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超名門私立中を退学。東大卒タレント八田亜矢子さんの紆余曲折とは

中学受験は通過点の一つに過ぎず、受験後の人生の方が長いことに目を向けてほしい。ドンマイ体験を乗り越えた、頼もしい先輩方にお話を聞きました。今回は、タレント 八田亜矢子さんです。

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目次 ★ 人生には無数のルートがあることを身をもって証明
★ 八田さんの『ドンマイ経歴』
★ ドンマイ体験から学んだこと


人生には無数のルートがあることを身をもって証明

○ タレント 八田亜矢子さん 39歳
1984年東京都育ち。2004年度「ミス東大」に選ばれ、在学中からTVで人気を博す。現在も幅広いジャンルで活躍中。1児の母。

八田さんの『ドンマイ経歴』

1999年 桜蔭中学を退学し、公立中学へ
2000年 筑波大附属高校入学
2004年 一浪して東京大学へ

思えば中受は私自身が、というよりも親主導でスタート。6年生でようやく受験塾に入りましたが、それが楽に感じるほど教育熱心な母との勉強は厳しいものでした。

桜蔭に受かった時の親の喜びようは、そんなにも? と思ったほど。人生の中で最初に体験した大きな成功でした。ですが入学してすぐ、都心へ向かう早朝の満員電車に心が折れ、校則の厳しさにも打ちひしがれました。

当時の私はおしゃれへの関心が高まり自我も強くなっていたので、多くの制約があることに辟易。高校から国立に入った姉の自由さが羨ましく、本屋で高校案内を見てはため息……。先生や友人は好きだけれど、もっと自由が欲しい! そう思い、両親に筑波大附属高の受験を打診し、中3の6月に公立中に転入したんです。両親も思うところはあったでしょうが、私の意思を尊重してくれました。

その後、筑波での日々を満喫したものの、私立と国立の受験体制の違いを理解できておらず、大学受験への初動は誤ってしまいます。いずれの学校でも「入れるなら東大!」と暗黙の了解があり、1年浪人ののち合格。試験への粘り強さは幾度もの受験経験で培いました。

予備校や大学ではかつての友人たちと再会を果たし、ルートは違えど同じゴールにたどり着くのか! とも。東大をゴールにしていた私は入学してから抜け殻のようになってしまいましたが……そのおかげで今の仕事に出合えたのかもしれません。

振り返ってみると、受験、受験の学生時代。自分の置かれた環境に苦しんだら脱出するも一つ、別の居場所を見つけるも一つ。未来に向けてルートは一つではなく自分で作っていくものだと、受験経験から学びました。

桜蔭に入り、気の合う友人に出会えたことが何よりも救いでした。駅のトイレで当時流行っていたルーズソックスに履き替えたり……。今では笑い話です。

ドンマイ体験から学んだこと

・多様な場で多くの友人を得られた
・辛い時は別の道もあると思える
・どのルートにも無駄なことは一切ない

カーディガン¥23,100(ジャスグリッティー)ブラウス¥25,300(バーニーズ ニューヨーク)スカート¥43,780(オニールオブダブリン/シップス インフォメーションセンター)シューズ¥57,200(ツル バイ マリコ オイカワ)ピアス¥3,080〈ハクフルール〉リング¥19,800〈masae〉(ともにロードス)

撮影/清水将之〈mili〉 ヘア・メーク/chiSa スタイリスト/小川真央 取材/竹永久美子、日野珠希、宮寺佳愛 ※情報は2023年12号掲載時のものです。

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