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【男の子の育て方 対談連載vol.23】ジャニーズ事務所の問題。少年たちの親にはしっかりと考えてほしい②

男の子は自分と性別が違うからわからない……と感じているSTORYママに向けて、「男の子の教育で気をつけるべきことは何か」について、ともに2人の男児を育てている専門家が語り合います。

【男の子の育て方 対談連載vol.22】ジャニーズ事務所の問題。少年たちの親にはしっかりと考えてほしい①

〈男の子なんだから、チンチンぐらい触られても別に問題ないだろう〉という間違った価値観

太田さん(以下敬称略) 性加害認定によってジャニーズ事務所は経営陣が刷新されましたが、取引する会社の今後の対応やチェック体制も問題になってきますね。

東 そうですよね。ジャニーズを退所して他の事務所に流れているタレントさんが増えていますが、タレントさんたちも流れを変えようとしているのでしょうか。さらに、日本でこういった問題が明るみに出たことで、男性の性被害対策にもきちんと取り組まねばならないということになっていますよね。そういう動きがはっきり出てきたのは良かったことだと感じます。

太田 刑法もやっと変わってきました。法律も「不同意性交等罪」など、多様な性被害の実態を反映し、2017年の刑法改正によって、男性による男性への強制性交は女性のレイプと同じ犯罪として扱うようになりました。

東 そうですよね。でもちょっと遅かったですよね。

太田 遅かったのですが、実際に、男性の性被害の深刻さをおろそかにしすぎているという風潮は、ここ数年で出てきたことなんです。そして、今年3月にジャニーズ問題を取り上げたBBCの“黒船効果”が決定的でした。

東 今の子どもたちだって、性被害を受けたらなかなか言いづらいですよね。だからこそ、言いやすい受け皿や場所がたくさんできればいいのに…。

田中 そういえば先日も、デパートのトイレで7歳ほどの男の子が性器を触られて、泣いて出てきて、母親がすぐ通報したという事件がありました。いろいろな場所で、本当にそういったことがあるわけですから、男の子に対する性犯罪もしっかりと認めて、彼らのメンタルケア問題にも取り組むべきです。〈男の子なんだから、チンチンぐらい触られても別に問題ないだろう〉では済ませられない話です。被害があったことは耐え難いことなのですから。
現在は、フェミニズムの流れが大きいわけですが、その中で男の子の問題も含めてジェンダー平等に本腰を入れて考える時代が来ています。性は丁寧に扱うべきで、男女を問わず、性暴力はあってはならないこと。フェミニズムが目指すゴールは女性のためだけのものではありません。大人はその流れにしっかりと向き合わなければなりませんが、そういう意味で、男子2人の父として、僕は少しずつ良い時代になってきたと思います。

太田 男の子の体だからといって、女の子の体より雑に扱ってもいいということはありません。他人はもちろん、自分も。でも、「男の子の性的プライバシーは女の子より雑に扱っていい」という暗黙の空気が社会にはあるように感じ、とても気になります。

田中 うちの長男は小学2年生ですが、ラッシュガードを普段から着ているので、プールでも「上半身裸は恥ずかしい、早くラッシュガードを着たい!」と言います。そんな様子を見て、僕らが子どもの頃の男子は、そういったことすら考えずにボーっと過ごしていたんだなと…。女の子は外で裸になりませんでしたが、男の子の場合は〈素っ裸になってチンチンぐらい出しても大丈夫だろう〉という風潮が昔はありましたね。

東 昔のプールでは、男子は上半身裸が当たり前だったし、男の子は日に焼けているほうがいいという刷り込みもありました。いまは男子にも紫外線ケアが必要と言われています。

田中 男児・女児を問わず、とにかく人として丁寧に扱ってほしいですね。前々回で話題になった『バービー』の映画でも、相手を雑に扱った時のその相手の傷、そして、その時に感じた自分の傷が描かれていました。

編集・川原田 ジャニーズの問題では、男性の性被害が明らかになりましたが、世の中には〈男だから我慢しろ〉という考えがまだまだ残っています。田中さんが常々おっしゃっている《女性が自立していく時に、男はどう生きるのか》という部分が、これからは本当に問われる時代なのでしょう。男の子の問題は、結構、重いですね…。

田中 それなのに「これからの男はどう生きていけばいいのか?」と考えないようにさせる仕組みやステレオタイプが社会に残っているというか…。〈いい仕事に就いて、お金をたくさんもらってるオレ〉〈こんなにいいクルマに乗ってるオレ〉〈いい女を連れてるオレ〉といった価値観を未だに刷り込んで疑問を抱かせない。
“そんな成功を手に入れたオレは、皆に羨まれる男”という前時代的なフィクション性の危うさが、いよいよ明らかになってくるのではないかと思っています。

 

取材/東 理恵

太田啓子
弁護士。中2と小5男児の母。離婚問題や相続問題、セクハラ・パワハラ事件などに多く関わる。数々の経験を基にした、ジェンダーにまつわる投稿が反響を呼ぶ。昨年、SNSの投稿をきっかけに出版した『これからの男の子たちへ』が話題に。

田中俊之
社会学者。大正大学心理社会学部人間科学科准教授。専門は男性学。『男子が10代のうちに考えておきたいこと』など著書多数。男性学の視点から男女とも生きやすい世の中を研究。私生活では7歳と3歳男児の父。

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