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Lifestyle大特集「Junior STORY」

小倉優子さんが尾木ママに相談!「3人の育児、兄弟喧嘩の対処やどう接するかに悩んでいます」

シングルマザーで3人の子育てをしながら、タレントとしても第一線で活躍中のゆうこりんが、一念発起し、今年、白百合女子大学に見事合格。現役大学生として大学にも通う超多忙なゆうこりんが、Junior STORYでも数々のリアルな子育て悩みに寄り添ってきた尾木ママに、今、ぶつかっている子育ての様々な“壁”を相談しました。(全4回の2回目)

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尾木  教員をやっていた時、長男や長女だとか、一人っ子ではないかなというのは見ていても何となくわかるんです。修学旅行の時に、数人分のオードブルが一皿に乗せられて出たときなども、「先生!僕の分がありません」って訴えるのは一人っ子かな?とか。みんなが取っているのを見ているうちに自分の分がなくなってしまったんでしょうね。裏を返せば、優しくてのんびりした性格でその子の良さでもあると思いますよ。

小倉  そういう気質っていうのがあるんですね。

尾木  第一子は慎重派で冒険をあまり好まないとか、出生順位による気質の傾向はありますね。

小倉 手のかけ方も違いますからね。私、長男が生まれたときは、離乳食の時に塩も砂糖も使わないようになど一生懸命やっていたのですが、次男でゆるやかになって、三男では上の子の習い事の待ち時間に甘いジュースを上の子より早い段階で飲ませたり……。トイレトレーニングも長男の時は、何歳までに終わらせなきゃと、神経質になっていたのです。今、三男がもう3歳なんですけど、「トイレにする?」って聞いたら「ヤダ」と言うので、「ま、いっか」ってなって。どんどん、ある意味で適当になっています。

尾木  それくらいでいいのよ。子どもが1人しかいない時と、3人育てている時とでは状況が違うし、三人三様で当たり前。よくお母さん達は「同じように育てたのにどうしてこんなにも違うのかしら」って言うけれど、実際には同じようになんて育てていないのよね。

小倉  確かに。同じ家の中では育っているけれど、育てている過程も状況も違いますもんね。私、1人1人と接している時はそんなことないのですが、3人まとめて接している時に、言葉がどうしてもキツくなってしまうんです。それもちょっと悩んでいて。兄弟喧嘩の時とか。

尾木  教師だって同じですよ。マンツーマンの時と、大人数まとめて言う時、言い方は変わりますから。でも、そのことをゆうこりん自身が気にかけている時点で、とても優しいママなのがわかります。そこは気にしなくて大丈夫ですよ。1人1人に接するときに丁寧に向き合うことができていればそんなに心配はありません。3人まとめて話すときでも、1人1人の顔をよく見て「どうしたの?」というこの5文字をゆっくり投げかけてみて。

小倉  そういう時、誰から聞くのがいいですか?

尾木  「言いたい人、手を挙げて!」と、順番も本人達に決めさせる。そして、ちょっと大変かもしれないけれど、1人1人に共感してあげてね。それぞれ、どこかに言い訳で納得できるところがあると思うんです。その部分に「わかるよ、そうかい、そうかい、そりゃあ大変だったね」って共感してあげる。そのことで、“エンパワーメント”と言いますが、子どもの心に元気がみなぎるのです。

小倉  そういう時も、つい下の子の言い分を聞いてしまっていたかもしれません。どうしても上の子に我慢をさせたり、下の子に譲ってほしいとお願いしてしまうんですが、そこはどうしたらいいでしょう。

尾木  そういう場面ってよくあると思いますが、「譲ってほしい」ではなく、「お兄ちゃんはどう思う?」と上の子に自己決定を求める方がいいと思います。

小倉  なるほど!共感と自己決定ですね。ミニ尾木ママ先生が家にいてくれたらいいのに(笑)。

尾木  上の子には、お兄ちゃんとしての役割を認めて、しっかり褒めてあげるというのも大切です。私たち世代は褒めて育てられたというより、怒られて育てられてきた世代ですから、「褒める」というのがなかなか慣れてなくて難しいところもあるんですけれどね。

小倉  あ!でも私、褒めるのは得意かもしれない。私が忙しい時に、三男が泣いていると長男がサッといって、「テレビ見る?」とか「何か食べる?」と相手をしてくれるのですごく助かっていて。そういう時はちゃんと褒めて感謝の言葉を伝えられています。

尾木  それは素晴らしいことね。

小倉  三男に優しくするように次男にも優しくしてほしいのに、長男と次男は仲もいいけれど、一緒にいる時間が長い分、もめる回数も多くて、ついイライラ…。

尾木  もめる中で、<st人によって受け止め方が違うから対立するんだということを経験からきっと学んで育っていくのよ。

小倉  でも、そのもめ方が、聞いていて気持ちの良くない発言をするんです。間違えたことを冷やかしたり揚げ足取るような言い方をするので、怒ると、私に聞こえないように小声でイヤな事を言い合っているんです。

尾木  子どもらしいじゃないですか(笑)。言葉ひとつひとつに目くじら立てて怒ったりせず、かと言って、放置するのでもなく、「その言い方は、ママ聞いていてあまり気分が良くないな」とか「またやってるねー」という感じに、重く捉えすぎずに、ちょっと軽く声をかけるくらいでいいと思いますよ。

小倉  次男が「お兄ちゃんが僕を蹴った」と言いつけにきて、長男に話を聞くと、「自分が一生懸命に勉強をやっている時にタブレットを持って来て邪魔をしてくる」と。長男が怒るのもわかるのですが・・・。

尾木  次男坊ってそういうところあるのよね。そこも、やっぱり共感してあげる。長男に「大変だったね」とか。

小倉  次男が悪い時にはどうやって次男に共感してあげたらいいですか?

尾木  「蹴られたのは痛かったよね。」って共感する。でもどうしてそうなったと思う?次からは、どうすればいいのかな?って、そこで先ほど(第一回)も話したように、失敗から分析するということが大切になってくるんです。女子は共感能力が高い傾向もあるので、良いこともするときも、悪いことをするときも一緒にする。でも男子は共感力が比較すると低いとも言われていて、男兄弟の方がもめがちなんですよね。それは多くのご家庭も同じですよ。

小倉  父親の存在があればまた違ったのかもしれないですけど、兄弟喧嘩でも私がいつもキーキー言っているから、子ども達に響かなくなっているんです。シングルの子育てだとそういう悩みもあります。

尾木直樹 教育評論家。法政大学名誉教授。臨床教育研究所「虹」所長。早稲田大学卒業後、中高の教師を経て大学教員に。講演活動やメディア、多方面で活躍し“尾木ママ”の愛称で親しまれている。思春期ママのリアルな悩みに寄り添ったSTORY webでの連載「尾木ママの面白すぎるわよ、思春期」も好評。
小倉優子 高校時代にグラビアアイドルでデビューし、“ゆうこりん”の愛称で人気を博す。料理上手としても有名でパンアドバイザーの資格を持ち、今春から白百合女子大学に入学し、人間総合学部児童文化学科で学ぶ現役大学生。11歳、6歳、3歳の3人男の子のシングルマザー。

小倉優子さん衣装シャツ ¥10.000 (バナナ・リパブリック)ノースリトップス ¥14.850スカート ¥19.800 (ともにガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ 青山店)パンプス ¥19.250 (ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)イヤリング ¥28.600チャーム ¥20.900 (ともにアガット)

商品問合せ先/アガット0800-500-5000 ガリャルダガランテ 青山店 03-6427-2126 ダイアナ 銀座本店03-3573-4005 バナナ・リパブリックbr-info@bananarepublic.jp

撮影/河内 彩 ヘア・メーク/松本由美子(尾木さん)、奥戸彩子(小倉さん) スタイリスト/奈良則子(尾木さん)、鷺岡奏(小倉さん) 取材/小仲志帆

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