葉県。特に避難が難しい高齢者福祉施設や保育所で電力を供給。「スマホ充電」の張り紙も。
<里桜's voice>災害用電源や再生可能エネルギーの蓄電池にも。ポテンシャル高っ!
まず思ったのが、自宅の太陽光発電の電気を溜めておけるのかも? という可能性。自分の家で再生可能エネルギーを循環させるって、なんて素敵なんだろうと思いました。そして災害時には周りの人たちや祖父母を助けられたらすごく嬉しい。環境にも良くて人に優しい、EVって未来がありますね!
今回の持続可能な開発目標
EV普及によるゼロ・エミッション社会の実現、自治体とのパートナーシップを中心に、さまざまなSDGs問題の解決に取り組む。
[千恵子さん]コート¥75,900パンツ¥19,800(ともにハイク/ボウルズ)ニット¥20,900(スローン)ピアス¥187,000(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン) ツイリーリボン¥12,000(LAUW)ソックス、シューズ/ともにスタイリスト私物[里桜さん]ブルゾン¥31,900(ダブルスタンダードクロージング/フィルム)カットソー¥13,200(アルページュストーリー)スカート¥20,900(ハイク/ボウルズ)ソックス、シューズ/ともにスタイリスト私物
撮影/吉澤健太 モデル/小野千恵子、小野里桜 ヘア・メーク/甲斐美穂(ROI) スタイリスト/小川真央 取材/竹永久美子 撮影協力/小田原市いこいの森 RECAMP おだわら ※情報は2023年5月号掲載時のものです。