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中1の娘よ、ごめんなさい! 母は今まであなたの訴えを軽くみていたことを懺悔します――ライター・東 理恵の編集後記

STORYライターの東 理恵です。
本誌STORY2月号で「甘く見ないで! 子どもの『不定愁訴』」(P.172~)というページを担当しました。
今回、読者にアンケートをしてみたところ、思春期の子どもたちの不定愁訴が増えている事実が発覚!
「立ちくらみがする」「咳が止まらない」「頭痛がする」「顔が腫れた」…等々、さまざまな症状のエピソードが集まりました。

確かに、私の中1の娘も、学校へ行っては「お腹が痛い」「微熱がある」と早退してくる日々が続き、
「元気そうやから大丈夫や! 学校 行っといで」
と娘に言っていたのですが…。

「東さん、今、そのような考え方や声がけは”絶対にダメ”です!」
【埼玉医療センター『子どものこころ診療センター』】のセンター長・作田先生に怒られてしまいました。

「お腹が痛いというのなら、『お腹が痛いんだね』とリピートして訴えを聞いてあげてください。自分の痛みを聞いてくれるという安心感だけでも違います。子どものストレスは増大しています。子どもはストレスが体の症状に現れやすいという特徴があります」。

事実、先生の病院でも、不安を抱え続けているストレスから朝になると下痢になってしまったり、ひどい場合は玄関で足に力が入らなくなり、立てなくなったりする子どももいるということでした。

さらに、【埼玉県立小児医療センター】の消化器・肝臓科の岩間先生には、腹痛を伴う重大な病気がたくさんあることから、血液検査の重要性もお聞きしました。レントゲンだけでは分からないことが多く、最近では、胆道の病気や腸に炎症が起こり、潰瘍やお尻にウミが溜まる「クローン病」という病気もありえるそうです。
とりあえず15歳までは小児科にかかり、高校生あたりから大人の内科で診断してもらうのがいいのですが、それでも腹痛が治まらない場合は消化器専門病院へ、とのことです。
〈中学生は小児科? 大人の病院?〉と悩んでいた私に、病院選びへの参考にもなりました。

「われわれ医師たちも万能ではありませんが、器質的疾患の見逃しをなくすためにも、客観的な指標が大事。だから検査はしっかりといたします」とお話をされていました。
われわれ親としても、確かに数字にしっかりと表れる診断は確実に安心できます。

私たち母親は〈仕事があるから、学校に行ってほしい。学校に行ってくれれば安心〉と思いがちです…。
でも、今回の取材を経て、〈子どもの小さな訴えでも、なるべく受け止めるようにしなければ!〉と決意しました。

「娘よ、ごめんなさい! 母は今まで訴えを軽くみていたことを懺悔します」。

取材/東 理恵

*本誌STORY2月号のほうも、ぜひご覧ください!

ライター・東 理恵 中1男女の双子の母。大阪在住時は放送作家、東京では某百貨店でPOSレジ業務勤務を経て、STORYライター歴6年目に突入。息子が2023年の「WBC」以来、急に野球にハマり驚いた。私も元ソフトボール部、週末は親子でバッティングセンター通いの日々。

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