子どもたちの心の問題に寄り添う〝精神科医YouTuber〟樺沢紫苑さんに、お話を伺いました。
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人気の教育系YouTuber2人が語る、思春期の子どもの学習はどう向き合うべき?
樺沢紫苑さんProfile
睡眠不足、運動不足、昼夜逆転ダラ寝生活は体調不良に直結
精神医学の知識や情報の啓蒙でメンタル疾患の予防につなげたい、と今まで5、000本以上もの動画を投稿。中高生からの数々の質問に答えてきた樺沢先生は、1年で最も10代が不安定になる2学期のスタートは夏休みの過ごし方次第だと言います。
「1日は24時間ですが、実は日本人の平均的な体内時計は24時間10分だと言われています。私たちは日々、この10分のズレを修正しながら生活しているのですが、夏休み期間中にこのズレを整えずに不規則な生活を続けると、2学期には累積で大きなズレに。昼夜逆転生活を続けていると、朝起きて登校するのが難しくなるのも当然。朝日を浴びることで、セロトニンが分泌され、さらに朝食を取って血糖値を上げることで、脳も体も整い、10分のズレが解消されて、生き生きと過ごす活力がわいてくるのです。ただ、夜更かしを親が咎めると反発を強める年頃なので、そんなときはYouTubeのURLをサラッと子どものスマホに送るなど、押しつけがましくなく、理解を促してみてください」。
思春期の長期休みに大事なことは?
- 夜更かし、朝寝坊はNG!23時~翌7時は睡眠が基本
- 脳の活性化のために朝食はよく嚙む玄米を!
- 運動不足も自律神経を乱す!心も体も整えよう
撮影/吉澤健太 取材/羽生田由香 ※情報は2023年9月号掲載時のものです。