デビューした10代頃から今でも変わらず素敵な奥菜恵さん。そんな奥菜さんも今では14歳と12歳の母。シングルマザーとして2人の幼い子どもたちを育てていた時のことや、今や思春期になった娘さんたちとの向き合い方について語っていただきました。

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私には中学2年生と小学6年生の娘がいるのですが、まさに反抗期真っ只中の二人です。長女は少し落ち着いてきましたが小学６年生のときがピークで、毎日のように私とやり合っていましたね（笑）。母親としてどうしても余計な一言を言ってしまうのが、反抗期の子にとってはNGワードだったりするんですよね。母親の優しさとしての行動が娘にとってお節介で「そんなのいらないから、あっち行って」と言われたり（笑）。子育てって常に母親としての学びがあります。このときは難しい時期で、私も悩みましたが、今は不思議と言い合うこともなく友達みたいな関係になっています。次は次女が真っ只中ですが、長女のときの経験があるのでなんとか流して過ごすようにしています。

私は仕事を始めるのが早かったので、反抗期というのがなかったんです。ちょうど思春期の時期は多忙で、当時は学校の後、現場へ行って、合間で宿題をして、帰って台本を覚えて…という毎日だったので、反抗する時間がなかったんだと思います（笑）。

私が娘と過ごす時間より、夫（俳優の木村 了）と娘が一緒にいる時間の方が長く、次女は私と出かけるより夫と出かける方が楽しいようで、いつも一緒にいるほどパパが好きです。なので、反抗期の娘のことを夫に「どう思う？」と相談してアドバイスをもらっていました。「娘たち2人は性格が違うから、それぞれ同じ接し方をしないほうがいいね」と客観的に状況を判断してくれたり「小さい時の可愛い子どものままで接したらダメなのかもね。年齢とともに接し方を変えないといけないよね」と私が見えてなかった部分を教えてくれています。

ーー娘さんたちにはどんな大人になってほしいですか？

親がして欲しいと思っている道に進むのではなく、娘たちがやりたいと思う道を見つけて進んでいって欲しいと思っています。心豊かに歩んでいくためにも失敗も成功も全てが貴重な経験だと思いますし、自分自身の決断の上に自分の人生があるので、言い訳や誰かのせいにもできないという意味でも大事なことだと思っています（笑）。

私自身の人生を振り返ると、この業界に入るのは自分で決断しましたが、意志や感情をどこか押し殺して生きている時期もあったので、子どもたちにはそのままの自分でいて欲しいという想いや、こうしたい・こうありたいという気持ちになるべく素直にいて欲しいと思っています。時には親子という関係ではなく、1人の人として対等な関係で向き合うことで、理解し、尊重することを心掛けています。やりたいことをして楽しく生きている大人になってほしいです。