中学受験ママの孤独もメンタルの揺れも! 外に吐き出すことでグーンと楽になります!
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家の壁に穴が…中学受験ファミリーの激揺れエピソード
息子の成績に悩むN・Kさん(42歳)
先生は、たなかみなこ先生
○ たなかみなこ先生
勇気づけ子育てコーチング協会代表。中受経験ママであり、その勇気づけ手法が「結果が出る!」と評判。柔らかな人柄でママ友感覚で相談できる。
○ N・Kさん(42歳)
渋谷区在住。小6の長男と3歳の次男、50歳の夫の4人家族。息子自ら難関校の受験を決めたものの、成績が上がらず毎日イライラ……。好きなPOP UPブランド服を買い発散。
成績が伸び悩む息子に2時間怒り続けて自己嫌悪…
Nさん
自分で受験を決めたくせに、のんびり屋でなかなか成績が上がらない息子に昨日もキレて、「もう受験やめなさい!」と、教科書投げて止まらなくなってしまって……。
たなか先生
自分で受験校を決めるなんて、しっかりした息子さんですよ。
Nさん
でも、目標までなかなか届かず、私のほうが焦ってしまって……。2時間怒り続けた後、自己嫌悪のあまり家を出て、近くのカフェで反省していたら、息子が迎えに来てくれ、「ママ最近笑ってないよ。笑って」と言われて。
たなか先生
ママの笑顔こそが息子さんにとって最高のパワーなんですね。笑顔でいるためにも、まずは自分の時間を大事にしてください。ランチするのもいいし、好きな服を買うのもOK。
Nさん
服を買う言い訳ができます!(笑)
たなか先生
そして、息子さんのマイナス面でなく、プラス面を見てください。1日10個、プラス面の注目をしてみて。自分を承認してもらえる安心感は自己肯定感に繫がります。1、2週間できっと息子さんの様子が変わりますよ。
<体験してみて>
息子の合格を信じたいのに不安に陥る日々でしたが、先輩ママ友のように優しく聞いていただき、元気が出ました。笑顔で頑張ります!(N・Kさん)
娘と格闘するM・Oさん(45歳)
先生は、関谷秀子先生
○ 関谷秀子先生
精神科医・子どものこころ専門医。法政大学現代福祉学部教授・初台クリニック医師。著書に『思春期に心が折れた時 親がすべきこと』(中公新書ラクレ)
○ M・Oさん(45歳)
都内在住。夫、中学受験をした中3の長女と小6次女の4人家族。夫婦共に弁護士で本人は休職し育児に専念。受験によって姉妹ともに軋轢が生じていることに苦しむ。
ワンオペで娘と格闘し服が破れてしまったことも…
Oさん(以下O)
娘はやるべきことをやらないくせに私の言葉の揚げ足をとるんです。それで言い争いが続き、クールダウンをと家を出ようとすると、私の服を摑んで離さない。服が破れてしまったことも……。
関谷先生(以下S)
中学受験期は前思春期と言って、特に女の子は初潮の始まる前のソワソワ期。親への依存度が減り、反抗も増えてくる時期なのです。母親が娘と同じ土俵に立つと激しい喧嘩が繰り返されます。
O
娘の気持ちが安定せずに勉強が進まない様子を見ていられず、つい手伝ってしまいます。自分の娘なのに何故こんなに私と違うのだろう……? と、ストレスです。
S
Oさんは、お嬢さんと距離をとっているつもりのようですが、実際はとても近い。母子共生の関係にあります。こういったケースでは、母子の切断機能に父親の存在が必要となります。お忙しいと思いますがパパに間に入ってもらいましょう。困った時は、私たちや塾、学校の先生など第三者に頼って!
<体験してみて>
娘とは距離をとっていたつもりだったので「近すぎる」との指摘に驚きました。距離感を見直す時期なんですね。夫にも相談します(M・Oさん)
撮影/田頭拓人 取材/山崎智子、宮寺佳愛、竹永久美子 ※情報は2023年11号掲載時のものです。