桃の節句を経て、本格的な春到来で、食べたくなるのが、ばらちらし。
旬の味覚をあしらって、目にも舌にも鮮やかです!
老舗『銀座 ほかけ』の「ばらちらし」は、まさに江戸好みのスタイル。それぞれのネタの美味しさはもちろん、玉子やおぼろ、かんぴょうなどの、キレのいい甘みが何とも爽やかな印象です。
『すし兆』の「おまぜ」は、ランチ限定の特製ばらちらし。最後は、甘くまろやかなご飯にネタを混ぜ込んで、気取らず食べるのがおすすめ。
『鮨匠 なか川』の昼限定の「特製海鮮ちらし」は、旬の高級ネタまでたっぷり気前よく使う豪華さと、滋味深い小鉢やデザートも付くバリューで、連日行列が続いています。
『寿司処 五一』の半世紀以上にわたって受け継がれてきた技術で握る寿司は言うまでもなく、味噌カツやひつまぶしなど名古屋ならではのメニューも充実。
〈東京分〉撮影/田村浩章 取材・文/伊藤由起〈大阪分〉撮影/前田博史 取材・文/寺下光彦〈名古屋分〉撮影・取材・文/永谷正樹 MAP/地図屋もりそん デザイン/鈴木 徹(豊田セツデザイン事務所)
Tokyo
銀座 ほかけ
ひとつひとつ丁寧な
仕事が施されたネタに
江戸の文化を感じて
知る人ぞ知る名物のコハダに、品のいい甘みのカスゴ、ふっくらとした蛤、スモーキーな焼き目をつけた平貝にゲソ、車エビのおぼろ――。熟達の手仕事が施されたネタを錦絵のようにちりばめた、何とも贅沢、スキッと爽やかなばらちらしです。この4月に開場する歌舞伎座のお弁当としても最高。昼夜ともに¥4,200、折り詰¥4,410
銀座 ほかけ
東京都中央区銀座4-10-6 銀料ビル1F
☎03-6383-3300
(営)11:30 ~ 14:00、16:30~21:00
(休)日・祝(土曜不定休)
東京都中央区銀座4-10-6 銀料ビル1F
Tokyo
すし兆
オンナ心を
鷲摑みにする
白金台の名物ランチ。
3通りの楽しみ方とは?
人気のネタをたっぷり盛り込んだ「おまぜ」は、ランチ限定の大人気メニュー。甘辛味のご飯には、刻んだかんぴょう、ガリ、海苔、アナゴのツメが混ぜ込んであります。まずはそのまま、次は濃いめのわさび醬油で、最後は豪快に混ぜてと、3通りの味わいを楽しんで。赤だしと白味噌のお碗に、デザート、お土産のどら焼き付きです。¥1,500
すし兆
東京都港区白金台5-15-1 アド白金台B1
☎03-5793-3555
(営)11:30~14:00、17:00~23:00
(休)無休
東京都港区白金台5-15-1 アド白金台B1
Osaka
鮨匠 なか川
金箔で仕上げる
贅沢ちらしが
奇跡の手頃さにて
北新地屈指の名門のちらしは、さすが別格のインパクト。約9種類の魚介は、甘エビ、帆立貝、マグロなどのほか、旬の高級素材・氷魚(鮎の稚魚)まで。 上品な甘さの煮アサリを混ぜ込んだ寿司飯との相性も絶妙なうえ、金箔で仕上げる豪華さに、心が躍ります。赤だしと小鉢2品付き。¥1,200・昼限定15食(予約不可)。夜¥13,000~
鮨匠 なか川
大阪市北区曽根崎新地1-6-27 ニュー八千代会館3F
☎06-6345-7005
(営)11:30~13:30、18:00~23:00
(休)土昼、日・祝
大阪市北区曽根崎新地1-6-27 ニュー八千代会館3F
Nagoya
寿司処 五一
薬味とお出汁で
ひつまぶし風に
いただく名物ちらし
ばらちらしの上に、香ばしく焼き上げた穴子をのせたボリューム満点のひと品。1膳目はそのまま、2膳目はネギやワサビなどの薬味をのせて、3膳目はお出汁をかけて……と、ひつまぶしと同様に違った味わいを楽しめます。ちらしに入るネタは季節ごとに替わりますが、白身や貝類など旬の地魚が中心。とろけるような食感の穴子や素朴な味わいの玉子焼きも◎。¥2,500
寿司処 五一
名古屋市中区栄1-26-5
☎052-262-0051
(営)11:30~23:00
(休)不定休
名古屋市中区栄1-26-5