現代アート作家・髙倉吉規氏とのコラボレーションによる、目にも鮮やかな5種類のスペシャルマカロン「The gift」がザ・リッツ・カールトン東京のザ・リッツ・カールトン カフェ&デリに誕生しました。
キャンバスに見立てた白いマカロンにデザインされたこのコラボ作品は、「人と人とが言葉を介することなく芸術作品を通してつながり、そして、また新たなひとつの作品が誕生する」という芸術の魅力を表現したもの。まるで“食べるアート”のように美しいマカロンで、心までも満たされる感覚が得られます。
「現代アートとスイーツの思いがけないコラボレーションは、日本人抽象画家の一人として知られる髙倉吉規氏の描いた絵画をスイートルームで偶然目にしたことから始まりました。」と語るホテルの総料理長サンドロ・ガンバ氏。他では見られないユニークな絵に惹かれ、すぐさまアプローチ。スタッフとともに様々なチャレンジをしてやっと実現したそうです。
総料理長からの命を受けたチョコレート職人の飯田貴司は、このアートを何で表現しようかと考え、マカロンに辿り着いたと言います。「ビター、ピスタチオ、バニラ、ローズ、キャラメルの5種類のフレーバーをひと箱に入れて、見た目だけでなく味わいと香りも愉しめるものが完成しました。五感を刺激するこのマカロンを手に取って、日々の生活の中に喜びを感じてください。」 と語ります。
デモンストレーションが始まると、髙倉氏は会見時の和やかな表情からアート作家の顔に一変。凹凸のあるマカロンでも、まっさらなキャンバスに描く時と同じように向き合っていると言います。没頭するうちにスイーツを作るのではなくアート作品を創る感覚になるのだそう。
「芸術作品には、作り手から独立して鑑賞者の創造性を刺激する力があります。私の描いた油絵もまた、シェフの感性を刺激しこのコラボレーションが生まれました。The giftは、『人間模様』をモチーフに据える私が垣間見る生きる希望を表現しています。このマカロンとの出会いがあなたへの新鮮な刺激と歓びとなることを願います。」とコメント。今回はマカロンだけでなくパッケージにも髙倉氏のデザインを起用しています。
フレーバーは、芳醇なカカオを感じる大人の味わいのビター、アーモンドの香りとホワイトチョコレートを感じる濃厚なピスタチオ、香り高いマダガスカル産バニラをたっぷりと使いガナッシュとホワイトチョコレートを合わせたミルク、バターの柔らかな味わいの中にバラが優しく香るローズ、ほんのりと焦がしキャラメルの苦味を感じる滑らかなキャラメルの5種類で仕上げています。どれも深い味わいで、美しい色とユニークなデザインを際立たせる美味しさ。ここでしか手に入らない驚きに溢れたマカロンです。
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TEL 03-6434-8711
https://www.cafeanddeli.ritzcarltontokyo.com
取材/本條千春