TRFとして30年間にわたり日本の音楽シーンを牽引、最近ではバラエティー番組でも活躍するDJ KOOさん。2021年に還暦を迎えてからも、YoutubeチャンネルやTikTok配信、近年では日本の夏の風物詩、日本盆踊り協会の特別芸術顧問に就任し日本各地の盆踊りをプロデュースをするなど新境地に挑み続ける。最近、アップデートが難しくなってきたSTORY世代も参考にしたい、毎日を楽しむコツやアップデートの秘訣、聞いてきました!
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DJ KOOさん、授業参観は小・中・高と皆勤賞!「妻ファースト」が家族円満のコツ
妻が19歳、自分が23歳の時に、当時DJをしていた新宿のディスコB&Bで妻と出会いました。声をかけたのは僕です。「出会いこそ人生の宝探し」(BOY MEETS GIRL)は、僕にとっては、妻と出会えたことが最高の宝物です!!
その後交際して結婚して、30歳の頃DJだけで食べていけず、清掃業のアルバイトをして生計を立てていました。そんな時に小室さんに出会って、「小室さんについていきたい。」と妻に話したら、「あなたの思うようにしたらいいよ。」と全く反対せず、応援してくれたんです。今もそのことがずっと心の支えになっているので、自分にとっての生きる原動力は大切な妻であり、家族です。
家族が毎日楽しく円満に過ごすために、工夫していることがあります。家に帰ったら、まず奥さんと娘を褒めることです。家族を褒めることは、何気ないことなのですが本当に大切です。夕飯がパスタだったら、「今日は、パスタがめちゃめちゃ食べたかったんだよ〜。」とか、娘には、「今日の前髪、いつもよりいい感じなんじゃない?」とか。
娘と妻は、「パパまた始まったよ」と少々慣れっこな空気になりますが、褒められて嫌な気分になる人なんていないと思うんです。パパが帰ってくると家が明るくなるっていうことがとにかく大事なので、そんな空気にも負けずガンガン褒めまくります(笑)。
外では常に新しい自分でいようと思っていて、とにかく若い人たちとわちゃわちゃする時間に収穫があります。人の話を聞くこと、というより自分から若い人に色々な話を聞きに行くこと。若い人から色々な話を聞いて若いエネルイギーをドンドン吸収して自分自身をアップデートさせるんです。
年齢とともに全てを自分ですることが難しくなってきて、50代の頃は全部自分でしていたけれど60代になってやらなくなったこともあります。でも人に任せるということは、アップデートできることかなと思って、人に任せるということも大切だと思っています。人に任せることができるからこそ、新しいものが作れるのかなと思っています。
それから、若さを保つには、とにかくおごらないこと。できない、とか、今更、とか言い訳せずに自分で色々なことをやってみる。SNSを更新してみるとか、まずは小さなことからでも始めると意外と新しい世界が広がったり、やってみたら楽しかったりもするんです。最初の一歩を踏み出してみないと楽しいかどうかもわからないので、まずは試しにやってみること。向いてないなと思ったら辞めればいいし、とにかく新しいことを自分でやってみるってことがアップデートの秘訣かなと思います。
年齢を重ねて、カッコつけているのが出すぎるとカッコ悪いんですよ。年齢を重ねたら、カッコつけずに自然体でいた方がかっこいいのかなと50歳を過ぎてから気が付きました。還暦も過ぎて、今年でDJ43年目。仕事も今が一番楽しいです。これからは、「盆DANCE」で日本全国をもっと盛り上げていきたいですね。もちろん健KOO第一で!!
撮影/沼尾翔平 取材/片山あゆみ ヘア・メイク/太幡勝己(allure)撮影協力/オークラ東京