STORY読者が20年ぶりにゴルフを再開してから1ヵ月。実際にゴルフクラブを握ってみてからこそ感じる疑問や不安の数々があるはず。疑問を抱えたままでの練習では上達の速度も遅くなってしまいます。レッスン中はなかなか質問しにくいことも、西川哲プロにざっくばらんに質問してみました!
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コーチ以外の人からの親切なアドバイスは、笑顔でスルーしてOK!
西川プロ(以下敬称略): ゴルフを再開してひと月経ちましたが、どうですか? 疑問や不安など何でも聞いてください。
橋本さん(以下敬称略): 一人で練習すると、どうしても球の当たった距離とか方向とかを気にしてしまいます。
西川: 1ヵ月経ったとは言え、実際にゴルフのクラブを握った回数は数えるほどですね。まだまだスイングも安定しないし、今は結果を求める時期ではないからとにかく気にせず慣れることが大事です!
橋本: 一人で練習するとだんだん分からなくなるんです。それで夫と練習に行けは夫からアドバイスされて、余計にごちゃごちゃになっちゃいます(笑)。そういう時はどうしたらいいですか?
西川: 感謝しながら笑顔で「はい」と返事しつつも、スルーしてください(笑)。教わっているコーチ以外の人からのアドバイスを全部聞いていると、どんどんフォームが崩れてきます。崩れると飛ばないし、球に当たらなくなります。コーチに習っているなら、その人から教えてもらっていることを聞いていれば大丈夫。ただ、喧嘩にならないように返事は笑顔でね(笑)。
橋本: 分かりました! 確かに夫の言うことと西川さんの教えてくださったことが違ったりするから混乱するんです(笑)。
西川: 夫婦でゴルフを教え合うと喧嘩になることが多いからね(笑)。でも夫婦でゴルフという共通の趣味があるのはとても良いこと。旅行にいった先でも一緒にゴルフができるし、僕としてはぜひ夫婦でゴルフをやってもらいたい! 旦那さんが橋本さんに何もアドバイスできなくなるくらい、上手になれば問題解決です!
橋本: それは、、、無理ですよ(笑)。
西川: そんなことないですよ。今は半年後にスコア120を切りましょうという目標でやっていますが、その先のゴルフは120が目標ではないですよね。みんなよく「100を切る壁」とか「90の壁」とか「壁」という言葉を使うけれど、僕は壁がないように教えたいと思っています。キレイなグリップであったり、キレイなテイクバックであったり、理にかなったスイングをすれば、自分が練習した分だけ上手くなる可能性があります。理にかなってないゴルフの形では上手くなる速度も遅いし、上手くなったその次がありません。結果、たくさん壁ができてしまう。まずはキレイを目指しましょう。
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橋本: 一人の練習では、キレイかどうかを自分で判断するのが難しくて。
西川: 何となくこんなことを言ってたな〜でOK! 頭で考えずにとりあえず打つ。どんなスイングだろうが、どんな状況だろうが、ボロボロだったとしても大丈夫。まずはゴルフに慣れることが大切だから、下手だからと練習をやらないのが一番ダメなんです。この角度が何度とか、そんな風に頭で覚えると挫折してしまいます。今の時期はとにかく結果を気にしないこと。毎日コツコツ練習した人勝ちです。僕がゴルフを始めた時は365日、1日も休まず毎日500球打ってました。すると1年間で18万球以上打ったことになります。それだけ打ったらゴルフに慣れてくるものですよ(笑)。
橋本: 毎日500球! 1年で18万球以上! 私には無理です……。
西川: 橋本さんはプロになる訳じゃないから(笑)。キレイな構えでなかったとしても “継続は力なり” ってことです。
橋本: 自主練をしているとだんだん飽きてきてしまうのですが、途中でクラブを変えてもいいですか?
西川: もちろん! 気にせず、好きなクラブで練習すればいいですよ。ただクラブが長くなればなるほど難しくなるので、9番とか7番の方が打ちやすいとは思います。今は練習量が必要な時期なので、とにかく球数を打ってください。ダメな例は「一球入魂」「一球幾ら?」の計算をしてしまうこと。ゴルフボールって練習するにもお金がかかるでしょ? 一球を大事にしてしまう気持ちは分かりますが、今の時期は考え過ぎずに早く打つ。結果を気にせずとにかく打つこと、これに尽きますね。
橋本: 空振りしたり、球が飛ばないと自主練の最中にだんだん挫けてしまうんですよね。周りの人と比べてしまったりして自信がなくなってきてしまったり。
西川: 周りはみんな上手く見えるものです。ゴルフはスポーツの中で一番距離が出るスポーツなんです。野球やサッカーよりも球の距離が出ます。しかも道具を使って自分のカラダから遠いところで当てなきゃならない。それもフェースのど真ん中以外は全部ミスショット。真ん中に当てる方法は、練習して体現性を高くすることだけです。続けることによってボールを当てようとしなくても当たるようになり、どんどんゴルフが面白くなってくるはずですよ。
橋本: そうですよね。せっかく西川プロに教わっているのだから諦めずに頑張ります(笑)。
西川: とりあえず半年後にラウンドに出るという目標があるから頑張りましょう。橋本さんはこの1カ月でどんどん上手くなってきているし、これからも上手くなるから大丈夫! 今は単純練習だけど、どんどん実戦に向けたスコアに直結するような練習に変わってきます。ドライバーやパッティングのアプローチなどもしていくので、楽しんでゴルフをやっていきましょう。
橋本: はい! 引き続きよろしくお願い致します!
レッスンした場所は…【BIRDIE AKASAKA 24】
東京メトロ「赤坂駅」から徒歩1分の距離にある、現役プロのレッスンが受けられる赤坂最大級のレッスンスタジオ。初心者からベテランまで楽しめる、24時間ゴルフ練習・レッスンスタジオです。
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取材/北野法子