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「よく本番後は泣いていました」元日テレの西尾由佳理アナが、活躍できたワケ

日本テレビのエースとして活躍されていた西尾由佳理さん。朝はいつも「ズームイン!!SUPER」を見ていましたという方も多いはず。「24時間テレビ」の司会も7年間担当し、生放送のアナウンサーとしてなんでもテキパキこなしていたイメージですが、その裏ではアナウンサーならではの葛藤もあったようです。局のアナウンサーとして走り抜いた10年間についてお聞きしました。(全2回中1回目)

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西尾由佳理さんprofile 1977年7月25日(46歳)千葉県出身。
東京女子大学現代文化学部卒業後、日本テレビアナウンサーとして2001年入社。2011年に一般男性と結婚しフリーへ。現在は2児のママとして育児に奮闘中。
INDEX アナウンサーになろうと思ったきっかけは?
アナウンサーとして正直悩むことばかりでした
アナウンサーとして天才的だった“あの先輩”に学んでました
今の時代ではなくあの時代だったからこそ駆け抜けることができたのかもしれません

アナウンサーになろうと思ったきっかけは?

学生時代の私は勉強も好きじゃなかったし、特に将来の夢もありませんでした。なんとなく短大に行き、1年休学して海外に留学もしましたが、働くことを先延ばしにしていたんです。でももういよいよ進路を決めるタイミングで、父親がテレビ好きで一緒に見ることも多かったし、いろいろな世界の一流の人に話を聞いてみたい、当時の情報の最先端であるテレビ局で働いてみたいと興味を持ったことがきっかけでした。でも募集要項に“四年制大学卒”と書いあって、ようやく本気で勉強して四大に編入学しました。

テレビ局の中でもアナウンサーの試験って他の就職試験より始まりが早くて、その中でも最初に内定が出たのが日本テレビでした。本当に私でいいんですか?という信じられない気持ちでしたがすごく嬉しかったので、ぜひお願いします!と。大学の授業と卒論が大変で早く決まったことは助かりました。内定のタイミングも運と縁だったのかなと思います。

アナウンサーとして正直悩むことばかりでした

正直、局アナ時代は毎日悩んでいました…よく本番後に泣いていましたし、失敗する夢や寝坊する夢を見てました。生放送の番組を多く担当していたので、緊張で本番中に手が震えていたこともありました。でも司会者が不安な顔でいたりうろたえたりしていたら、一緒に番組をやっている人たちのことも不安にさせてしまいますし、見ている人にも伝わってしまうので、強がって「私は大丈夫!」と言い聞かせて仕事をしていました。本当はなんでうまくできないんだろう、向いていない…と当時の彼(今の夫)に弱音をはいたりしていました。テレビ局員としてアナウンサーは、たくさんのスタッフが集めてきた情報を正確に視聴者に届けるための最後の伝え手であるという気持ちがあったので、責任感は強かったと思います。先輩方からそう教わってきたので、その通りに全うしたいと思っていました。

アナウンサーとして天才的だった“あの先輩”に学んでました

私は取材をさせていただくことも多かったのですが、距離の取り方や相手に失礼のないようにって考えすぎていて取材先の方の懐に飛び込めないタイプだったんです。相手を敬うという気持ちはもちろん大事なんだけど、必要以上にかしこまってしまって、勝手に変な壁を作っていたのだと思います。ただ当時番組で一緒だった羽鳥さんは、芸能人やスポーツ選手にも壁をつくらず、懐にうまく入っていくんです。人との距離の詰めかたがすごく上手で、私には真似したくてもできませんでした。人柄というか人徳だなと思いました。約7年、毎朝となりにいさせてもらった羽鳥さんには、仕事の仕方に一番影響を受けました。一般の方からも面白いことを引き出す術、やりとりのテンポ、振っていきながらまとめる技、かなわないというか…今でも仲良くさせてもらっているので言いたくないけど、天才だと思いました(笑)!

今の時代ではなくあの時代だったからこそ駆け抜けることができたのかもしれません

アナウンサーの試験に合格できたのも、あの時代にたくさんの仕事をさせていただけたのも、本当に運とタイミングがよかっただけだと思っています。私がいたころは「アナウンサーとは伝えるべき情報を正確に伝えられる人」であって、必要以上に自分を出すことは求められていなかった。むしろそうすべきではないと教育されました。でもそれでは誰がやっても同じと、どうすれば私がこの番組に私らしく貢献できるのか悩みながらなんとかやっていました。今は番組でもSNSなどのほかのメディアでも、自分はこうなんだというのをアピール(発信)しないといけない時代になっていて大変そうだなと思います。個性は出さなきゃいけないのに慎重にやらなくてはいけない、って難しすぎませんか?私は前からSNSは全くしません。アピールしたいこともないし、そのネタを探すことに忙殺されるのも嫌なので。最近は自分を上手に出せる方が多いからすごいなあと思いますけどね。

ジャケット¥46,200(エストネーション)シャツ¥26,400(ドローイング ナンバーズ/ドローイング ナンバーズ新宿店)スカート¥41,800(ガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ青山店)ピアス¥96,800ネックレス¥121,000ペンダントトップ¥30,800バングル¥275,000左手中指リング¥110,000(すべてウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)左手小指リング¥1,320右手リング¥2,200(ともにOSEWAYA/お世話や)★SHOP LISTはコチラから

撮影/浜村菜月 モデル/西尾由佳理 ヘア・メーク/榎田茉季(ROI) スタイリスト/小川真央 取材・文/小出真梨子

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