もう恋愛して結婚することはないんだろうな……と諦めていた時、クラブでナンパしてきた彼。衝撃の「年の差」を乗り越えて果たした結婚生活は、とにかく温かくて幸せなんです。
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⚪︎話してくれたのは......純子さん(仮名)47歳
愛知県出身。中学校からの一貫校を卒業後上京、109の店員からレースクィーンに。30歳を過ぎた頃レースクィーンを引退して展示会やイベントに人材を派遣する会社を起業。45歳で結婚し、現在は47歳。海とフットサルをこよなく愛する小麦肌美人。
40歳を過ぎたら恋愛の仕方さえ分からなくなっていた
お互いのお休みには、旅行に出かけたりアクティブに過ごすのが好きな私たち。「休日、うちの旦那は疲れて部屋でダラダラしてばかり。」と言う女友達からの愚痴を聞くたびに、年下の旦那と結婚して良かったと思っています。
若い頃から、恋愛経験も人並み、付き合う相手とはいつもそれなりに真剣なお付き合いをしてきました。レースクィーンの友達は、20代後半になってくると良いお相手を見つけてはバタバタと結婚していきましたが、30歳を超えても私自身は会社を立ち上げたばかりで、いつか結婚できたらいいな……と思いつつ、まだ結婚については深く考えてはいませんでした。
35歳を過ぎた頃になると、合コンや紹介の話がぐっと少なくなっていき出会いの機会が格段に減ったのを覚えています。何より、自分の市場価値はどんどん下がっていくのに異性を見る目だけは肥えてしまい、出会った異性を品定めしては否定して、40歳を過ぎてからはどうやって恋愛して人と付き合うのかもわからない状態に。35歳を過ぎて結婚する人は、好きになって結婚するのではなく、なんとなく自分にとって良い条件の人に出会ったら結婚するのかな、自分にはそれができないからまだ結婚できないのかなとも思っていました。
彼に出会ったのは彼がまだ24歳の時。出会いはクラブでナンパです(笑)。ナンパしてきた初対面の人に連絡先を教えるのが嫌だったので、ひとまずずっと無視していましたが帰り際まであまりにもしつこいのでひとまずSNSのアカウントを交換しました。彼は、見た感じからも若かったのでお互いに恋愛対象になるなんて思っていませんでしたが、彼が人力車の仕事をしていると言っていたので、どうしても人力車に乗ってみたくて、次の日私からメッセージを入れました。ところが、あんなにしつこく言い寄ってきていたはずなのに、私が送ったメッセージに返信が来ることはなく、ナンパなんてその場のただのノリだったのだなと、なんとも言えない嫌な気持ちになりました。
そんなことも忘れかけた半年後、突然彼からメッセージが届きました。フェイスブックのメッセンジャーは使っていなかったので、私のメッセージに気がついていなかったとのこと。言い訳が本当か嘘かわからなかったですし、もうすっかり彼のことは忘れかけていたので食事に誘われても気分が乗らず、しばらくメッセージが時々来るのみの関係に。
そんなある日、メッセージのみの関係が変わる出来事がありました。私は、仕事でトラブルが続きひどく落ち込んで、自分を見つめ直すためひとり旅に出かけていました。40代にもなると、女友達はみんな結婚していて相談するにも時間を選びますし、週末は子どもや夫婦の時間を楽しんでいて、私の仕事の愚痴を聞いてくれる相手はなかなかいませんでした。
旅先で落ち込みながらビールを飲んでいると彼からいつものように何気ないメッセージが。いつもだったら無視するのですが、あまりに暇だったのと話し相手がいなかったので、そこで初めて彼とゆっくり話をすることになりました。若いながらに、思っていたよりしっかりしていたのと、親身になって相談に乗ってくれたのが好印象でそこから度々連絡を取るようになりました。
告白してきた彼は17歳年下……衝撃の事実が判明
そして、連絡を取り合うようになってしばらくして、何気ない会話の流れから食事に誘われました。前より仲良くなってちょっと押しモードの彼とは裏腹に、衝撃の事実が判明。私たちの年齢差が17歳、お付き合いするにはあまりに現実的じゃないと思いました。でもまあ、その時気になる異性もいなかったので、食事くらいならいいかなと思ったのと、私の年齢を聞いたら引くかなと思っていたので、彼と食事に行ってみることにしました。
彼に声をかけられてから2年経ち、初めて会って食事に。それから2度目の食事の後、「付き合ってください。」と真面目に言う彼にドキドキしながら年齢を明かしましたが、「全然気にしないですけど。」と、拍子抜けするような返事が。流石に、若い子との恋愛に未来はないと思っていたのと、未来のない恋愛に時間を使う余裕がなかったので、一旦はお断りしました。
交際を断ってから一週間が経った頃、彼が想い描く私たち二人の人生の設計図を話してくれたのです。私との未来を真面目に考えてくれている彼の話を聞いていたら、自分のことを思ってくれる人が目の前にいるのに、迷う理由が年齢だけなら、年齢を理由にせず一度付き合ってみようと思いました。こうして17歳差の彼とお付き合いが始まりました。
彼には付き合う前から、未来に結婚があるお付き合いしかできないと話していたので、付き合った時から入籍はいつしようかというのが日常の話題でした。そして、お付き合いして2年が経った頃、何十年に一度かの最強幸運日がもうすぐ来るとわかった時、その日に入籍することに決めました。
入籍を突然決めたので、彼のご両親にご挨拶に行ったのが入籍の2日前。実毋には絶対反対されると言われたので、覚悟してご挨拶に行きましたが、予想外にも彼のご両親は暖かく迎えてくださったので、そのことは今でも本当に感謝しています。
結婚している周りの友達が、結婚は修行だとか我慢だとか言っているのをたくさん聞いていたので、結婚すると大変なことがたくさんあるのかと心配していましたが、そんな心配はよそに結婚生活が毎日楽しくて充実しているので私は結婚して本当に良かったなと思います。
結婚して両親や家族が喜んでくれたのも嬉しいですし、彼のご両親や親戚など家族が増えたのもすごく嬉しいです。そして私は、私の事をいつも温かく迎え入れてくれる彼のご両親が大好きです。私たち夫婦は、家族がとても仲良しなのでお互いが求める家族観がすごく合っているのだと思います。私は、彼がいなくても彼の実家に泊まりに行きますし、彼も私がいない私の実家に遊びに行ったりします。年末年始や両親のお誕生日などみんなでワイワイ過ごす時間がとにかく温かくて幸せです。
彼とは17歳も年が離れているので、当たり前が全然違います。自分の会社の若い子の気持ちがわからないと思っていましたが、彼を見ていて勉強になることがたくさんあります。若くても頼りになることもたくさんあり、海外に行く時は,英語が話せる彼をものすごく頼りにしています。結婚する前は、年齢差がありすぎると未来はないと思っていましたが、価値観が似ていたり、好きなものが同じだったり、お互いを尊重できる気持ちがあれば結婚に年齢差は関係ないんだなと思いました。
毎年、大好きな海の近くのレストランでお誕生日のお祝いをしてもらう度に、幸せな毎日に感謝しています。
取材/片山あゆみ