夫婦の危機はどうやって乗り越えたんですか？ 原田 愛さん、龍二さん夫妻に伺いました。
夫から女として見られるために
大切なことは〝自分が自立すること〟
なのだと気づきました
大切なことは〝自分が自立すること〟
なのだと気づきました
原田 愛さん
1973年東京都出身。15歳で芸能界デビューしタレント・女優として活躍する。引退をしていたが芸能活動を再開。TV中心に活躍中
原田龍二さん
1970年東京都出身。俳優・タレントとして活躍中。YouTube「ニンゲンTV」も人気。著書に『精霊たちのブルース』（万代宝書房）
愛さん（以下、愛）：
夫の不倫が露見した時、正直、ホッとしたのも事実。〈もう1人で悩まなくても大丈夫だ〉って。我慢してたんですね。女としては…サレ妻…本当に辛かった。
龍二さん（以下、龍二）：
妻のことは愛しているんです。ただ、現実味なく…夢の中にいるような感覚でした。
愛：
わかりやすいんですよね。普段は滅多に飲みにいかないのに、アレ？ と思う行動を取るし、怪しいし…。実は浮気も３回目。ただ、あの時ばかりは、週刊誌に大きく取り上げられてしまい、子どもの安全も考えなければならなかったので家を追い出しました。
龍二：
何があっても絶対離れることはないと思っているけど、改めて大変なことをしてしまったと思いました。
愛：
何度か別れようかと思ったこともありました…。2度目までは夫を問い詰めたり、今思うとすごい感情的だったな。3度目、見たくない情報が溢れてくるんです。まずはそこに蓋を。だってマイナスなことや感情に自分を支配されちゃうって、もったいないじゃないですか。好きなキルトで心を満たして、自分がどうしたいのか、夫とどうありたいのか、じっくり考えました。
龍二：
家を出ている間は、毎日連絡しました。自宅に帰り、受け入れてもらえて心底ほっとしましたね。愛情を妻に伝えるなんて気恥ずかしくて、したことがなかったのですが、この時ばかりは必要だと思って、毎日伝えました。
愛：
「私のこと愛してる？」って毎日聞いていたよね？ やっぱり許せないもん。でも、私は夫と一緒にいようと決めました。子どももパパが大好き。そして私もカッコよくて、皆に優しくて、面白い彼が好きなんです。
龍二：
今があることに感謝です。最近は妻の足の指を見ても愛おしいと思う。これは10年前には感じられなかった。30年一緒にいるからこそだと。
愛：
でも、うちがうまくいったのはたまたまです。悩んでる方に、私はこう伝えたい。「自分の幸せをいちばんに考えて」って。
幼少期の思い出から夫との出会い・結婚生活、「原田、アウト！」の名言を放った不倫騒動など愛さんの思いが綴られる。『別れない理由』（講談社）
愛さん：ワンピース¥16,940 ブーツ¥12,980（ともにランダ） 龍二さん：ジャケット¥27,500 ボトムス¥22,000 カットソー¥15,400（すべてサイコバニー）
撮影／平井敬治ヘア・メーク／陶山恵実［Roi］ スタイリスト／鈴木浩子 取材／小出真梨子、竹永久美子 ※情報は2023年11号掲載時のものです。
